始点
ノヴァは自室のベッドで寝転んでいた。
「はぁ〜…退屈だぁ…なんか面白いことないかなぁ…」
そういい、2・3度寝返りをうつといきなり起き上がり
「そうだ!!城を出て外に遊びに行こう。でも、どこいこっかなー。外っていってもザーラン国・・・城以外は荒地だしなぁ・・・う〜〜ん。。。よし!人間の国でも見に行こう。人間なんて毎日食ってるけどどんな生き物かちゃんと見たことほとんどないもんな!」
そう言いノヴァは窓を開け、空へと飛んでいってしまった。
「はぁ〜空飛ぶのって気持ちいい!なんで俺、今まで城飛び出そうとか考えなかったんだろう…」
ノヴァは空に円を描くように飛んだりと空中遊泳を楽しんでいた。
「それにしても本当に荒地ばっかだな。草木とか生やしたら気持ちいいだろうに。でも、まぁ親父は超肉食だからなぁ…自然とか言ったら怒られそうだな。」
少したつと前方に大きな川が見えてきた。
「お!?あれがザーラン国とカーデル国の国境のユーラ河だな!でっけー。」
ノヴァはユーラ河までスピードを上げ、河上へ来ると河をじっくり眺めていた。
「でっけー…この川がなかったら魔族と人間はどうなってたんだろ…。」
とボーっと考えていた。
「!?痛っ!!!」
気づくとノヴァの右羽は弓矢で打ち抜かれていた。
「い…つ…のまに…くそっ!」
ノヴァは一気に下降していく。
「羽が動かない…飛べない!」
ノヴァは川へと落ちてしまった。
「がはっ!!くそ…流れが速い…」
そのまま意識を失いユーラ河の激流に飲まれ流されていってしまった。




