07
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お腹一杯になって、ゆっくりしたいところだったが、先程の話もあり予定より早めに城に引き上げることにした。
「アリア様。ここから多少人が多くなっておりますから、離れないよう気をつけてください」
お昼の時間ということもあり、人が城を出てきた時より増えていた。
「えぇ・・。気をつけてはいるんだけど・・。なんだか本当に人が多いわっ・・・きゃぁ!!」
「アリア様!!」
「大丈夫・・・ちょっとつまづいただけよ。ごめんなさい。さぁ、早く戻りましょう」
少し足早に城に向かった。
しかし、あと少しで城の門に着くというところで、後ろから何かに口元を覆われたかと思うと、目の前が急に暗くなった。
「アリア様!!」
マリアが私を呼ぶ声が聞こえたのを最後に、急に意識が遠のいていった。
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「・・・・・ん・・・・」
頭が朦朧としていた。
「気がついたみたいだな」
「!?誰!」
声のする方を見たら、そこに立っていたのは昨夜の騎士だった。
よくみれば此処は私に与えられていた離宮の部屋だ。
「アリア様!!」
水を張った盆をもって部屋に入ってきたマリアが私が目を覚ましたことに気づき駆け寄ってくる。
「本当、ご無事でよかった・・・・。私とした事がアリア様を危険な目にあわせてしまうなんて・・・・」
涙を流しながら私の手を握った。
「・・マリア。心配掛けてごめんなさいね」
「いいえ!私が不甲斐ないばかりにこんな事になってしまって・・・。あの時、こちらのレオン様に助けて頂けなかったら本当に・・・・」
「レオン様?」
ふと騎士の方に目をやると、横にいた騎士がこちらを睨んでいた。
「・・・貴方を貴族の娘と思ったんだろう。怪しい奴らに薬を嗅がされ連れ去られる所だった」
あまりに昨日と違う雰囲気を纏った騎士だったが、危ないところを助けてもらったということなのだろう。
「侍女共々、助けて頂いてありがとうございます。貴方様がいらっしゃらなかったら、私達はどうなっていたことか・・・」
「・・・・・貴方が、昨夜私に言ったのではないか。危ないことをするな、と。その貴方がなぜ城下におり危険を顧みないのかまったく理解できない。残念だ」
そういうと踵を返し部屋を出て行ってしまった。
その通りだった。一国の騎士として意識が低いとまで彼に言ったはずなのに、自らそれ以上の危険に飛び込んでしまったのだ。
騎士の言った言葉で自分のしていることが、どれだけ愚かで無知だったのか思い知らされた。
「アリア様・・・。大丈夫ですか?」
落ち込んでいる私を見て心配そうにマリアが話かけてきた。
「えぇ・・・。大丈夫よ。自分のした事がどれだけ愚かだったのか思い知らされたわ。マリアが止めるのも聞かず貴方にまで迷惑をかけてしまって本当にごめんなさいね・・・・」
マリアも此処まで落ち込むアリアを見るのは久しぶりだった。
「いいえ。私もちゃんとお止すればよかったんです。アリア様が謝られる事ではありません。・・・それより、アリア様・・・レオン様をご存知だったのですか?」
「・・・えぇ。昨夜のパーティでお会いしたの。でも、いつの間にかいらっしゃらなくて、お名前は存知あげなかったけれど・・・」
「そうですか・・・・。でも、本当にあの方が通りかかってくださって助かりました。後ほど、改めてお礼申し上げられた方がよろしいかと思います」
「そうね。後でお伺いするわ。・・・ちょっと疲れてしまったわ・・・。少し一人にしてくれる?」
「かしこまりました。では、隣りの部屋に居りますので何かありましたらお声をかけて下さい」
失礼します。とマリアは部屋を後にした。
ベットから下り、新しい風を入れる為、窓を開けた。
誰かに本気で怒られたのは親姉妹以外、あの人以来だ・・・。
なんだかんだと怒るマリアも結局は私に甘い。
「しっかりしなくちゃ。自分を大切にしないと他の大切なものは守れないんだから・・・・」
頬なでる風に心地よさを覚えながら、窓の外を見つめ改めて心を決めた。
王道中の王道を突き進んでいますね・・・
こんな感じでしか書けません><
しかも、誤字脱字があまりにも多すぎ・・・・
後日まとめて訂正します・・・
また、次回も読んで頂けるとありがたいです!!