表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

3.帰り道(その2)

「こんちはわーす」


玄関でみずきが大きな挨拶をすると

一呼吸置いて奥の方から返事が聞こえた。


「はーい」


この聞き覚えのある声は、はるちゃんのおばあちゃんだ。

はるちゃんのおぼあちゃんは、通称:はるばあ(私が勝手に呼んでる)は

遊びにくると決まって、玄関までお出迎えに来てくれる。


しかし、今日はそれはなくて、声だけだった。

はるちゃんが、はるばあの声が聞こえた方に向かって呼びかける。


「たただいまー。ばあちゃん、私、はるか」


はるちゃんは声だけで自分の帰宅を告げる。

まだ、はるばあは奥から姿を見せない。


「おかえりなさーい、ごめんね。今ちょっと手が離せなくて」


家の中で手が離せない用事って...なんだろ

洗濯物でも干しているのかな。


「いいよ、いいよ。大丈夫」


はるちゃんが学校指定の革靴を脱ぎ、靴を揃えて家に上がる。


「先に2階に上がってて、ちょっと様子見てくるから」


私たちにそう告げると、はるちゃんは奥の方へ歩いていってしまった。

玄関に二人取り残された私たちは、少し遠慮気味に靴を脱ぎ

はるちゃんの家に上がった。


はるちゃんの部屋は2階にある。

私たちは玄関の右手前にある階段から2階へと上がっていった。

この階段は、少し急だから昇るのには注意が必要だ。


いつもは全然感じなかったけれど、友達の家に勝手に上がるのは

なんだか居心地が悪い。みずきはどうかなと思って、声を掛けた。


「いいのかな?部屋まで行っちゃって...」


「オーケー私が許す!」


私は一抹の不安が頭によぎって、みずきにもう一言尋ねた。


「みずき...変なこと考えてない..よね?」


「え?なんのこと?」


既に階段を上りきり、部屋の前まで来ていた。

ドアプレートには、綺麗な文字で「はるかのへや」と書かれている。


みずきが部屋のドアノブに手を掛け、勢いよく開けた。ガチャ


「よーし!カーニバルの始まりだ!あいつの弱みを見つけるぞ!!」


だめだこいつ早くなんとかしないと。


「だめだってばー!!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ