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愛情編・第一話・夏の道

蝉が鳴く夏、僕は道を歩いていた。

いつか人生のどこかで愛する人に出会うと信じて生きてきた。いや、今も信じている。


田舎の道はまっすぐで、ひたすら山と川が続く。

背中にリュックを背負い、中に入った水が揺れる

それと同時に体も揺れる。

暑い、とても暑い、体力が持っていかれる。


まっすぐにまっすぐに道を進むと、古びた小屋があった。立ち止まった途端[ふらっ…バタッ!]


――――――――――――――――

目を開けると、厳つい顔した達磨が目に入る。

「うわっ?!」大きな声で驚いてしまった。


?「あら…目が覚めたかい?」

しゃがれた婆さんの声だ。

?「随分と暑いからねぇ、軽い熱中症だったんだろねぇ…」


凄く優しい声だ


?「あんた、どこから来たんだい?名前は?」

起きて早々質問攻めだ。


「僕は家出してきました。名前はヤツリです。」

あえて何処から来たか言わなかった。家出と言えば理解してくれるだろう。


?「あらそう…私はマチヨ、あなた年齢は?なんでこんな辺鄙なところへ?…」


質問は嫌いだ…でも今の自分は正体不明の人間なのだからしょうがない。


ヤツリ「年齢は18です…目的もなく家を飛び出して電車とヒッチハイクでとにかく遠くに来ました…」


マチヨ「ふぅ〜ん…まぁゆっくり体を冷やしなさい、落ち着いたらまた話をしましょ。私は畑を見てくるからね」


その言葉でおでこに氷袋が置かれていることに気づいた。




〜つづく〜



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