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赤と青の怪異

 皆さんは、過去に猛威を振るった「赤マント・青マント」という怪異をご存知だろうか。いろいろと派生の説はあるが、おおまかな内容は「赤いマント、青いマントを選ばされて、どっちを選んでも殺される」というものだ。


 1930年には広まっていたとされるが、平成の世に入ると、「人の話題に上らない怪異」となってしまい、絶滅したと思われていた。


 しかし最近、この令和の世で、この赤と青の怪異はカタチを変えて復活している。被害者が各地で発見されているのだ。


 この怪異は、奇妙な点で全国的に一致している。

 一つ、その怪異が出現する場所はある程度、固定されている。

 一つ、その怪異が出現する際、異音がする。

 一つ、その怪異は主に18歳以上の大人に作用する。


 さて、ここで実際に遭遇した、28歳の会社員に話を聞いてみよう。


「はい。私がその怪異に遭遇したのは、外回りの最中でした。社用車で回っていたのですが、一時停止のところを見落として、徐行で進んでしまったのです」


 なるほど。そこで、異音がしたと?


「はい。その途端に、プゥォウゥ~と異音がして、恐ろしい声がしたんです…」


「はい…。わきにとまってくださいね…」

「だめだよぉ…。いちじていしでしょお…とまらなきゃあ…」

「赤キップ…切りますね…。ばっきん…はらってくださいね…」


 「赤キップ・青キップ」の怪異は、貴方の身近に存在する。

 どうか、交通ルールは守りますように…。

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