太陽が出てきたら
「おはよう」ぽつりと言った。
今日はなんだか良いことがありそう。
布団からゆっくりと起き上がる。
階段を下りていくと、甘い匂いがする。
「おはよう 今日は早いわね」お母さんの声だ。
「うん、おはよう お母さん」私はそう言うと、台所に目を向けたすると、
「ハニートースト!」思わず声を出した。
残りの階段を駆け下りてリビングにつく。
「私、食べたかったの」笑顔で言うと、
お母さんは笑って
「はいはい、先に顔洗ってきなさい」と言って、今度はスープを温めていた。
気分がウキウキのまま顔を洗ったらもう一度、
リビングの方に行きテーブルに向かいハニートーストにかぶりつく、カリッと香ばしい香りに甘さが広がりその中にしみたバターもふんわりとる。
「おいひぃ〜」美味しいと言ったつもりだった。
お母さんは私を見てクスッと笑って、
「早く食べちゃって準備しなさいよ」そう言って
お母さんもトーストを食べ始めた。
「はーい」そう言って残りを勢いよく口に入て、
スープもすぐ飲み干してしまった。
「ごちそうさまでした」そう言うと階段を駆け上がり学校へ行く準備をした。今日は髪の毛をいつもより少しだけ低い位置でくくり、リップクリームを塗り。
最後に鏡の自分をもう一度見つめる。
「今日も良いことがありますように」そう心の中で言って階段を駆け下り、玄関から勢いよく飛び出した。
「行ってきます!」