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1話:異世界転生

この度は私の小説を開いて頂き誠にありがとうございます。

小説の投稿自体これが初めてですので拙い部分が多々あると思います。

きっとどうでも良かった


冷たい風が強く吹き荒れる中でそんなこと思った


これと言って、生きることに絶望するほどヤバイ状況という訳でも無い


生まれた家は裕福と言えるほどお金のある家じゃなかったけど、母親も父親も別居してるけど祖母も祖父も居て、毒親とかそう言うことも無く普通の親だった


学業だって可もなく不可もなく悪くなかった


学年1位が取れるような頭はしていなかったけど、たまにやる気が出て頑張れば一教科くらいなら100点が取れるくらいのものだった


友達も漫画にあるような天才とかではなく自分と同じで、調子が良ければ100点を取ることもあるみたいな感じで、でも普通に性格もノリも良くて次こそは全教科100点取るぞとかふざけて言い合っていた時もあった


高校や大学受験だって、超有名難関校みたいな一部の人間しか入れないような所ではなく真面目に勉強すれば並大抵の人間でも入れるみたいな中の上くらいの所にストレート合格した


就職は・・・まあ、普通の一言に尽きる結果だったけど、繁忙期はヤバいけど同輩や先輩、今だったら後輩も含めて全員で乗り越えて今年もヤバかったーなんて冗談めかして笑いあえるくらいには良い職場だ


恋人は、作ろうと思った時が無かったのでいない


はっきり言おう


僕の人生はきっと良い人生に分類される方だろうと


でも


「いや~はは・・・我が事ながらこれで飽きるとか、強欲だなあ~・・・」


そうだ


僕は飽きた


昔からそうだった


どうしても価値観が合わない


客観的に考えて幸せでない訳がない人生のはずなのに、僕はどうしてもその幸せの中で生きようとすることが辛かった


今思い返せば要らぬ世話だったのかもしれないけど


親が言うような素直で優しい子供を頑張って続けて


友達が言うようなノリも性格も良い友達を続けて


先輩や後輩が言うような頼りになって一緒に働いていて楽しい社会人を続けて


社会が言うような常識的な人間を精一杯続けて


なんかもう疲れたし飽きた


どっかで正確が歪んだとか変な宗教にハマったとかそういうのじゃなくて、なんとなく生まれた時かそうだったというだけだ


どこかで聞いた。人間という種を存続させるためにDNAというのは様々な容姿や性格の子孫を作るのだと


突然世界が変わっても良いように、突然滅亡の危機に立たせれても良いように、どう考えても今の情勢にあっていない容姿や性格でも、もしもを想定して作るとか


きっと僕はそう言う風な感じで今の世の中にはあっていないけど、もしもを想定して設計されたのだろう


だから今の世の中が生き辛い


今からやろうとすることだって他人に迷惑をかける行為だって知っているし分かっているつもりだ


軽く思い浮かぶだけでも、家族、同僚、通行人、公務員の人達、このビルの関係者と厳密に何人かなんて思い浮かばない程には沢山の人に迷惑をかける


「ふぅ・・・はは、アハハッ! 凄い! 今、僕! とっても楽しい!」


片足を前に出していつでも旅立てる準備をした


強風が吹けば落ちるし、うっかりバランスを崩しても落ちるし、もう片方の足を踏み出しても落ちる


眼下を歩く人たちは今から人間大のモノが一つ落ちてくるなんて想像もせず家に帰りたいだとか今日も疲れただとかきっと色々な事を口にしながらも歩いているのだろう


僕は今から空から落ちて地面に飛び立つ


どうせ飛ぶのなら最後は楽しくありたいと思った僕はやったことも無い癖に前空中捻りみたいな動きをしながら飛んだ


台風で風が強い日ですら聞いたことが無いほどのゴーッといった音が聞こえる


なんか自分が笑っているような感じがするけど、風の音が強すぎて一切全くもって聞こえない


練習したことも特別な運動神経がある訳でもない僕がやった前空中捻りは半分くらいで勢いが弱まったのか僕は頭から地面に向かっていた。これならきっと痛いとか感じるよりも先に意識が無くなることだろう


見収めるほどのものなんてない世界を眼前に、僕は早々に目を閉じた


きっとどうでも良かった


きっとどうでも良かった


きっとどうでも良かった


何度かそう思っていた時、何故か自分が今でも意識がある事に気が付いた


(これがいわゆる魂だけの状態なのかな?それとも、ただ目が覚めていないだけとかかな?)


次に目を開けた時に病院特有の白い何もない天上でありませんように


ただそれだけを願って暗闇の中を揺蕩っていた


「***********」


ふと、何かの声が聞こえた気がした


(・・・?神様とかそういうアレかな?)


そんなくだら無い事を考えているとまた声がした


【**********、*************、****************】


(え?は?なに?気持ちわるっ!?)


だがその声は、どうにも理解できない何かよくわらかない何かだった


これが英語だとか中国語だとかならわかる。何を言っているのかはわからないが何となく話しているんだろうなと察することができるから


だが先程聞こえた声は、音なのに音じゃない、声なのに声じゃないみたいなそれっぽい言い方をするならSAN値が削られそうな矛盾しているのにしていない変なモノだった


(気持ち悪いのに気持ち悪くない!?ナニコレ???)


(アレかな?自ら命を絶った者への罰とそんn、グヘッ!?)


混乱し続けるわたしを先程まで無かった何かに強く引っ張られるような感覚に思わず汚い声が出た


こう、気楽に歩いていたらいきなり襟を掴まれて全力で引っ張られたみたいな感覚だ


わたしはその感覚に頭がフラフラするようなクラクラするような感覚に襲われ、ますます混乱は深まっていった


一旦何が起こっているのか整理する時間が欲しい。わたしは頭の回転が早い方じゃないんだ。一気に意味不明な事象が連発されると考えるのが嫌になるから一旦落ち着かせてくれ


そんな願いも虚しくガタンッと体全体が揺れるような衝撃にわたしは「おっけー、そっちがその気ならわたしはもう知らん」と諦めてこれから起きる事象すべてを受け入れ、後で時間が出来た時にまとめて整理しようと考えたのだった


(さあ来いいきなり冒涜的な者みたいなのでも来ない限りわたしはもう驚かないぞわっはっ!?)


急に肉体が前に傾きつつあるような感覚がしたかと思えば


ベチンッ


まるで石畳のような堅い地面に顔から叩きつけられた


(・・・・・流石にこれは驚かすのジャンルが違うと思う)


寝返りでも打ってベッドがから落っこちたのかな~などと呑気な事を考えながら、わたしは両手を石のように冷たい地面につき上体を起こした


すると真っ先に目に入ったのは石畳だった


先程から石のようだと思っていたのは比喩でも何でもなく本当に石だったらしい


「」キョロキョロ


思わず少しでも状況を理解できる何かが欲しいと辺りを見渡した


しかし見渡す限りは上下左右すべてが石だらけだ。地下施設か何かな?


なんでここに居るのかとか誰がここに運んだのかとかそもそもなんで五体満足で普通に生きてるのかとか色々と知りたいことはあるが、取り合えずここが地下っぽいどこかということがわかっただけでも収穫だ


それ以上を理解しようとするのは一旦諦め、ここから出た後に人を探すなりして一時的に落ち着ける場所を貸してもらいゆっくり考えるとしよう。大丈夫、しばらく落ち着ける場所を貸してください。程度の英語ならギリギリ話せる


コツンッ


一歩、石畳の上を誰かが踏み出した音がした


その音はわたしの目の前から聞こえており、わたしは反射的にそちらの方を見た


「成功、か・・・」


その人型は明かり一つない暗闇の中に立っていた


まるで中世貴族を連想させるような豪華な服で身を包んだ人型は、こうして自分が地に伏した状況だと考えても優に2メートルは超える背丈をしている。肌色は末期患者を連想させるような青白い顔をしていて、頭部から生える髪は脱色したかのように白く、またその人型はパッと見て20代から30代のかなり容姿が整った部類の成人男性のような容姿をしていた


「娘よ。我が眷属に加わる事を許そう」


端的に言えばその人型は吸血鬼のようだった


圧倒的な情報の暴力で殴られたわたしはひとまず


「はい・・・」


と適当に答えたのだった


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