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アリア奮闘記  作者: 羽月
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番外編 アイヴァン

お久しぶりです!ちょっとした日常の一コマを書いてみました。

「アリア、私たちの子供が出来たらこう名付けよう。男の子だったらアイヴァン。女の子だったらリアーナ」


「まぁ!素敵ね!私、子供はたくさん欲しいわ」


まだ、結婚したばかりの頃、そう言っていたのを思い出した。








「ごめんなさいぃぃぃぃ!!!!」


思い切り頭を下げる。

そんな頭の上から思い切り深いため息が落とされる。


「はぁぁぁぁ。・・・・・何度言えばわかってくれるんだ?」


ちらりと顔をあげると怒ってるというよりも呆れてる?


「・・・レオン?ごめんね?」


ちょっと上目づかいに謝ってみるがあまり効果はないみたい。


「アリア。謝らなくていいからその癖どうにかならないのか?」


そう、レオンと結婚してからもう2年。

その間にレオンは王子から国王へと変わった。

そして私も王妃となった。

だけど、これだけはやめられない。


「許可は出すと言っているだろう?」


「だって、護衛の人たちは付いてくるし気軽にお店になんて入れないじゃない」


そう、癖っていうのは城下にこっそり下りること。

もちろん、身分は隠してるわよ?


「当たり前だ!もう貴方は王妃という身分なんだぞ!!」


レオンはだんだんお怒りモードに突入してきた。


「でもレオン!!王族の立場じゃ解らないことが解るわ!!民の立場にならないでどうして民の為に施政が行えるというの?実際に彼らの言葉をきいて役に立つことだってあったでしょう?」


そう言うと、レオンは言葉に詰まる。

これまでも、あそこでは盗賊が出る。ここの道を舗装して欲しい。という声を聞いて私がレオンに何度もかけあった。

事実、その事が領主から伝えられたことはなかった。


「・・・っ!それでも・・・努力はしている。民からの要望を聞くために新しい部署も作った。わざわざアリアが行く必要はない!!」


頑なに私が城下へ行くことを認めてくれない。

理由は解っているんだけど・・・・。


「アリア、お願いだ・・・・」


真剣な目をしてレオンが私の手を握る。


「身重の体で城下へ下りることは勘弁してくれ・・・・・」


そう、彼がこんなにも止めたがる理由は私の妊娠。

もう安定期に入り多少動きまわっても大丈夫と医者からも言われたのだが、どうやら彼は心配でしょうがない。

というか、城中が心配して私を外に出そうとしない。

だから、私はついつい強硬手段に出てしまったのだ。


「・・・・わかりました。でも、せめて城の中では好きに動いてもいいですよね!!」


これだけは譲れない。

城の中でもどこへ行くにも制限をされて息苦しいのに、城下へ下りることも止められるのならばせめて、自由に動きたかった。


「・・・・わかった。いや、わかっていたんだ・・・。アリアに息苦しい思いをさせていることは」


レオンは苦い顔をして私から目をそらす。


「だけど・・・。その、・・・心配なんだ。できれば、大人しくしていてほしい。それで、元気な赤ちゃんを産んでほしいんだ」


レオンの気持ちは痛いほどよくわかっていた。


「レオン。・・・・気持は嬉しいのだけれど、妊娠は病気ではないのよ?こんなに寝てばかりいては逆に病気になってしまって、元気な赤ちゃんも産めないわ」


「・・・・ん・・・・。そうだな。だけど、くれぐれも無理はするなよ?赤ちゃんも大事だが、君の事も大事なんだ。君に何かあったら俺は何をするかわからないからな」


今度はレオンの視線がしっかりと私の目を見つめるとその視線がどんどん近くなる。

レオンの手がそっと私の頬を包むと、私は目を瞑った。

その瞬間に大好きな彼の感触が唇から伝わる。


「・・・・ん・・・・・・」


熱い吐息が零れる。

その隙間から、彼の舌が私の中にねじ込まれて私の口の中を蹂躙する。

何度も何度も、角度を変えて貪るように。


「・・・っ・はぁ・・・」


口が解放されると思わず変な声が出てしまった。


「・・・・これ以上やると止められなくなる。今は我慢をしなければいけないからな。だから、あまりそんな目で見るな」


くすりと笑うとレオンは私の側から離れた。


「まだ、執務が残っているから執務室へ戻る。・・・・城の中でなら好きなようにしていい。だから、城下へはもう行かないでくれよ」


そう言い残すとレオンは執務室へと戻って行った。

残された部屋で私は膨らみかけたお腹に手を当てて赤ちゃんに向かって話す。


「怒られてしまったわね。・・・あなたも私もこんなにもいろんな人が心配してくれているのよ?早く元気に生まれてあなたの姿を見せなきゃね」


お腹をさすると返事をしたのか、ポコッと可愛らしくお腹を蹴ってきた。


「私、なんだがあなたが男の子の様な気がするの。まだ誰にも言ってないけどね」


そう言うと、再びお腹が蹴られる。


「あら?当たりかしら?ふふふ。きっとお父様に似て立派な王様になれるわよ。ただ、女の子の扱いはお父様に似て出てこないでね。お妃さまになる人はとっても苦労するからね」


お腹をさすりながら、自分が彼と結婚するまでの道のりを思い出していた。

あの頃は大変だった。

いつか、この子にそんな相手が出来た時は、辛い思いをしなくて済む事を願って。


「元気に生まれて頂戴。・・・・・アイヴァン・・・・・」











内容のない話ですが、アリアとレオンのその後を書きたかったのでちょっと書いてみました。

期待はずれの内容でごめんなさい。


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