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三話

「起きてる?」

 夢から覚め、あの日からの記憶を頭の中で辿るのを止める。

「おはようございます」

「おはよう。ご飯はもうできてるから食べたら食器は片付けておいてね」

「はい、ありがとうございます」

「じゃあ、私はもう行ってくるわ」

 剣しか持たず服も汚れ空腹の中やっと王都にたどり着いた僕をこの家に住むマーシャさんは助けてくれた。


 王都は今の世界で数少ない「攻撃」を受けていない土地だ。今の世界の惨状は魔女によるものらしい。らしいというのはマーシャさんから聞いた話だからだ。マーシャさんは「魔女の災厄」の伝承を研究しているのだ。

十五年に一度、魔女は暴れだす。これまでも幾度となく魔女を倒そうと討伐対を組織した。昔はどの国が最初に魔女を殺せるかを競い合っていたらしいがやがて一国では敵わないと気付いた国々はまとまり連合を組むようになったという。マーシャさんは伝承を研究して魔女を殺す方法をさがしていた。


朝食を食べ終え僕も家を出る。僕はマーシャさんからの紹介でこの町で剣を教える事になった。外の世界に出ることは今の世界では選ばれた騎士たちが討伐に向かう以外ない。魔法による災害や魔力にあてられた獣の狂暴化。外から生きてここにたどり着いた僕の剣の腕は見せるまでもなく信用されたし事実学んだ記憶も剣を握った記憶すらなかったのに僕の剣の腕はなかなかのものだった。


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