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もう一人のワタシは私に触る事すら出来ないでいる!

作者: 七瀬
掲載日:2018/07/24



私の名前は 『吉高 みつな』21歳、飲食店でバイトをしている。


私が25歳になって1週間後、、、私は車に轢かれて死んでしまった。

ワタシは、みつなの中の一人だった。



みつな自身は、直ぐに救急車に運ばれて検査もしてもらったが、かすり傷

だけですんでいる。


何故なら、、、?

ワタシがみつな本人の代わりに死んだからだ、、、!



その事を、みつなは知らない!



私はみつなから抜け落ちたから、みつなとは別々になってしまったけど、、、?

出来るだけ、ワタシはみつなと一緒に居たくてずっと傍にいる...。


触れることも、戻る事も出来ないでただただワタシは私の傍に居続けている。



みつなは、おっちょこちょいで不器用で失敗もするのだけど、、、?

そこが可愛いと言うか、、、?


結構! 男性にもモテているみたいだし!

何より、ワタシから見ても優しい子だなと思う。


だから、ワタシはこんな風になっても、、、みつなの傍にいるのだろう。


毎日、みつなの事が心配で仕方がない!

まるで、愛する彼女のような、子供のような、、、。


包んであげたいと思ってしまう子だ!



今日も、バイト先で店長に怒られているみつな。


『吉高! あの席のお客さんの注文取ってきたのか、、、?』

『あぁ! すみません! 直ぐに注文取ってきます!』

『おいおい? しっかりしてくれよ~』

『...ごめんなさい!』


...でも、店が終わると、、、?


『今から、みんなで飲みに行かないか? みつなも来るだろう?』

『あぁ、はい!』


夜遅くまでやっている居酒屋にバイトの子達を連れて来た店長。


『今日は、みんな頑張った~! 偉いぞ~!』

『ここ! 店長のおごりですか、、、?』

『あぁ!? まあ~いいか! みんな頑張ったからな~飲め~飲め~』

『わーい! みんな店長のおごりだって! “ご馳走様です!”』

『いやいや? みつな怒ったりしてごめんな~ よく頑張ってくれてるよ~!』

『ありがとうございます!』

『みんなも言ってたぞ~ みつなは頑張り屋さんだってな~!』

『えぇ!? そんな風に言ってくれてるんですか、、、? 嬉しい!』

『まあ、飲んで食べて~また明日! 頑張ろうな~』

『はい!』


そうやって、、、可愛がられている。

店長、、、もしかして? みつなの事が好きなのかな、、、?


歳も20歳以上離れいるけど、、、?

それもアリか、、、!?


因みに店長は、45歳でバツイチ。彼女もいないみたいだ、、、!



それでも、店長はワタシから見てもイイ人だから、、、。

みつなと店長が上手くいって欲しいとワタシは思うようになる!


『吉高! 早く料理をお客さんのところに持って行ってくれ!』

『はい!』

『吉高! 少し休憩していいぞ~!』

『ははい!』


休憩室で、、、。


『よく頑張ってるな~!』

『まぁ、』

『あのさ~今度! 水族館に行かないか、、、?』

『えぇ!?』

『なんかさ~1人で行くのも寂しいし! イルカの赤ちゃんが産まれて

お披露目するとか言ってたんだよな~ そこの水族館!』

『えぇ!? そうなんですか? 私も見てみたい~』

『じゃ、次の水曜日、店も休みだし! 一緒にどうだ?』

『あぁ、ははい!』



まさか、、、!?

みつなが店長にデートに誘われている、、、!?


【まぁ、いいかもね!】





デートの水曜日。


二人の待ち合わせの場所に店長がやって来た。

二人で電車に乗って、バスに乗って、水族館へ、、、。


『わーい! クラゲがいますよ~店長!』

『めちゃめちゃ可愛いな~』

『じゃ~早速! イルカの赤ちゃんを見に行こうか~!』

『はい!』


何だかいい雰囲気。


『わーあ! 店長見てくださいよ~ イルカの赤ちゃん~』

『可愛いねぇ~!』

『うん。』



二人の仲はこうして、深まっていった。


もう、ワタシの出番は無そうだなと思った時、、、。

みつながワタシに言った。


『今までありがとう! 見えてはいないけど、、、? 貴女の存在は感じ

取っていたの! 本当にありがとう! あの時、私は交通事故に遭ったの

に、かすり傷だけですんでいる! なんだかなんだか不思議に思っていた。

でも、これでやっと理解できたわ!』

【こちらこそ! ありがとう、もう一人のワタシ。もうワタシは私の傍に

いなくてもいいと感じたから、、、幸せになってね!】


『...ありがとう、』




こうして、ワタシが消えた。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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