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26158日目
目が覚めるとルナがいた。
「……俺はたしか老衰で死んだはずだが」
「そうよ。天寿を全うしたあんたは、この世界に転生したの」
ルナが言った。
「今回は時間制限なしで、第二の人生をじっくり満喫できるわよ。どう、凄いでしょう」
「なにが凄いでしょ、だ。もともと、それが普通なんだろ」
あれから70年たって、やっとルナも並の女神と同じ事ができるようになったらしい。
「それで今度は何すればいいんだ?」
「西海の最果てに住む邪竜を討伐しに行くわ」
「オーケー」
ルナが炎の魔剣を差し出した。
70年ぶりに握る剣の感触が、すっと手になじむ。
「ルナ、ありがとな。今回も、前の時も」
「うん」
ルナはそれだけ言って、氷の聖剣を携えた。
「行くわよ、ヒナタ」
また俺達の冒険が始まった。
これにて完結です。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました




