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勇者ってさ……  作者:
1/4

第1話

「これで最後になりそうだな……」


 戦闘の開始前にぼそっと呟いた。

 最前線に立つ僕の目の前には、大地を埋め尽くすほどの敵軍。

 修羅になり果てた、僕の心は、いつしか死んでいしまった。






















「ご苦労だったな、勇者よ」


 僕をこの世界に召喚する命令を出した、この国の王は、高い所からモノを言ってくる。

 この王は、僕を奴隷としか見ていない、生きる兵器として。


「相変わらず無口な奴だ。

次の戦いに備えて、休んでくれ」


「分かりました」


 1週間振りに部屋に帰った、寝る場所以外に大きな窓がある他には何もない、殺風景な部屋だ。


「レイトさん!

怪我は、ありませんか?」


 部屋にキレイな、青色の髪を持った少女が入ってきた。

 彼女の名は、マリー、僕を召喚したこの国の最後の皇女。

 

「大丈夫だよ」


「よかったです。

レイトさんは、最後の希望ですからね」


 僕だって、分かってる。

 自分が都合のいい、道具だってことも、でもこの世界で自分の居場所を守るには、利用されていると分かっていても戦うしかなかった。


 僕がこの世界に呼ばれた理由は、魔王を倒してほしいとのことだった。

 魔王が人なのか、人ならざる者なのかは、誰も知らない。

 ただ、魔物を生みだしていることしか分からない。


 高濃度の魔力汚染がされている、地域は、魔物たちの巣窟になっている。

 ただ最も性質(たち)の悪いのは、魔王軍側に寝返った国々があることだ。

 信頼と結束は、乱れ。

人々は、バラバラになった。


 残った各国が、それぞれで防衛線を張るが次々に国が陥落して行った。

 この世界の大陸の9割が魔王軍に占拠されたとき、人々の希望そして、最終兵器として僕が呼ばれた。


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