表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

秘めた決意

杉本サイド

「ごめんなさい,ぶつかったのに謝らず,意味の分からないこと叫んでしまって。」


「いや,お前の言いたいことはわかる。世の男性ならだれもが運命を期待したはずだ。あと,この状況作ったの,俺が廊下で走ってたのが原因だから。お前は謝んなよ」


「藤沢君?フォローうれしいし,やばい奴だと思ってたけど意外と普通の人なんだね,」


「おおっ」(...なんだよ,俺がわりぃのに怒らないでしかもフォローまでしてくれるって結構いい奴じゃねえか。ちょっと気になることも言われてるけど,この歯に衣着せない漢字にいい笑顔。ドキッとしちまった)




 「-藤沢君?聞こえているの?おーい」


 「って,聞こえてるわ。何回も聞いてくるんじゃねえ。少し自分の世界に行ってただけだ。

お前トイレ行こうとしてたんじゃねえのかよ」


「あっ,そうだった。じゃあ,またね。

確か藤沢君って彼女いるんだよね。

いいなぁ愛する人と愛してくれる人がいて,僕も君みたいになれるといいな。彼女さんのこと大事にしてあげてね。」


そう言って,杉本は行ってしまった,トイレに。その時の顔は,陽キャにビビっていたが精一杯勇気を出して背伸びしている陰キャそのものだが,

中学のボッチ卒業のために,いろいろと努力し陽キャを勝ち取り,スクールカーストばかり考え,うまく立ち回ろうとしている俺よりも自由で,かっこよくて

綺麗で,見惚れてしまったトイレに行くために全力ダッシュしてたけど。

そんなことは関係なく,俺は決意するのだった。俺はリア充になることを。


陽キャかつリア充になることを。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ