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普段は少女!?呪いを掛けられた剣聖麗人と共に!!  作者: 犬飼
第二章 戦いの中で分かる事
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【第二十四話】 アルテラ攻略戦

 今回確認されている大罪者の特徴を聞いた僚太は不安を口にする。

 無理もないだろう、キーファが口にした名前は暴食者ウラルゲインと断罪者ライメンだったのだ、この二名と対峙した事のあるシャルロットは首を横に振ると口を開く。


「まぁ、討伐できていないのはある程度は予想できていたけど、厄介な奴らが相手ね」


「暴食者はクロウが倒したはずだろう、キーファさん? その情報は本当なんですか」


 キーファは表情を変えることなく視線を向けると、僚太の質問に答えた。


「一人の男は仮面を付けている、もう一人は頭の無い大男......シャルロット様が我々、騎士団へと提出した情報通りのバケモノだよ」


 重い空気の中、クロウは頭を手で掻きながらため息を吐くとおどけて見せた。

 シャルロットがクロウが何を考えているのか察したのか、自分の胸に手を当てると口を開く。


「そうね......向こうがその気なら、何度でもやってやるわよ」


 シャルロットは自らの剣を眺めると、たよりにしてるわよ、そう呟いて、テントの外に出る。




______アルテラの外壁の上では、レベッカが首を傾げて立っていた。

 先程、作戦が開始されて各々が持ち場についている、レベッカの術式で門の内側、つまりアルテラ側に術を放ち露払いするのと同時に僚太達が突入する手はずである。

 

「さてと、それじゃ、やるかなぁ皆々様の為に、レベッカ・アリシアの術を

お見せしましょうか」


 そう言って何時もの様に指を打ち鳴らすと、幾つもの火球を空へと舞いあがらせる、そして手を振り下ろすと一斉に降り注ぐ。

 爆音を鳴り響かせて辺りを焼き尽くすと共に、隙間を縫うようにしてシャルロット達がアルテラへと突入する。


「さてと、僚太とローズは私についてきてね!!」


 シャルロットの後ろに張り付くように付いて行くとクロウは僚太達の脇を早々と駆け抜けて行く、彼が目の前の亡者たちの残りを片付けながら先行する。

 大きな門はレベッカが術式を発動したのと同時に吹き飛ばす。



____暫く前を進むと大きな剣を持つ騎士が行く手を阻む、僚太が腰の鞘から剣を抜くと勢いよく走り出す。

 大きな剣が完全に振り下ろされる前に、騎士の懐に飛び込むと剣を鎧の隙間に突き刺すがまるで意味が無いようだ。

 

「こいつ、どうしたらいいんだローズ__」


 僚太の声に答えるように、ローズが飛びつくようにして鎧の頭に鉈の刃を押し当てるとそのまま首を鉈で裂いた、その裂かれた傷口から墨のような物を吹き出すと糸が切れたかのようにその場で倒れる。


シャルロットは僚太達の側を離れると、遠くから此方に向かってくる騎士めがけて走り出す、騎士の剣が振り払われるそれをシャルロットは弾く、そして脇腹めがけて鞘を叩きつけると騎士が勢いに身を任せて飛んでいく。

 不意を付いて背後に忍びよる亡者、シャルロットは気に留めず前の騎士に集中する。

 亡者の剣はシャルロットに振り下ろされる前に腕ごと弾き飛んだ。


「シャルロットのじゃまするなよ」


 シャルロットの背後を守るように僚太が剣を構える、シャルロットは笑みを浮かべると再び走り出す、そして遠くでは爆音が響きわたる、レベッカだろう。


_____一方でクロウはアルテラの第二市街地まですすんでいた。

 僅かに大聖堂が近付くと敵の数が少なくなる、ここまで辿るのに数十人の亡者と数人の騎士を叩き伏せてきた、後方のシャルロット達に気を回す余裕は無かったがここまでの道は切り開いた。

 内部の関係上どうしても中心部の街並みは複雑になる、これは侵入者の時間稼ぎのための構造だ。



中心部から大聖堂までは大きな階段が続く、この先に辿り着いたクロウは一呼吸すると歩き出す。


「この先にクソジジィがいるのか、大罪者と会う事は無かったがどういう事だ」


 足を止めることなく階段を上り頂上に辿り着くと大聖堂を眺める、煤で汚れた壁や焼け落ちた後の扉、そして。


「よぉ?  久しぶりじゃあねぇかよ」


 クロウに声を掛ける男は大聖堂の扉の近くに寄掛かっている、クロウの表情こそは穏やかだ、だがその目つきは尋常ではない。

 黙って剣を生成するとローエンは腕を組んだままイヤラシイ笑みを浮かべる。


「気が早いんだよ、もう少し昔ばなしとか楽しむッて気はないのかよ?」


「当たり前だ、てめぇを殺す事しか考えてないからな」


「そうか?  俺は戯れる気があるんだがよ__」


 ローエンの戯言が終る頃、見慣れた人物たちが数人立ちはだかる。

苦楽を共にしたかつての仲間達、目には赤い光が浮かぶだけで瞳は失われていて身なりはクロウと似た黒ずくめの格好だ。


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