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真っ赤な初恋

 そう言えば、スライム魔人って何だ?


 目覚めた場所は、少し開けた場で生き物の気配はない。木を背に腰を落とす。

 

 そう言えば肌がスベスベしていたな。自分の肌をさわりながら、森の新鮮な空気をすって少しこの先のことについて考えた。不安だな。

 それより、背は普通ぐらいか。


 (はい、姿を見せましょうか?)

 あぁ、お願い。


 おぉ、こんなんなのか。我ながら、見とれるぐらいかっこいいな。確か、前世は、カッコ良くもブスだから良いな。でも複雑だな、本当の俺じゃない気もするし。

 スライムだからか、髪は水色だ。目は元人間ぽく黒だな。日本人らしくて良し!でもスライム要素は何だ?そう思いスライムを想像すると手がふやける。


 「ぉお!」


 すげー、スライムみたいに、体の中はなっているのか。これって、痛覚どうなっているんだ?


 (はい、スキルでは無いですが、痛覚はありません。それと、体はスライムの特性で、魔力を通すと硬くなりますよ)

 

 「ほぇー、すげー」

 こりゃ、使いこなせば金属以上の固さや。そこらの剣よりも、鋭く出来んじゃねーのか?

 夢が膨らむな!まぁ、胸も盛れそうだが。。複雑な気分。女装なんて、する機会無いよな?そう言ってくれ!

 

 そう言えば、ここは魔法あるのか?


 (はい、あります。イティム様の相性のいい属性は水、火、雷が得意ですね。魔法はイメージが強いほど、強力になります。他にも、魔力の練度もありますが)

 イメージか、これは、異世界人にとってらくしょーそうだ。前世だと、漫画とかアニメ化なりみてたし。

 それより、雷とかかっこよさそうだ。練度か、これは練習あるのみだな。魔力か。水は、スライムポイよな。スライム水だし。これは、防御に使えそうだな。火と雷は攻撃よりだ。結構万能だな。異世界って言えば、魔法!だしな。これからが楽しみだ。

 魔力か。

 目をつぶり、体の中を探ると、臍の下に何か温かいものがあった。すると、魔力感知、魔力操作、魔力探知を手に入れた。


 やけにスキルの獲得が速い気がする。もしかして、転生得点か?


 (はい、そうです。それと、私があるからだと思います)

 私?あぁ、大叡智か。これは何なんだ?天使召喚とかも


 (はい。大叡智は、世界にアクセスすることが出来ます。この世にあるものなら何でも調べ、閲覧する事が出来ます。頭の中にあるものは無理ですが。スキルの解説も出来ます。スキルを見れば吸収出来ます。天使召喚は、魔力を対価に召喚出来るものです。応じる天使がいればですが。悪魔召喚もありますが、これは儀式で契約出来たら、冥府にいる悪魔が来てくれるだけです。毒耐性もいりますか?)

 あー、有って良い物なんだろう?


 (はい、そうです。それより、なぜ魔力錬成しているんですか?魔力、元から多いので一割も減っていないですが)

 見ればパクれんのか、俺最強だな。

 でも、こう言うのって国に利用されたり、危ないから殺されたりするんだよな。まぁでも、魔人みたいだし大丈夫だよな。たぶん。

 それと、これは、魔力の練成の特訓だよ。良くある漫画とかで有ったみたいにやったんだが。魔力の玉を作って、少しづつ動かして、ダメな奴だったか?


 (はい、いいえ、大丈夫です。スライム魔人は上位種なので物凄い練度になっていますが)


 そうか。やっぱり、自分で考えるのは大切だな。って言っても、転生者ならすぐに思いつきそうだけど。

 そろそろいいかな。腕に魔力を通してみると鉄ぐらいには硬くなった。最後の確認が済んだし森を歩いてみるか。何処行けばいいか分かるか?っていうかここ何処?ここにいても、なにも始まらないし。


 (はい、ここは魔の森と言い、東に行けば魔王たちの領土があり。魔物や、魔人、吸血鬼など人間と暮らすのを拒んだ種族が、鎖国状態で住んでいます。西は、人間たちの国があります。良い場所はイティム様から見て右の北に行ったら良い事が有ります。えぇ、良い事が)


 何だよその含みのある言い方は。

 魔物とか危ないやつはいないか?居たら嫌なんだけど、転生して直ぐに死ぬなんて嫌だよ。近くにスライムはいなかったけど。同族食らい無かったからよかったけどさ。それに俺は、恋人の作って、おっぱいに触りたい。あの桃源郷へ、旅立ちたい。誰もが挑戦した頂へ。


 (はい♪魔物は居ないですよ。どうせなので、行く途中は、周りの気配を探してください。私はあなたの夢を応援しております♪)


 おう、大船に乗ったつもりでいてくれ。


 気配か。んー、良く分からんな。スキルであるてことは、生きる者から溢れる生命エネルギー、オーラか?自分のを感じてみるのがいいか。


 (はい、オーラと言う生命エネルギーです。)

 

 「スキル獲得の方針が決まったし、そろそろ行くか。じゃあ、案内よろしく」

 立ち上がり軽く体をほぐし、言われた通り歩きながら自分のオーラとやらを感じる特訓をしていった。


 暫く歩いて、無事開始十分ぐらいで、気配感知、を取得した。そして、魔力感知と気配感知で存在感知に。獲得してから、かなりの範囲で生き物、魔力を発しているものの区別まで楽々出来るようになった。

 近くに小魚の気配がする。ってことは泉があるな。これが良い事なのか?


 (はい、良い事が有る場所です)


 そう言えば、プラムって女なのか?結構綺麗な声しているし。女だったら、良いな!それで巨乳!そう、貧乳でもいいが、プラム成長しなさそうだし、んー。


 (私、プラムは女が良いです。そして巨乳!巨乳、貧乳の差が良く分かりませんが。イティム様の好きな方がいいです!)

 そうか、プラムの顕現できるか分からないが、いや、俺たちならどんな壁でも超えられる!がんばるぞー!

 プラムの姿を想像し鼻の下を伸ばしながら心の中で叫んだ!


 (おー!)


 本当にずれている主従だ。


 そうしている内に木々が疎らになり、明るくなっていく。そして見えてきたのが、透き通るようなきれいな湖に、中を優雅に泳いでいる小魚。そして赤くて赤い、何よりもただ赤い。綺麗な赤髪の女性がいた。俺の存在感知に反応してない?これってヤバくないか?いや、でもブラムは、良いことがあるって言うし。一言言いたい、序盤に会って良いやつじゃない。


 「っな」


 俺の声に反応したのか、その女性が振り向くと。端正な顔立ちが見え、言葉を失った。唯一言いうならば、綺麗。燃え盛る炎のように赤いルビー色の長髪、そして二本の赤い角。手で隠しきることが出来ないくらい豊満な肢体。泉を照らす陽光が宝石を照らすよう、彼女を照らすスポットライトのように彼女を引き立てていた。

 なにか、話しかけなきゃ。どうしよ、こう言うときは自己紹介からか?


 「お、おっぱい触ってもいいか?」

 思わず口から出ちまったー!どうしよう、初対面の女性にいきなり胸触って良いか?とか、頭おかしんじゃねーの!確かに綺麗で大きいおっぱいだけど。あー!!と、心の中で叫びながら、思わず頭を抱えた。

 終わったな。これ、もう終わった。でも、胸隠してないし、案外行けるんじゃねーか!それより、おっぱい始めて見た。


 「ふふっ」

 その女性は、イティムの声で止まった時間が動かす合図のように、顔を赤くしながら笑った。

 

 笑われたじゃねーか。いや、まてよ叫ばれるよりましか?それより、ドキドキしている。これって恋なのか?おっぱいが目の前にあるのに直視できない。


 「何言っているんだ?凄く見ているではないか!私は偉いのだぞ!」

 思ってたこと口に出してたのかよ!ハズすぎる。

 呆れ顔で言っているが、なんだ?偉いからどうしろと?足を軽く広げて、片手を腰に、もう一つの手で俺に指をさしてきた。裸で。

 残念な子なのか?案外煽てれば上手くいくのか?よしやってみよう。


 「分かってます。流石です。すみませんが、名前は何と?俺はイティムと言います」

 何が流石か知らないけど。

 中途半端な敬語になったな。それより、揺れるおっぱいから目が離せない。あれは、魔乳だ!触って良いかな?そんなことを考えているとは知らずに


 「むふっ。むふふ。私は、ルクスリア。魔王の娘だ」

 今度は、大きな胸を張りながら、威張っている。凄く嬉しそう。初対面でも分かるほど、上機嫌だ。なんか俺も嬉しくなってきた。ついでに、揺れるおっぱいも嬉しそう。


 「胸触ってもいいですか?」

 また、何の突拍子も無く言い放つと。今度は、胸は隠してないが顔を真っ赤にして言い放った。


 「ま、まだ速い。そういうのは。心の準備をしてだな……」

 モジモジしているところも可愛いな!

 ダメか、でも。強く、そう強く恋をした。


 「そ、そうか。で、ルクスリア様はこれから如何するんですか?」

 自覚してから、ドキドキが強くなった。

名前で呼んじゃったよ!まぁ、苗字があるかは知らんが。でも、なぜか、俺の顔もさっきから暑いんだが。

 初恋は、病気って言うもんな。さぞかし、刺激的な毎日になるんだろうな。


 「ルクで良い。敬語もいらん」

 

 「じゃあ、ルク。これからは?」


 「これからだったな、私は、家出した。だから一人だ。あー、……私と一緒に来い」

 まさかの発言に言葉が出ない。

 よっし!美少女と暮らすなんてサイコーだ!

 それにしても、裸なんだな。ついでにさっきのまま顔から湯気が出るほど真っ赤だ。茹でダコみたいで、かわいいな。

 それより、誘ってくれてんだよな。一緒に行動しようって。なら、俺の答えは一つだ。これで騙されても良い。初恋が病気なら、これを乗り越えてやる!


 「行く!行きます!行かせて下さい!……それより服着ないんですか?」


 「よし。良いぞ。じゃ服着てくるぞ」

 そう言い放つと、走って木のそばにある服を着に行った。

 それにしても良いおっぱいだったな。一目惚れの状況で裸見るとはな。眼福なんだか。ちょっと複雑だな。でも、ゴチでした!


 (はい、良い事が有ったですよね?フムフム、あれが良いのですね、メモしときます)


 おぉ、しといてくれ。それより、騒がしかったのが嘘みたいだ。でも心地いいかも。本当に色んな意味で真っ赤な初恋だ

 

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