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宅配承りますーー異界にて  作者: 瑠璃川香
10/11

召喚者

カラクが召喚者に伝えているのは「地球にある日本とのアクセスを希望するならば、案内は可能である」という事務的な内容だけだ。希望はあるが期待はさせない……失意の中で何に対して希望を持つかはその人次第だからだ。

だがその一方で、カラクの音声には1/fゆらぎを用い、こちらに向かう際、認識阻害を使って尾行されないようさりげない配慮も欠かしてはいなかった。


カラクは到着まで、召喚者の状態や声も同時に伝えてくれる。最初の大学生広瀬、彼の神経質そうな呟きが聞こえて来る。どんな言葉であろうと、それを聞く事は相手の感情を見極め素早く隙を突くためには欠かせないものだった。



「……どうしてこんな目に……社会人だかなんだか知らないが、重要なのはそこじゃ無いんだよ……やっと卒論に集中出来る筈だったのに……」



それを聞きながら周りを確認した祖父は森を抜け、山道が少し開けた場所の中程に立つと彼を待った。



暫くして姿を現した広瀬は落ち着きが無く、召喚からはまだ数日だったが既に疲れ果てている様子だった。薄手のシックなカーディガンにチノパン、黒のローファー、短めの髪も派手さは無く整えられている程度だったが、その服装と先程彼が発した呟きとを合わせて考えるとどうやら広瀬は、勉学に励む至って真面目な学生のように見受けられる。




覚束ない足取りで歩いて来た彼は、人の気配に力なく顔を上げた。そして、祖父の姿を目にした途端、まるでその場に縫い付けられてでもしたように動かなくなった。


ああ……それは無理も無いだろう……と渡琉は思った。


相手に気取られる訳にもいかないため、ディスプレイを通した場面を見ての事だが、渡琉自身は祖父の全開仕事モードを向けられた事など無いが、商談の前後やクレーム対応の際

ほんの数回、その貴重な機会に遭遇したことがあった。


当然人は相手によって態度を変えるものだが、祖父の場合はそう言ったレベルでは無い。全くの無意識なのだと思うが、態度を変えるというより視線、声音、表情そして全身から醸し出される雰囲気すらその場に相応しいものに変化させてしまえるようなのだ。


これが異界ならば庶民や商人、果ては王侯貴族にすら変貌を遂げることが出来るのでは無いだろうか?今回の場合なら、その風格から、さしずめ”大賢者”と言ったところだろうと思う。


しかし、祖父の服装はその大賢者をイメージさせるようなものではまったく無かった。

おそらくそれも計算の内、祖父の外見をどう捉えるか? その判断は広瀬自身に委ねられるべきことだからだろう。

そしてそれは、日本にいても違和感を感じさせず、且つ異界にも溶け込めるような濃いネイビーのポロコート、ダブルの前ボタンを外し中に着ているのはシルクサテンの衿が付いた、ほんの少し光沢のあるシックな模様が描かれた黒いウールのベストで、そこにはエンブレムを模したシンプルなチェーンのラペルピンが添えられ、ゆったりとしたシルクスカーフにも同種のピンが付いていた。それはまるで勲章のようにも見え、ベストと合わせたゆったりめのパンツ、焦げ茶色のスエードブーツ。その組み合わせは服装全体の格を上げると同時に、威厳さえも与えている。


そこに加わるのは、深淵たる経験に裏打ちされた、その圧倒的な存在感だった。



そのような祖父を前にした彼は、すっかりそのオーラに魅入られてしまったようだ。


彼は恍惚とした様子で呟くように言った。



「……あなたが?」



「そうだ……広瀬貢、大学での大事な時期にも関わらず……よく耐えたな?」



そう祖父が答えた瞬間、彼の表情は見る間に崩れ、両の眼からは嗚咽と共にとめどない涙が溢れて行った……そして彼の身体は突然弛緩しその場に倒れ込んだが、地に伏す前に搬送用ドローンがそのまま彼を抱えて素早く森の中へと運び去った。



それはたった数分の出来事だったが、渡琉は生涯この情景を忘れることは無いだろうと思った。


おそらく広瀬は、祖父の姿を目にした瞬間から既にその術中に嵌まっていたのだろう。


森を抜けた祖父は、実際に目にしなければ解らない地形を素早く把握し開けた場所の中央に立った。一見すると無策のようにも見えるが、いきなり見知らぬ異界に放り出され、有無を言わせず戦いの渦中へ駆り出されようとしていた者からすれば、先の見通せない森を背にされていたら不安を増幅させられていただろうし、周りに遮る物の無いその場所に待っていたのは、強調はせず、さりげなく同郷である事を示す服装に身を包んだ、その風景さえも自らの一部であるかの如く、神々しい存在感のある人物だった。

しかも、あらゆる経験値に裏打ちされた器の大きさを持つ祖父を前にしてしまっては、それら負の要素など、その瞬間に全て霧散していたことだろうと思う。


そして祖父の言葉で彼の心はその全てを”肯定”された。それによりその心を癒されながら、やがて穏やかな安穏へと導かれて行ったに違いない。彼の流した涙がそれを物語っていたのだから……


思わず苦笑いが込み上げる。けれど、悲観も自分自身への落胆も浮かんでは来なかった。

はなから敵う筈は無かったのだから……


それでも、底知れないその技量を、祖父はそうと認識させずに流れるように鮮やかに披露して見せた。その裏にどれほど紆余曲折の積み重ねがあったのかは想像する事すら困難だ


った。だがそれを知ったとして真似る必要は無い。


その中で自分なりに取り入れられる事を最大限に実践する……それしかないのだ。


森の中へと引き返して来た祖父は、渡琉の顔を見ると何故か微笑んですれ違いざま肩を軽く叩いた。


「行って来い。今のお前はとてもいい顔をしている……」






そのまま渡琉も祖父と入れ替わるように森を抜けたが、手の先に違和感を感じて渡琉は立ち止まり何度か深呼吸を繰り返した。祖父に大丈夫だと言われたが緊張していないと言えば嘘になる。


その時、何故か不意にカラクが飛んで来て頭の周りをくるくると旋回した、かと思うとちょこんと肩に止まり目が合ったような気がしたと思った瞬間、カラクはあっという間に飛び立って行った。


なんだったんだろう?人工知能とは言え高度な学習能力を備えているカラクの事だ。カラクなりに自分を励ましてくれたのかも知れない。



そう考えて渡琉は気持ちを切り替えるため、ゆっくりと周りの景色を見まわした。



十数分の時間差で二人目の召喚者がやがて現れる。その先には、緩やかな曲線を描いて自然道が続いている。この辺りはおそらく渓谷へと続く入り口付近にあたる場所のようだ。左端に見える谷もそれほど深いものではなく、大小様々な石の転がる底には川とも呼べないささやかな水の流れが見えていた。

この状況なら、余程森に近づくことさえしない限り、召喚者に圧迫感を与えるような事は無いだろうと思えた。


渡琉はもう少し辺りの様子を見ようと足を進めた。すると谷側の道沿いに5、60㎝程の高さがある台形をなした大岩が目に入った。苔むした緑色の大岩はごつごつとしたその外見に似合わず優しくどっしりと構えている。その傍らから覗くシダに似た植物が時々風に揺らされ、無機質な風景にささやかな穏やかさを添えていた。


渡琉はそこで足を止め、カラクからの通信に集中した。


涼城健、彼がこちらに向かうまで何も言わなければ、既に入手した情報を元に彼とのコミュニケーションを図らなければならないのだが、森に向かう道すがら一人きりであった事もあるのか、涼城は独り言をつぶやき始めた。


「はぁ……信じていいのか? だが、これが現実である以上他に選択肢は……

地球と日本、このフレーズに掛けるしか無いが。

あの二人ではまだ、難しいか……」




それ以上彼の言葉は必要無かった。渡琉は大岩から少し離れ、彼が向かって来るであろう方向より斜め向かいの位置で待った。


やがて人影がゆっくりとそして慎重に近付いて来るのが見えた。手入れのしやすそうなマッシュショートの髪、着ている物は普段着のようだが、紺色のジャケットに鮮やかなグリーンのニット、白のパンツという服装から渡琉は、敢えてアースカラーを外している所から見て自分の好みというより、対外的な印象を考慮してのコーディネートであるように感じた。そこから導き出される彼の人柄は……自分を前面に押し出すのでは無く、周りに配慮しつつ自分の思考や意見を反映させて行くタイプなのではないだろうか?

広報という仕事柄、広い視野が必要な事は言うまでもないことであったし、彼がこのような状況下でも同じ立場の二人を思いやっているということから、彼に提供すべきはその思考に”確信”与えることなのではないかと思った。



そして、彼と目が合った渡琉は軽い会釈をして声を掛けた。


「涼城さんですね? 僕はこちらでの滞在を安全にサポートするため、その仲介を務めさせていただきます貴船と申します」


この時点で渡琉は異界、地球のどちらともとれる服装を選んでいた。肩先をベルトで止めるタイプのマントに自然に馴染むアースカラーのパンツ、使い古した編み上げロングブーツ。これは召喚者に対して直ぐ日本に”帰れる”という確信を与えてしまわないための配慮でもあった。


案の定、対峙した涼城の表情には逡巡が垣間見えた。


「……それで、そのサポート、と言うのは……」


渡琉はその疑問に対して微笑むでもなく、いたって穏やかな表情で答えた。


「はい、今現在貴方がたが置かれている状況の改善と保護のために主要メンバーが懸命に動いております。進捗状況については随時連絡が入りますので、僕は準備が整い次第皆さんを御案内する役目を担っています。

まず、涼城さんに先んじてお越し頂いたのは、日頃から多方面の情報に精通しておられるあなたなら、状況打開の困難さを御理解頂けるものと確信していたからなのです」


渡琉の言葉を受けた彼の表情は次第に平静さを取り戻して行くような様子で、召喚されてから今までの状況を思い出しながら整理しているようでもあった。




渡琉が敢えてただの案内役を装ったのは、今回の召喚者の中で彼が唯一の社会人だったからだ。就職して三年目と言えば、仕事にも慣れ後輩も出来る頃であり、周りへの配慮も同時にこなせるようになっているだろうと予想したのだ。

そして、今回同じく召喚されたのはいずれも学生、少なくとも学生の二人は社会人の彼にとって保護対象、そう後輩に当たる……しかも彼の所属は広報だ。彼がそれなりの実績を出せているなら、一つの事に囚われ過ぎることなく多面的に物事を考えられる習慣が身に付いているだろうと思われる。だから渡琉が詳細を伝えずとも、ほんの少し”あなたの社会的経験値とその判断力を頼りにしていますよ?”と信頼を寄せるだけで彼は良い方向に想像力を働かせてくれる筈だ。


すると……


「そうだな……確かに考えてみてもこちら側に連れてこられた経緯については解らない事が多すぎる。あそこに止め置かれるリスクを考えると、当面の保護だけでも助かる。

私はまだましな方だが、後の二人は相当参っているようだからな?」


彼の顔に安堵の表情が浮かんだ。それを合図に渡琉は会釈しながら”カラク”に命じるのだった。

そして彼は広瀬と同じように森の中へと運ばれて行った。



一息吐いて渡琉は空を見上げた。



流れゆく雲の端に、そこには無かった淡い差し色が目に入った。夕暮れが近いのかも知れない……


後一人で召喚者の救出は終わるのだが、女子高生の情報は未だ無かった。渡琉はディスプレイを確認し、彼女の到着までまだ間があることから、大岩の上に腰を下ろした。


日本で普段何気なくしているコミュニケーションだが、今回はまったく勝手が違っていた。召喚者救出の際、必要以上に対話をする必要は無く、しかもなるべく早い段階で相手の心情を安穏へと導く事が肝要だからだ。しかしこれは”絶対条件”では無い、何故なら今回のケースが非常に稀な機会となったからだ。


召喚者が危機的状況であり、こちらもそれに巻き込まれる恐れがあるならば、当然のんきに話などする筈もなく問答無用で眠って貰うのだが……




亜空間で待機する間に祖父は言った。



「渡琉、これは頭の隅に置いておくだけでいい事だが、いずれお前が必要と判断した時にだけ実行してやってくれ。

異界への召喚とは一方的なもので、召喚者に対する配慮は殆ど無いと言っていい。召喚された時点で危機的状況におかれてしまう者も多い。中には無事に地球へ帰還出来たとしても精神を病むか、その後の人生を大きく変えられてしまう者も少なくなかった……

今でこそ、後遺症も無く瞬時に眠らせ記憶も消しているから、そこまで大きな影響は出ていないようだが、それでも異界で味わった様々な体験や感情に対する影響が”無”になり消えてしまう事はないんだ。

だから、その機会が巡って来たら相手の心から出来るだけ平穏を引き出したそのうえで、眠らせてやってはくれないか?」……と。



ヴァルゴにおいて今現在、危機的状態ではあっても緊急性は無いし、召喚者は人数も少なく監視されてもいない。確かにこれは稀なケースで、まるで渡琉の研修を目的としてあらかじめ用意されたかのようなシチュエーションだった。勿論そんな筈も無かったが、逆にそれが渡琉にとって考える余裕を与えてくれていた。


祖父が自分に伝えようとした事は十分に理解出来た。異界への扉に触れたあの瞬間に蘇った記憶ともう一つの記憶、殆ど覚えていなくてもその記憶が渡琉に与えた影響は大きい。

記憶は薄れ消えて行ったとしてもその影響は付いて回り、心のどこかに今も、残り続けているのだから。


その時、カラクから情報が送られて来た。女子高生の名は佐伯美奈、県立高校二年生で友人達とショッピングに出掛けていた際に彼女一人だけが召喚に巻き込まれたらしく、そのために確認が遅れたという事だった。その他に友人の談による情報ではあるが、彼女は美術部に所属していてデザイン方面に興味があるらしいと言うことだ。


ついこの間のような気がするが、二年に上がったばかりの頃渡琉の周りでは、大学へ進学するための勉強などに重点を置いていたとしても、将来の展望に明確な目標を定めている者などは殆どいなかった。おそらく彼女もその渦中であり、これから試行錯誤を重ねて自分の未来を見つけて行く最中であっただろう。


そのような折、突然見知らぬ異界に召喚され日々の生活は断ちきられ、いきなり魔物との戦闘という危機的状況を押しつけられたのだ。その不安や恐怖はいかばかりであったか、想像に難くない……


渡琉はあらかじめ考えていた彼女への対処法を再確認して、山道の向こうに目を向けた。

やがて人影が近付いて来るのが見えそれが彼女らしいと確認は出来たが、その足取りは遅々として進まなかった。無理もないが、彼女は恐る恐る周りを見まわしながら一歩一歩という感じで、独り言を呟く余裕さえ無い様子だった。


渡琉は大岩に座ったまま、マントの肩ベルトを外し、彼女がこちらに気付くのを待った。


やがて、少し開けたこの場所にほっとしたのか、彼女が顔を上げこちらに気付いた。渡琉はその場から動かず彼女に声を掛けた。


「こんにちは、佐伯美奈さん。君に連絡させてもらった貴船渡琉です。

ここまで、よく頑張ったね? よかったら少し休んで、それから話をさせてくれないかな?」


そう言って渡琉は彼女の目を見ながら立ち上がると、マントを外して大岩の上に敷き、座るようにと促した。


マントの中に着込んでいたのは日本でならごく普通、ハーフジップのニットセーター、デニムのスキニーパンツにスニーカーだ。年齢の近い彼女には普段見慣れている男子高校生を装い、見た目から安心感を与え方がいいだろうとの考えたのだが、彼女も女子高生らしく、片側に編み込んだ長い髪には可愛らしい小さな花飾りが付いている。着ているのはざっくりニットのカーディガンに小花柄のフレアスカートだったから、どうやらその予想は正解だったようで、彼女の表情は先程よりも和らいで見えた。


促されるままに彼女はゆっくりと大岩へと腰を降ろし、小さく息を吐いた。



「……本当に、同じ日本人なんだね? ……涼城さんから、聞いたの。

私達を保護してくれる人達がいて、しかも……日本人だって……」


そう言った彼女の唇は湧き上がる感情を抑え込むかのように震えていた。

そうか、彼女が不安を抱えながらもここまでパニックに陥らずに済んでいるのは、涼城さんが隙を見て助言を与えてくれていたからだったのだ。


「うん、涼城さんともう一人の広瀬さんも、先に行って休んで貰っているよ。

だからもう少し、これでも飲んで落ち着くといいよ」


そして渡琉は、肩から提げていたミニバッグの中から、彼女も見慣れているだろう清涼飲料を取り出して渡した。

すると、何故か彼女は少し照れたように微笑んで、カーディガンの下から同じようなミニバッグを取り出して見せ、受け取ったペットボトルのラベルを感慨深げにそっとなぞった。


「……ありがとう、何故か手放したくなくて……隠してたの。

中身の物、ここでは使えないものばかり、なんだけど」


まるで申し合わせたかのようなこの偶然は、より彼女の精神状態を平穏へと導くきっかけとなってくれたようだ。



「いいんだよ。君にとっての大切な物なら、手放す必要なんかないんだから」


渡琉が頷きながら微笑んで見せると、彼女は安心したように手にしていた飲み物を飲み始めた。


喉を潤す彼女の頬をひとしずくの涙が伝い、流れ落ちる……そして同時に訪れ始めた茜色の光がまるで彼女を労るかの如く、その身体を包み込むように彩って行った……


渡琉はカラクへの呟きと共に倒れ込んだ彼女をドローンに託し、森へと向かいながらも、ふと足を止めて振り返った。



この美しい夕暮れは、これからもずっと……変わること無く空を染め、見上げた者の心にさえも穏やかな彩りを添える事だろう。ならば……祈らずにはいられなかった。その彩りが一人でも多くの人達に残り続けてくれることを……






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