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ふたりの天下人ー西播怪談実記草稿から紐解く播州戦国史ー  作者: 浅川立樹
第六章・播州鬼騒動四【天文二十二年(1553年)~】
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07・播州鬼騒動四2-3

 

 理解している。主君晴政に対して政範も少なからず不満に思う所はある。

 だが、父は兄の一件を飲み込んだ上で黙認している。


「内応の依頼ではありませぬ。我らの協力者が七条殿の御領内を通過するまでの間、ほんの少しの間政範様にも目を閉じて頂きたい」


 佐用郡を抜ければ、南部から浦上政宗居城・室山城のある揖西郡や彼の勢力下の赤穂郡までの通路が一気に開ける。播備国境の日生から張られた政宗側の警戒網も回避でき、備前国和気郡を中心に勢力を広げる宗景軍にとっては利が大きい。


 断ればどうなるのか。


「何も。七条殿にも意地があるでしょうな」


 忠家が備前国西部に鞘を置く。


「既に、宗景様は和気より物見の軍を招集されています。この上月城下まで来るのに後三日とかかりますまい。……ご決断はお父君と相談の上決められれば宜しかろう」



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