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ほっとけないホットケーキ

掲載日:2026/08/27

1


「困った!小松の親分が困った、ではなくて。

もう管理人が、いなくなってしまう!


誰かが注意して世話しないと。

あちこちで不具合が起きてる!


このままでは歯車が狂って時計が壊れる!

私の責任になるのはイヤだ、誰かヘルプミートソース!」


夢の中。

半透明で白っぽい燕尾服の兎が騒いでいる。


本物のウサギではなく、ディズニーアニメのような造形。


場所は巨大宇宙船の航宙室。

銀河系らしき立体映像の前。


赤い点滅が異常個所らしい。

20箇所ほど。


私「何を困ってるんです?」


兎「え?」こちらを見る。


「ええええっ!幽霊、幽体離脱、星気体投射、覗き見能力者!

どれですか?」


「いや、夢でしょ、これ。よく奇妙な夢を見るので。

私でよければ相談に乗りますけど」


「跡継ぎが、いなくて、銀河系が壊れかけてるんです。

あなたはここにコンタクトレンズ、いや、コンタクトできたのは

波長が合った、つまり資格者ってことですね、

えーと、データ照合で身元を・・・。

よしOK、迎えを出しますので」


そこまでで夢は終わった。


2


エヌ氏は目を覚ました。

「迎えって。もはや命を惜しむ年でもない。

ボケる前に楽に死ねるなら、あの世からの迎えは歓迎だ。


ぜったい大きい病院は安楽死を許可すべきだよなあ。

働くか安楽死するかを選べるようにしてくれれば。


他人に嫌がらせ、イジメが日常化していて悪人が野放しの

こんな地獄が続くのなら死んだほうがマシだ、俺はマゾじゃねえ。

悪人削除法、全世界人格調査で悪人は全部あの世に追放すればいいのに」



買い物に行くと。上空に小型UFO。吸い上げられて。

「え・・・」青空から衛星軌道へ、宇宙空間に出てからワープ。


夢で見た巨大宇宙船へ接近、小型UFOは中へ。

体が浮く。案内用小型ロボットに誘導されて空中を移動。


管制室へ。重力が戻る。

目の前に白服の兎。


「で、困ってるのはですね」

夢の続きのように会話。


地球は太陽の周りを365日かけて回ってる。

太陽系は銀河中心部を軸にして膨大な時間をかけて、やはり回転運動。


同様に銀河系も宇宙の中心を軸にして、気の遠くなるほどの時間をかけて回ってる。

要するに銀河系は時計のようなもの。


メンテナンスが必要。あちこちの太陽が電池。加熱しすぎると不具合がある。

それを調整する。熱い、ホットな計器を修理する。ホットケイキ計画。

ロボットではダメで生き物が必要。


兎

「私は、もう寿命です。何百億年か、やってきたんですけど。

あなた、引き継いでくれませんか?」


私「不老不死になるんですか?「火の鳥未来編」の主人公みたいに」


兎

「えーと。データ参照中・・・いや、違いますよ。

アンドロイドの電子頭脳に、あなたの脳データをコピーします。


それでも寿命があるんですけど。数百億年レベルで。

あなたの意識体は、それに耐えられる性質です」


「コピーですか。めったにできない体験。OKしましょう!」


「では、さっそく」


体が宙に浮き、走査され、気が遠くなって・・・。



3


「あれ?」エヌ氏は公園のベンチに座っていた。


「夢だったか。円盤に誘拐されるって。

これは欲求不満だな、自分の自己重要度を認識したい、

実は目立ちたい、みたいな」


「ええと・・買い物に行く途中か。

恐ろしい。ボケてきてしまったのかも」


「しかし銀河時計の管理人か。その時計を誰が見るんだか。

超ばかでかい魚とか。ウオッチだけに・・・」



「今日も無茶苦茶に暑いな、地球温暖化・・・毎年気温が上昇してる。

二酸化炭素の量が増えてるからって本当だろうか?」


上空の太陽。横に消防士らしき巨人の幻影が出現。

ホースで太陽に水?を放射。


ギラギラと熱量を発していた真夏の太陽が、

冬の太陽にように弱々しくなる。


すると強い日差しが弱い光に変わった。


消防士は後ろを振り向く。

その時に顔が見えた。ディズニー兎の顔。

後ろのやはり消防士の男にホースを渡す。


太陽にホースの水?らしきものをかける。

ジューッと音。


兎

「ちょっとそのぐらいで。かけすぎですよ」


エヌ氏(アンドロイド)

「暑いのは苦手で。やや寒い方が」


「だったら北海道にでも引越しすればいいでしょう、

決断力、行動力は大人の条件、あなたは

ちゃんとした教育を受けていないんですね」


「日本の教育は、雑学暗記だけ。無能なんですよ、

実際の生活学を教えていない。


まともな教育をしてるのは、恐怖の侵略国家イスラエルぐらいで。

徹底した個別教育で個性、才能を伸ばし、

適材適所に配置して国家のために活用してる」


二人は雑談をしている。

仕事の引継ぎをしているらしい。


兎

「もちろんこれはイメージ映像ですよ、

あなたには知らせておこうと思って。


実際は宇宙船の管制室にいます。

やってることはこのとおりです。


この太陽は加熱しすぎだから、

ちょっと冷ましてるんです」


これは私に向けたメッセージ。


「それではごきげんよう。

ドバイ、ではなくて、グッドバイ!」


2人の姿が薄れて消えていく。




しかしやはりエヌ氏アンドロイドは

太陽を冷やし過ぎた。


赤道付近は20度ぐらいの温度になった。

その他は雪、氷の世界。


すべての人口は赤道周辺に移動し始めた。


地球は「東の地平、西の永遠」タイプの惑星に変わった。

手本は星新一「まぼろしの星」

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