【神格名鑑】(※ネタバレ注意)
※この項は本編で描写されている最新の情報に応じて随時更新されて行きます。
本編未読の人はネタバレ注意!!
■"ブリュンヒルデ"(蛭田麗華)
「さようなら、デメテルさん。大好きでした。死んじゃえ」
■ギュルヴィ・モデル。
量産試作型神格。天体破壊能力を備える。得意地形は海中。本体性能は標準的。相は渦。武装は剣、弓、短剣、長槍、矛。剣、短剣、長槍は投射可能。
弓矢は威力こそ低いものの誘導性能を備える。
重量一万トン。全高五十メートル。
■現行の標準型神格規格を最終決定するにあたって建造された神格の一柱。コンペで競合する他機種を破り、正式採用された。その意味では"デメテル"とはライバルであったとも言える。
■可もなく不可もない非常にオーソドックスな性能を持つ。その建造目的からあらゆる地形での活動を得意とし、バランスに優れる。
■相は物質を安定させている電気的なバリアーを引き下げることで崩壊させるもの。質量が直接エネルギーに転換されて行くため非常に強大なパワーを発揮する。
渦は焦点を合わせた一点から発動するため、光速を越えて離れた目標を攻撃可能である(照準の問題があるため結果的には光速以下にならざるを得ないが)
この能力を生かすため、翼は宇宙空間においては観測用のセンサーとして機能する。
■ちなみに渦はコリオリ力によって発生しているため南半球か北半球かで回転方向が異なる。トイレを流した場合と同じである。慣性力が働いていない空間で使用した場合渦にならない。
■性格は真面目で礼儀正しい。頭の回転も悪くない(どころか優秀である)が理系科目は苦手。肉体年齢は十六歳。
■二〇一〇年、地球を偵察していた神々の手によって樹海の星へと連れ去られた人間の一人。神格の素体として供され、既に完成しつつあった人体使用型神格のひな型となった。
■彼女につけられた首環は、神格本体の巨神制御を司る部分に機能制限を命じる信号を出すもの。巨神と神格の間のやり取り自体を妨害しているわけではなく、巨神の制御装置のスイッチをオフにしていると考えた方が分かりやすい。
ちなみに巨神と神格との間で行われるやり取り自体を妨害する事は物理的に不可能である。
■"デメテル"(ドナ・ハーグ)
「……すまない。本当にすまない、麗華。私は、君を死なせてあげる事すらできない」
■オリュンポス・モデル
量産試作型神格。物質再構築型。本体性能は標準的。相は豊穣。武装は戟、短剣。短剣は投射可能。
重量一万二千トン。全高五十メートル。
■現行の標準型神格規格を最終決定するにあたって建造された神格の一柱。生産性の問題でコンペに敗れたので主流にはならなかったが、彼女の基本フォーマットに採用された一部のシステムは現行の特殊な神格に採用されている場合もある。
■相は巨神を構築する分子機械を用いて様々な工作を行う能力。食料や衣料品を作り出す事も可能だが、得意なのは機械類や建築物である。作り出した武装は巨神内部に"遍在"させることで格納可能。
■肉体年齢は十七歳。二〇一〇年、地球を偵察していた神々の手によって樹海の星へと連れ去られた人間の一人。神格の素体として供され、既に完成しつつあった人体使用型神格のひな型となった。
■"ヘカテー"
■オリュンポス・モデル
標準型神格の規格が定まった後に建造された初期ロットの神格。本体性能は高機動型。相は夜。武装は帯。
重量は帯を含めて一万八千トン。(本体一万トン)全高五十メートル。
■初期ロットと言えば聞こえはいいが実質的には不具合が出ないか検証するための試作品である。しかし大変な高性能を発揮した。
■相は、平たく言えば巨神全体が一個の粒子であるかのように振舞わせるもの。
具体的に何が起きるかと言えば、量子レベルの微細スケールでなければ本来起きない奇怪な現象の数々を、神格の意志で自在に引き起こせるようになる、という事である。(巨神自体がそもそも巨視的なスケールに拡大された量子論的現象の発露であるが)
トンネル効果で物質を透過したり、取りうる形状へと瞬時に変化したり(帯が無時間で伸長するのはこの能力による)、極短距離テレポートしたり、といったことが可能である。
大変強力な相だが、不安定で高エネルギーを受ければあっさり破綻してしまう。
相なしでのヘカテーの性能はさほど高いとは言えず、本編でも敗北の原因となった。
一方で、相が維持される限りは物質透過が機能し続けるため固体による運動エネルギー攻撃に対しては完全に無敵である。
■肉体は十七歳相当の少女。チョコレート色の肌が美しい、健康的な美少女だった。
■神々によって遺伝子戦争直前の二〇一三年に誘拐され、神格へと改造された。戦闘中、極度のストレスによって思考制御が破綻し、修復措置を受ける最中、隙を見て脱走。人類側神格となる。
■元はブリュンヒルデ、デメテルと同じ部隊の所属。眷属時代の彼女は、ブリュンヒルデたちを姉のように慕っていたという。
■遺伝子戦争期に果てた五名の人類側神格のうちの一人。神格撃破数八十六。彼女を討つために神々が送り込んだ神格部隊は十三柱(戦闘中何度も相を破られたが、最後を除いていずれも間一髪で復元している)。奮戦するも、十一柱を撃破したところでブリュンヒルデに討たれた。故地となったオーストラリアには彼女のための慰霊碑が存在している。
■"八咫烏"
■人類製第四世代型神格。知性強化動物のベースは鳥類及び植物、菌類。日本及びアメリカ合衆国、EU各国がそれぞれ配備する。
■本体性能は宇宙巡航艦型。武装は神対艦ミサイル。相は灼熱。リフティングボディにより大気圏内でも非常に高い機動性を発揮できる。
全長480メートル、両翼の幅は600メートル。
■制宙権を獲得するべく投入された人類軍の宇宙兵器。開発はアメリカと日本、およびEU圏の共同である。基本的にはプラズマ制御型で、火球を投射する能力が非常に高い他、プラズマ制御型に求められる元素合成及び余剰エネルギーを物質転換する機能が極めて優秀。後者の物質転換機能を用いて敵の攻撃を吸収、破壊力を発揮する以前に無効化するという機能を備え、その鉄壁の防御力と相まって極めて戦闘力に優れる。また長期行動能力と母艦機能を備えており惑星間航行及び長期の衛星軌道の占領が可能。過去には同様の艦艇タイプの神格と共に多数が投入され、神々の宇宙艦隊相手の艦隊決戦を行っている。決戦に勝利した現在衛星軌道を完全に抑えており、複数の艦隊が3か月ごとに交代しながら地上部隊へと各種電波・情報支援を行っている。
巨体故に近接格闘は苦手だが、実運用では護衛の神格部隊及び気圏戦闘機部隊が付く。
大気圏内でも活動できるため使われることはあまりないが一応陸上戦闘モードが存在し、こちらは質量一万トン・全高五十メートルの人型である。
■武装の神対艦ミサイルは日本で開発し、米軍の神格が史上初めての人類製神格としての実戦で用いた四一式神対神ミサイルの流れを汲む同原理の兵器。威力は極めて大きく巡航艦にも大ダメージを与えることが可能である。
■知性強化動物は蜥蜴とも鳥とも似た特徴の頭部を持ったヒューマノイドタイプ。血液がDNAコンピュータとして機能する他全身の神経系が演算に最適化された構造を備える。脳は右脳と左脳が交代で睡眠をとる半球睡眠能力を持っており、ずっと起き続ける事で巨神を維持可能である。
■このクラスの兵器になると、性能が同等なら巡航艦より知性強化動物を用いた神格の方が圧倒的に安価である。"安価な人間"から作った眷属を主力兵器とする神々に対して"高価だが高性能"な知性強化動物を主力とする人類、という構図の逆転が発生している。
■艦隊決戦時の提督はイタリアの第一世代型神格、リオコルノ級のひとりが務めた。
■単体でも行動可能だが、神格は艦の制御に専念できるようにするため別に人間あるいは知性強化動物の艦長が乗り込むのが慣例となっている。
■神格なので生きている限り、壊れてもすぐ直る。このあたりも完全な機械である巡航艦にはない利点である。