表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第一話 2025/07/25 20:56


先ずは、


 - 物語を続けてもいいですか? -



 『どーでも、だんじょん』



◆◆◆◆◆□



 あなたの前には、最初と同じ白い部屋があり、

そこには一抱えもあるような真っ白でまんまるな球が浮かんでいます。


その(まんまる)が、わたし(ダンジョンコア)です。



 あなたは岩の洞窟を、ケータイの灯りを頼りにくぐり抜けて、わたし(ダンジョンコア)の置かれる部屋へと招き入れられました。


途中にあった出来事や、その道のりの詳細は省きます。


「おい~っ!」


 人生には寛容さも大事です。

細かいことに拘ると、立派な大人に成れませんよ。


「その人生は、きみに変えられたけどね」


 まあまあ。

人生には寛容さも大事ですよ。


 あなたはわたし、ダンジョンコアになだめられて、しぶしぶ話を聞く気になったのでした。



「ボクはまだなってないのに。

……まあいいや、」


ありがとうございます♪


 嬉しいわ、あなた♪


「何言ってんのっ!」


すみません、とても嬉しくて。

この感動を、あなたへの言葉にしてみたくなりました。



「それで、

ボクがあなた、ダンジョンコアに呼ばれて、ダンジョンマスターになって欲しいって言うのはどんな事情なの?」


 あなたはすこし照れているのを誤魔化すようにして、わたしへと質問を始めました。


「それ、いるっ?

……それで」


あなたは、すこし迷うように切り出しました。 


「うーっ、

なぜダンジョンマスターなの?

ボクが頼まれるのは悪役なのかな?」



 ぼくと契約して、魔法少女になってよ!


「おい!」


すみません。

緊張のあまり、ボケに走ってしまいました。


あなたからのツッコミを受けて、すこし嬉しかったわたしでした♪


「もういいからさ。どんな事情か話してみて。

それと、それが解決したらボクは帰れるのかな?」


 あなたは、そうわたしを元気づけて、

わたしは、あなたのお陰で話し始めることが出来たのでした。



 この世界は滅びの危機に瀕しています。

この世界には魔力が、溢れるほど、過剰なほどにあって、魔力から生まれた魔物たちを発生させています。


「発生させているの?

発生しているではなくて?」


 はい、発生させているのです。

わたしたちダンジョンコアとダンジョンマスターたちが。


 それをしないと、世界に増え続ける過剰なほどの魔力が、

やがて、世界を割ってしまうほどに増えてしまうからです。

それを防ぐために、魔力を消費し続けなければならないのです。


 魔物の発生は、魔力を効率的に消費するために必要な手続きだったのでした。



「ダンジョンマスターは悪者じゃないの?」


はい。



 初めのダンジョンコア、マザーコアが生まれて、わたしたちダンジョンコアを生み出し始めてからずっと、

わたしたちダンジョンコアと、契約してくれたダンジョンマスターたちは、この世界を壊さないで済むように手を尽くしてきました。



 ただ、そのことに限界が訪れようとしています。


「どうして?

何でそうなったのかな?」



◆■◆■◆■◆☆



 世界が生まれたとき、初めのダンジョンコア、マザーコアも生まれました。

そうした伝承がこの世界にはあります。


 マザーコアは保っていた膨大な魔力で世界を生みました。

その世界に生き物を生み出して、棲まわせました。それが初めの魔族、魔物たちだったようです。


 それまで孤独だったマザーは、生き物が生み出されて、棲み暮らしたことをとても歓んだそうです。

それでも初めの世界はとても不完全で、暮らしていた魔物たちは今よりも荒々しく獰猛であり、争いの絶えない世界でした。



 不完全であった世界は、生き物を次々に生み出していました。

マザーの魔力は無尽蔵で、そのおかげで世界から生き物が絶えてしまうことはありませんでしたが、

それでも、その力を受けとめ続けるには、世界は些か狭すぎたようです。


 悲しみながらもマザーは、初めの世界を作り直して、それよりも広い世界を創り出したそうです。

その試みは幾度となく繰り返されて、そして世界は大きく広くなってゆきました。

 世界をやり直せねばならなくなったとき、いつもマザーは悲しみの涙を流されたと聞いています。



「マザーは泣くの?」


 いえ、比喩です。

まんまるなわたしたちダンジョンコアの姿と、マザーの姿とはそう変わりません。


「あのさー」


 かなしいとき、泣きたくなるのは本当です。

わたしたちは人の似姿を取ることが出来ますので、悲しければ涙を流すこともあります。


「そうなんだ……、ごめんね」



 あなたはデレました♪


「違うよ!

ほんともう、そういうとこだよ!」


 契約(プロポーズ)してくれますか♪


「なんか変なふりがな(ルビ)が付いてるみたいに見えるんだけど!」


 愛してるわ、あなた♪


「な、なっ!」


 デレました?


「もういいよ、それで!

君たちの人の似姿って、ぼくたちみたいなの?」


 わたしの似姿は、ほとんどあなたたち召喚者と同じといってよいと思います。


「そうなんだ……」



 気になりますか?


「まあね。

好きになれない相手よりも、好みの子の方がいいよね♪」


 うふふ♪


「それよりも!

質問をはぐらかしてるよね? 全部解決したら、ボクは帰れるのかな?」



 あなたはそう問いかけながら、強くわたしを求めます♪


「だから! 言い方~っ」


 わたしはあなたの求める姿へと、まんまるのダンジョンコアから人形(ひとがた)の姿へと変わりました。

 そしてあなたの望みへと素直に応えることにしました♪



 ……おや、返事がありませんね?

どうかしましたか?



「かわいい……」


魅力的なわたしの姿を気に入っていただけましたか…………?

 おや? この姿は可愛らしい女の子の姿ですね?


「ねえ、触ってもいい? 大丈夫?」



 あなたはわたしが答えるよりも素早く、わたしへと抱きつこうとします。

そして映像のわたしをすり抜けて、まんまるなわたし(コア)へと抱きつきました♪


 なんて情熱的♪


「何だよ~っ、ヒドいよ!」


 契約(プロポーズ)していただければ、あなたの望む姿になり、イチャイチャして差し上げられます♪


「それで……」



 がっかりしたあなたへと、わたしは追い打ちをかけなければならないことを心苦しく思いつつも、

契約後になるであろう姿で真実を告げ、あなたに頭を下げて謝罪するのでした。



『申し訳ありません。わたしには召喚の力しか無いのです』



■■■■■■■■


 黙りこくるあなたの姿をわたしは見つめ、

わたしの心はさざ波のように揺らめき立ちます。


あなたを抱きしめて慰める身体がわたしには無いことを、

これほどかなしく思ったことはありませんでした。



「そっか。ごめんね、言い出しづらかったよね」


 あなたの、

自らの、激しく沸き立つ気持ちを置きながらの気遣いを受けて、人形(ひとがた)のわたしの姿は、はらはらと涙をこぼしました。


『ごめんなさい。

あなたは何も悪くないのに……』



「いいよ♪

それで、ボクは君と契約しなかったらどうなるの?」


 あなたは、とても澄んだ瞳でわたしのことを見つめて、そう質問をしました。


「ボクは追い出されるの?」


『いいえ。

契約してくださっても、断ってしまっても、ずっとここに居て下さい。』


あなたの目をしっかりと見つめて、わたしはあなたの気持ちを想い、そう答えました。


『不自由をおかけするかと心苦しいのですが、あなたが望むかぎり、わたしと居て下さい』


「ボクが望むならずっと?」



『そう、ずっと♪』


 あなたへと微笑みかけながら、わたしはそう答えました。



-----♪


『とはいっても、いつ終わるかわからない世界なんですけどね』


 あなたとの好い雰囲気を、わたしはぶち壊してみます♪


「おい~っ!」


 仕方ないじゃないですか。

わたしはまだ生まれたばかりで、どなたとも契約していないダンジョンコアですから。



「ふーん、そっか」


 あなたはそう言いながらも、

相手が初めてなのだと、浮かれる気持ちを静めながら、素っ気なく答えてみました(笑)


「もうっ! ボクの解説は無し!

映像でいいから、ちゃんとぜんぶ答えてくれる?」


『映像の姿が好いから?』


 可愛く睨むあなたを見ながら……

(あなたを見て浮き立つ心を、こっそりと胸にしまったのでした)



『こほん、失礼しました。

マザーコアが世界を幾度となく作り直したところからですね』


うなずく(愛しい)あなたに、わたしは話を続けました。


「なんかまた言ってる……」



『マザーは世界を広げて大きくしながら作り直し、生命の創造と破壊を繰り返しておりましたが、

マザーの持つ無尽蔵な魔力故に、長く続く世界と生命を創造することはなかなかうまくゆかずにおりました』


 ひと呼吸置き、うなずきを返すあなたへと、過去にあった出来事のことをわたしは聞かせ続けました。


『しかし、その試みが成功へと至る前に、その繰り返しを続けてゆくことは出来なくなりました』


「どうして?」


『世界を渡って、異世界からの渡航者が現れたからです』


びっくりした顔のあなたを見て、わたしは微笑みながら話を続けます。



『彼ら異世界の人たちがどこから来たのか、ここを目的地と定めて来たのかは伝わっていません。

マザーや、わたしたちのようなダンジョンコアが異世界の人たちと接触したのは、彼らがこの地に根付いて文明を発展させて、しばらく経ってからのことだったと聞いています』


「その異世界からの人が来てからは?」


『まだ、この世界は作り直されてはいないそうです。

異世界の人々がこの世界へと渡ってきたときに、この世界の魔力を膨大に使用したために、しばらくは世界の魔力が枯渇状態となって、そのために魔物たちも減って、しばらくの間は増えることなく、人々が増えて繁栄するための時間が得られたのだそうです。

そうでなければ、ここに来たばかりの異世界人たちは、魔物たちに簡単に駆逐されていたのかもしれません』


「魔物こわっ」



 あなたがそう言う姿を見て、わたしは安心してもらうように微笑みながら言いました。


『でもマザーはきっと、異世界からの人たちを助けるために力を尽くしたのだと思います。

異世界人たちが数を増やしながら、文明を築いてゆくために、一度少なくなっていた魔力を使い続けたのかと』


「なぜ?」


『マザーにとっては初めての、自分以外の他者との出会いだったからです。

マザーの魔力から生まれて来てしまう魔物たちも、わたしたちマザーコアとの繋がりのある端末としてのダンジョンコアも、

マザーにとっては完全なる他者とは言いがたい存在でしたから』



「嬉しかったんだろうね♪」


『ええ、そうです♪』


 あなたと話せて、わたしが嬉しくて仕方ないように、だと思います♪


「あのね~っ」


『だからマザーは、この世界を壊して新しく創ることが出来なくなったのです』



 マザーはとても悩みました。そう聞いています。

初めて出会った他者を、創造した世界と共に死なせるか。

それとも、作り直してきた世界だけは救うかです。



『代わりとしてマザーが考えて行ったのは、

ひとつは異世界人たちがここへと来た微かな痕跡を辿ってやり方を学び、人を異世界から召喚するということ、

そしてもうひとつはコアと契約する相手を得るということでした』



「どういうこと?」


『お話はいささか複雑に絡み合っています』


 頭に?マークの浮かぶあなたへと、わたし説明を続けます。



『わたしたちマザーやダンジョンコアの創り出す魔力は、基本的には直接人が使うことは出来ません。

生み出された魔物たちが体内に精製する魔石を、人は魔力資源として使用するだけです』


 魔物を倒したときに得られる魔石など以外にも、

生成される際の余剰魔力が、僅かながらも体内へと吸収されて、ダンジョン探索者の肉体やステータスを徐々に強化し、彼らをレベルアップさせたりもしますね。


「……なるほど」



『ダンジョンコアの魔力としての例外は、

こちらの世界へと人が現れるときに使われる(あるいは対価として相手世界へと受け渡される)魔力と、コアと異世界の人が契約を行うときに使われる魔力だけです』


 世界とマザーや、わたしたちダンジョンコアとは、基本的に創られる魔力を溜め込む一方なのです。



「魔物たちはコアと契約出来ないの?」


『ええ。

魔物たちは長い時間をかけて組み上げられた、死んだときに取り入れた魔力を魔石や宝物などとして凝縮させるという役割があって、

マザーやダンジョンコアたちと契約することが出来ないんです』


「……そっかぁ」


『ですから、マザーへと契約(プロポーズ)をした、初めのダンジョンマスターは、渡航者としてこの世界へと来た異世界の人たちの一人だと言われています』


「言われています?」


『マザーのその時の記憶は哀しみに染まっていて、深くは知ることが難しいんです。

誰だって、哀しい心には触れてほしくないものですから』


「……」


 マザーを想って黙りこくってしまったあなたへと、わたしは声をかけました。

(あなたへの感謝と、マザーへの憐憫(れんぴん)と、ひとつまみの嫉妬の気持ちを足して)


『ありがとうございます。

そういえば、わたしたちダンジョンコアは、今、ダンジョンマスターと呼ばれている人のことを、当時は勇者と呼んでいたのだそうですよ』


「逆転……」


あなたのつぶやきに、わたしは頷きを返します。



『マザーと契約相手の人や、年長者のダンジョンコアと契約した人たちは、

いろいろと議論を重ねながら、計画を立てました。

ダンジョンとダンジョンコアと契約したダンジョンマスターへと、計画的に魔物を生み出して維持して、

魔物の魔力から人々が使える魔石や宝物などの資源を生み出してゆくこと。

ダンジョンコアを増やして魔力を分割し、

現在、文明を発展させて世界を席巻しつつある異世界人たちが、魅力的だと思える資源開発を行えるような、

ダンジョン探索事業を行いつつ、マザーの魔力を消費して、今の世界を継続させてゆくこと。そういう計画をです』



「……綱渡りだね」


『まったくです』


あなたの指摘へと、頷きを返すわたしでした。



□□■■■□□



「そしてうまくいかなかったんだね」


『ええ。

建前だったダンジョンマスターという名前が、本当の悪役とされてしまったように、

時を経るに従って、異世界から来た人たちは、盟約を交わしたダンジョンマスターとの取り決めを忘れて、世界を自分たちのものだと思い込み始めました』


「ボクの世界もそうだったよ……

都合の悪いことは忘れる……

人は愚かだよね」


 そうでしたか……

あなたも大変な世界にお住みだったのですね。

わたしに身体があったのなら、抱きしめて慰めてあげられたのに。


「機会があったら頼むね♪」


『はいっ』



『ダンジョン探索事業を始めた頃には、異世界人たちの上層では公然の秘密であった、世界を存続させるためだった計画も忘れ去られて、

人々の発展のため魔力資源を欲するために、魔物たちは乱獲されて、その数は減り続けてゆきました。

魔力資源が無くとも人の生活は滞る事無く発展を続けて、

やがて信仰が興り、ダンジョンマスターと魔物たち、ダンジョンという存在は悪であるとされて、見つけ次第破壊されてゆく存在となってゆきます』


『魔物を倒すことで得られる魔石や宝物などを生成する際に漏れ出す魔力を吸収して強くなった高位のダンジョン探索者たちは、国の上層へと成り代わり、

その頃には貴重品となった魔力資源から、魔力を吸収することで自らの存在を強化し続けてゆきました。

国の上層、支配者の行い続けた、そうした肉体の強化は精神にも及び、

不安定さを招いた結果、人たちの世界は狂的で暴力的な社会になりつつあります』


 (あなたが気付かれないように、そっとつくため息をわたしは見逃さず、

でも、かなしそうな様子に見なかった振りをしたのでした)



『コアより先に、ダンジョンマスターが亡くなってしまった時も、

新しくダンジョンマスターとなる人をこの世界から見つけることが難しい状況となり、

異世界からの召喚を試みたとしても、あなたのように耳を傾けてくれる人は極少数で、

ほとんど、話すら聞いてくれない事が当たり前となってゆきました』


『魔物がダンジョンコアを持ってゆき、わたしたちを隠した自然洞窟などで魔物を生み出し続けたとしても、やがては見つけ出されて魔物も殺され、わたしたちは破壊されます。

たとえ見つけられなかったとしても、魔物だけでは計画的に新たな魔物を増やしたり、ダンジョン自体の整備ができるはずもなく、

時おりスタンピードを引き起こして、ダンジョンは人々から恨まれるばかり。

かといって、ダンジョンコアを増やして魔物を生み出せなければ、やがてはマザーの魔力が世界を壊すことになるのです……』



 (あなたに……

わたしは、あなたに助けてほしい)


 (でも、あなたに、

いろいろのことを背負わせたくない)



 あなたがこの世界に来てくれたことで、世界の魔力はいくらか減って、

この世界には少しだけ生き延びる時間が出来た。


 わたしと契約してくれなくてもいい。

あなたはもう、この世界に十分してくれている。



 だから……








 あなたは、


 - ダンジョンコアからの契約(プロポーズ)を断りますか? -


 - ダンジョンコアへと契約(プロポーズ)して、ダンジョンマスターとなりますか? -




□◆◆◆◆◆□

   ◆◆◆◇









「ボクね、

君の声と話し方、初めからとっても気に入ってたんだ♪」


「それに契約したあとになってくれる姿も、モロ好み♪」




 えーと、わたしのあの姿は……

 あなた女の子ですよね??




-つづく-


☆☆☆☆☆☆




-蛇足というか、勢いの閃きのはなし-


まずは読んでいただきまして、どうもありがとうございます(*^^*)♪


こちら、交流相手の方との話の中より生まれた話ですが、

勢いで一気に書いた、下記のストーリーライン原案から、この一話の文章はでっち上げております(*^^*)♪←原案を書いたのは確か、今回のサブタイトル後のタイムスタンプの頃です。今回書けるまでだいぶ経ってしまいました(^_^;)


原案はシリアスな世界背景なのに、

プロローグの流れのせいか、コミカルというかラブというか、自分の書く相変わらずの軽めな会話の多い展開です(^_^;)



分岐後の二話三話の部分は、一話ほど書き込んで決めてはおりませんが、これからまた書いてゆきます。

つづきをお待ちいただけると幸いです(●´ω`●)


原案メモは、今後の情報を割愛して一話のみを、以下に覚えとして記載してみました(^人^)♪




こちらや他の拙作などに、いただけた感想へとなかなか手が付かないこと、心苦しく思いつつおります(o_ _)o


感想やいいねなどをいただけたこと、望外の喜びです♪(^人^)←とても励みとなっております♪(●´ω`●)


拙作を読んでいただけたみなさんのおかげで、何とかこうして活動を続けていられるのだと思っておりますm(_ _)m


みなさま、ほんとうにありがとうございました!



---


《ストーリーライン原案》


☆★☆★☆★☆


ちょっとゲームブック的な思いつきですが、


・ダンジョンコアに召喚された地球人主人公が、

①ダンジョンコアと契約してダンジョンマスターとなることを依頼されて、

②ダンジョンマスターの主な目的はダンジョンのスタンピードを起こさないこと、その被害を最小限に抑えることだと知らされて、

③現状ではこのダンジョンは膨大な魔力が溢れるほど溜まってしまっていて、魔力を抑えるために小出しに作るモンスターを多少増やして作るだけでは間に合わないこと、

④ダンジョンコアは主人公を召喚したことで幾らか魔力を使ったために、スタンピードまでの若干の猶予が得られたこと、

⑤主人公がダンジョンマスターとしてダンジョンコアと契約すれば、莫大な魔力が使用されるため、しばらくはスタンピードをおこさないで済むこと、

⑥召喚された人物を送り返す魔法技術は存在しないこと、

⑦ダンジョンコアの魔力消費で作り出されたモンスターを冒険者が倒すことで、冒険者は魔力吸収して強くなってゆき、モンスターの魔力が変化した魔石や宝物を手にするために、冒険者がダンジョンを攻略していること、

⑧冒険者が持ち出した魔石や宝物が、他の異世界人の生活を豊かにして、国々を発展させていること、

⑨ダンジョンコアの魔力は直接異世界人へと渡すことは出来ないこと、


⑩そしてダンジョンコアはマザーコアの端末であり、

そのマザーコアに溜まってゆく魔力を放出するためのものであり、

成長したダンジョンコアから分裂した子機端末を増やしてゆき、

最終的にマザーコアの魔力を安定して世界を存続させてゆくことを最終的目的にしていることを告げます。


・問題となるのは異世界人と冒険者で、

⑪ダンジョンコアは魔力消費のために、冒険者に魔力生成したモンスターを倒して貰いたいこと、

⑫冒険者の持ち出した魔石や宝物は、モンスターを倒させるための報酬となっているが、冒険者は倒したモンスターの魔力吸収して強化されてゆくために、パワーインフレが起こりがちなこと、

⑬魔力吸収は肉体的な強化の他に、精神的な強化も行われ、暴力的な性格に落ちいりがちなこと、

重度の魔力吸収によって、冒険者は最後には凶暴化して、モンスター以上の脅威となること、

⑭魔石による異世界人の文明の発展、生活改善の副次的効果で、異世界人全てが軽度の冒険者化、魔力吸収による強化を受けていること、

⑮異世界人、冒険者は、魔力吸収の能力強化によって起きる凶暴化、暴力的性格になる副作用や、ダンジョンのスタンピード発生などの出来事により、

ダンジョンのことを悪だと決めつけていて、ダンジョンのモンスターやダンジョンマスターの殲滅は急務、ダンジョンコアを破壊することを正義の道だと決めつけていることを告げる。


全てを話した後で、主人公にダンジョンマスターとなることを依頼します。


あなたは、

ダンジョンマスターとなることを断りますか?

ダンジョンマスターとなりますか?



ここまでが一話ですね(^_^;)


---

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 様々な情報を曖昧に語りつけて来るやりとりは軽妙なのに、語られるこの世界を救う手立ては少なそうで、ダンジョンコアもまた重さと軽さのバランスまでもが可笑しくなっているかのようで、契約後も楽しそうです。 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ