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物語調の詩/短編

酒と縁

作者: 日浦海里

いつもの場所に

いつもの顔触れ


当たり前ではないことが

当たり前に繰り返される


帰ってきたと錯覚するのは

あるべき場所に来たのだと

思い込んでしまうから


互いに交わした杯の数と

互いに交わした言葉の数は

数えきれぬほどに重なり

それでも酒が勝るだろうと

笑いながら背を叩く


変わらぬ顔を見る度に

ここにいてもいいのだと

自分自身を酔わせて騙す


互いに名前も知らないけれど

互いの好みは知っている

数え切れぬほど重なったとして

それでも酒には勝らぬだろうと

笑いながら肩を組む


酒のように安定しない

液体で繋がれた関係

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― 新着の感想 ―
[一言]  名も知らぬから、酒の力を借りて話せることもある。  名も知らぬから、またそこで会えたらと思ってしまう。  ちょっと教会の懺悔室に似てますよね。  今の顔は見えるけど、普段の顔を知らない相…
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