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勿忘草  作者: 花林トウ
5/10

~第五章~ 夢

『…み!』


『…なみ!』


私を読んでいるのは…誰?


『南海ってば!!』


ああ…これは子供の頃の記憶…


『もう!何でこんなとこで寝てんの!探したじゃん。』


このほっぺを膨らませながら怒る顔。。


なんか見覚えがあるな…


この男の子は誰なんだろう?




私はフラワーガーデンの隅の方で寝転がって居たらしい。




『そんなに僕の家が居心地良いんなら…』


そっか。このフラワーガーデンはこの子のご両親が経営してるんだ。


『はい。』


そういいながら、チューリップをこちらへ渡してくる。


花言葉は“愛の告白”。


両親がフラワーガーデンを営むぐらいだから男の子も花言葉に詳しいのだろう。


この頃の私は花言葉なんて知らなかったから、


「チューリップ?何でいきなり?」


そうそう。こう言って


『はあ…。まあ、知らないならいいや。』


なんて言われてた。


少し後に知って驚いた記憶がある。




子供ながらに結婚の約束なんてしてたっけ。。


でも、この後私は、家の事情で一時引っ越したらしい。


「らしい」というのも、小さい頃で覚えていなく、


すぐ帰ってきたから。


そのあとこの男の子と再開する事は無かった。




私はなぜいきなりこんな夢を見ているんだろうか。




………




『…み!』


『南海!!』


あれ。また呼ばれてる。今度は誰…?


呼び声が頭に響く。


そして私の意識は現実へ引き戻されていった。

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