戦争
人類は宇宙を蝕む癌だ。資源、環境を自然界からどんどん奪っていった。そんな中まだ未着手の惑星があったそれがソラリスだ。
早速調査するため、ドローンが送り込まれた。
「こっちだよー!」無邪気に走る少年、なんだが。その速さ、時速五百キロ。
「まてー!」それを追う少女、少女なんだが、空を飛んでいる。
「くらえー!」更に、少年は手からロケットのような球体のなにかを出して、どひゅーん! と、飛ばしてぶつけようとしている。
「なんだコイツら・・・。」ドローンを通じて見ていた地球軍軍曹が唖然とする。
「ここには人はいなかった。そうだろ? 軍曹」大佐が語り掛ける。
「ハイ、そうであります! お前ら【この惑星は破壊する!】 【スプラッシュレーザー】用意!」
スプラッシュレーザーとは、惑星を破壊できるレーザーらしい。と、そこへ。
「未確認物体接近! この艦に向かってきています!」
「なに?」
シュン。なんと目の前にはソラリス人が!
「バカな! 宇宙空間で平気なのか!?」
そのソラリス人は手をスプラッシュレーザーに向け、さっきのロケットみたいなものを発射!
「被弾! スプラッシュレーザー使えません!」
「サレ」ソラリス人はそう言って戻って行った。
「軍曹! 本部に援軍を要請! 全力をもってこの星を消すぞ! 【敵対生物】だ!」
「【オクリ】様のおっしゃる通りでした。宇宙人はソラリスを狙っていました。こちらの力を少し見せたので帰ってくれるといいのですが」
「オクリ、わしはそれでも【カープ山】に行くぞ」
何やら大人達が集まっている。スクイズは一人カープ山へ出かけた。
「オルさん、まさか、アレを?」
「そのようじゃな」
アレとは何か?
と、言っている間に地球軍は総結集! その数、宇宙戦艦千艦、小型戦闘機一億機、人間の数十億!
「むむ!」
「オクリ様どうなされました?」
「宇宙人がやってくる。これはソラリスの命運を左右するぞい!」
ざわざわする大人達。
「よし! 先手を討ちましょう! オクリ様の神通力通りなら、奴らは宇宙空間では生きられないようですし!」
そう! さっきの男といい、ソラリス人は宇宙空間でも生きてられる。
「おし! いっちょやってやっか!?」誰かが言うと「おう!」「ソラリスの誇り見せてやる!」と、続いた。
「はぁ、はぁ、もう少しじゃ・・・」スクイズ爺さんは独り言のつもりだったが。
「何が?」跡を着けてきたバスターは余裕の笑みで問いかける。
「バスター! お前、何でここに? いや、それより帰れ。この先は・・・」
ぷーっとふくれっ面したバスターは帰ろうとしない。
「教えてよ~!」
「熱源多数! あの惑星から何かきます!」
地球軍レーダー解析係のアナウンスに全戦闘機発進命令と作戦開始命令がでた。あるソラリス人は気功弾で敵機を撃ち落とし、あるソラリス人は波動で地球軍の攻撃を防ぎ、あるソラリス人は気功を波動に纏い殴る蹴るで戦艦をぼこぼこにし、あるソラリス人は神通力のバリアで戦艦を串刺すように穴を空けて突進したり凄まじい攻撃だった。
しかし、ソラリス人は体力が余りなかった。やがて地球軍が優勢となり、ソラリスの地へ降りると、子供を人質に降伏を要求。大人達はしぶしぶ従った。