奇術に咲く花 ~Your eyes ~
奇術に咲く花 ~Your eyes ~
母から受け継ぐ怪しき奇術は
人々の目から恐怖として見られ
紅い月の日に人間に囚われ
生け贄として貴女に捧げられた
全てが深紅の魔の住む館に
幼い私だけが孤独に残され
紅の光が私を照らすなか
私の元へ貴女は舞い降りた
貴方はどうして私に捧げられた?
紅い瞳の貴女が尋ねてきた
私はナイフのような目で答えた
「人が私を恐れるから」
貴女はどうして私を恐れない?
美しき瞳の貴方が尋ねてきた
私は貴方の目を見て答えた
「人の方が恐い」
貴女はどうして私から逃げない?
優しき瞳の貴方が尋ねてきた
私はその瞳を見つめ叫んだ
「私の居場所はどこにもないのだと」
貴女はどうして運命を掴まない?
愛しき瞳の貴方が尋ねてきた
私はその瞳を見つめ膝まずいた
「私の生きる居場所が欲しいと」
「咲夜」名付けられたその名が示すように
咲いた花びらは夜に咲く薔薇のように
「咲夜」名をつけた貴女に我が身を捧げ
駆ける時の中を邪魔など誰にもさせないわ
母から受け継ぐ怪しき奇術で
貴方に捧げし永久の忠誠を尽くす
紅い月の日に囚われた少女は
「十六夜」に舞う華のように
全てが深紅の魔の住む館で
幼き「手品師」はナイフを煌めかせ
笑みを絶やさず月下で始める
今宵だけの「演目」を
あの時、母を恨んだ私はここにいる
あの時、人を恨んだ私はここにいる
あの時、生を恨んだ私はここにいる
あの時、全てを恨んだ私はここで生きる
掴んだ運命を決して離さぬように
あの日見た瞳を決して忘れぬように
私の魂がこの身を離れるまで
完全で瀟洒な従者であり続ける
紅の霧を越え行く鼠を
私の時間に閉じ込めて見せるわ
時計のように鳴り響く鼓動を
私の奇術で止めるから
私の世界で煌めくナイフは
誰にも明かせぬ秘密の「奇術」
人形共に激しきダンスを
殺戮の躍りを舞いきって
アナタはどうして私に微笑むの?
黒き瞳の貴女が私に尋ねてきた
私はその瞳を見つめて答えた
「人が私を恐れぬから」
紅く染まる霧の中、舞う二人の人影
時の中で駆ける私の目に映る
アナタの目は優しき瞳で
最後まで読んでいただきありがとうございました
今回のモデルキャラクターは十六夜咲夜です。
紅魔館のメイドにして人間、そして主レミリアに絶対なる忠誠を誓う従者。そんな彼女も二次創作では様々な性格を持つキャラに早変わりします。人それぞれの咲夜像があるなか自分の詩ではどうだったのでしょうか?
紅魔館キャラの詩が多いので次は何にしようか迷っています。誰か読んでいる方がいれば是非リクエストをお願いします(;・ω・)
本日は読んでいただきありがとうございました。