表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

お嬢様のイタズラ [夏姫サイド]

「京極博士」

 私は京極博士のラボに堂々と入る。と言っても、博士のラボは私の家の中にあるし、彼の研究費や諸所の経費などは、ウチのお金でやりくりしているから、私が彼のラボに入ることは自分の家の部屋に入ることと同じこと。まあ、博士自身も大天才としての頭脳を持っている割に庶民的でフレンドリーな性格だから、私と彼との仲は友人みたいな感じだ。

「お嬢様!? どうされたんですか? こんな真夜中に・・・」

 時計を見ると夜中の3時を回っていた。京極博士はしっかり起きている。

「琴美のことで・・・ちょっとね」

 そう言って、琴美の眠っているカプセルを見る。とても綺麗な寝顔。ちょっと憧れるなぁ・・・

「琴美・・・のことですか?」

「ええ。ちょっと耳を貸してくださる?」

 そして、私は博士に耳うち。

「えっと・・・用件はわかりました。自分も協力いたします。しかし、何故そのようなことを・・・」

「ん? 女の秘密」

 私は博士に向かってウインク。

「あと、フォローしてくれてありがとうね」

「フォロー・・・ですか?」

 博士は顔を傾け、考える。

「琴美の言ってたダイエットのこと」

「ああ。アレのことですか」

 博士はようやく私の言いたいことを理解してくれたらしい。

「アレは、お嬢様の秘密ですので・・・ ただ、そろそろ琴美に教えたほうが良いかと・・・」

「うん。明日教えるつもりだから。それで、あなたに協力を求めたんじゃない」

「確かに・・・って、お嬢様。覗かれていたのですか?」

「ええ。ちょっとね」

 そう言って、私は博士のラボの出口まで歩いていく。

「あなたも寝なさいよ。皇木の貴重な人材なのだから」

 私はそう言ったあとに、彼に向かって投げキッス。ちなみに、京極博士はポカーンとした顔をしていた。ちょっと・・・滑ったかな・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ