表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

高嶋さん

作者: 葉波都湖

彼女の名は高嶋さん。


好きでもない男と結婚させられ、姑にイビられ続けた挙げ句、逃げる様に人の寄り付かない崖のたて穴に一人で暮らしている。


時折、商店街に現れては店の人に頭を下げ、食料を分けて貰っている有名人だ。


ある時、高嶋さんは四人の子供を連れた若い男と出会った。


まだ、赤ん坊の末っ子はぐったりしていて顔色が悪い。


子供好きの高嶋さんは、ほっておけず若い男から赤ん坊を預かり、幼馴染みの医者に頼み込んで赤ん坊を診てもらった。


赤ん坊は栄養失調状態だった。


そう言えば若い男も他の子供たちも痩せこけていた。


高嶋さんは何も聞かず、この父子達の世話を焼き始めた。


高嶋さんは結婚する前の若い頃、現在の夫とその友人に犯されて以来、男性不信ではあったが、この父子達を見捨てる事は出来なかった。


夫はこの土地の名士の一人っ子で我儘に育ち、誰も彼を咎める者は居なかった。


高嶋さんは、孤児院で育ち家族も居なかった為、一人息子を溺愛する姑から目の敵にされていた。


若い男は遠藤と名乗り、子供達は小学三年生の(たける)、小学一年生の(はな)、三歳の水城(みずき)、生後十か月の(とも)と言う。


遠藤は失業し、払う物も払えず、食うにも食えない程に困窮していた。


遠藤の妻は幼い子供達を遠藤に任せ、夜の街に働きに出たが、そこで新しい男を作って出て行ってしまった。


高嶋さんの住処で訳ありの六人の共同生活が始まった。


高嶋さんは夫と姑の住む豪邸に赴き、姑になじられながら、自分の私物を取り返すと質屋へ向かい当面の生活費を捻出した。




と言う夢を見ました。


その後、高嶋さんがどうなったのかはわかりません。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ