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普段は少女!?呪いを掛けられた剣聖麗人と共に!!  作者: 犬飼
第二章 戦いの中で分かる事
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【第二十一話】 休息と新たな

 泉の水を口にしてからベッドの上で静かに眠るシャルロット、僚太は側に座ったまま彼女の顔を眺める。

 それから部屋の机を借りて、十色欲せしスフスクの情報を報告書へとまとめる、今回の大罪者の背格好や言動、あらかた記憶にある事を書き込んでゆく。


 「ところで、あいつらがあそこに居たという事は、他のやつらもこのアルタイトの領土にいる可能性があるかもしれないんだよな」


 ぶつぶつ独り言を呟く僚太、背後に視線を感じると振り返らずに。


「目がさめたんだね、でもまだ駄目だから寝てなさい......」


「えッ!? どうしてわかったの、かなり本気で気配消したつもりだったんだけど」


 振り返る僚太は思う、どうして本気で気配を消したのか、別に今それをやる必要性なんて無いのに、とうより、体力の使い方が間違っているなんて言えはしないのだが、シャルロットが不思議そうにすると。


「前よりも感がするどくなってない?」


 少し考える僚太にも思い当たる事はある、だがそれが感なのかは分からない。


「んーなんだろうな、風ってか空気だかが、なんか動くんだよな」


 僅かな大気の歪みまで気が付くようになっていた僚太、シャルロットは頷くと少し微笑む、しかし、口から発せられる言葉はあまり僚太には嬉しくはないようだ。


「おい、本気かよ。つい昨日、死にかけたばっかだぞ?」


「ほら、ギリギリを責めるだけだからやってみましょうよ」


 そう言うと無理やり僚太の手を引くシャルロット、昼前の稽古が行われようとしていた。


____静かに息を吸うと思い切り吐き出す、仮に稽古でもこの時だけは緊張をしてしまう、目の前の少女の事は良く知っているはずなのにこうして向き合うと別人に見えるのだ。


「さて、いきなり本気で行くけどいいわよね?」


 少しだけ落ち着いた僚太は自分を試したくなる、黙ったまま頷く。

 先程まで弱っていた彼女はどこへやら、視界から消えるシャルロットの行方を感と状況で判断すると、辺りに動きが無いのを理解して瞼を閉じる。

 

「こうなったら目は役に立たないからな」


 足に何かを感じてからすぐに膝を曲げて体勢を低くする、僚太の髪に何かが触れる。

 すぐ頭の上を模擬剣が止まっている。


「あら、やっぱ嘘じゃなかったのね? ならもう少しだけ」


 言い終わると、今度は凄まじい速さの動きで僚太へと打ち合いを開始する。

 たとえ模擬と言えどもこのまま体に当たれば恐らくただでは済まないだろう、

僚太は剣を構えずに避けることを専念する。


「俺にはシャルロットのこれを捌く技量はないからな、それならいっそかわす事に専念するだけだ」


「それはそれでいい考えね、ならもう少し早めるわよ」


 振り下ろされる剣は容赦なく僚太へと向けられる、だが、まるで初めからシャルロットの剣が次にどこから振り上げられて振り下ろされるのか知っているように、当たり前のようにかわし続ける。


 不意に足を止めるシャルロットは驚いた表情をすると、僚太はため息を吐くとシャルロットへと近付く。

 急に景色が逆さまになるのを体で体験する僚太は地面へと転んだ、シャルロットに視線を向ける僚太、すかさず彼女は微笑んでいると僚太に指をさす。


「ダメダメよ僚太、わたしがあなたの敵ならこれで死んだわよ?」


「これで死んだって言われてもな、まぁたしかに」


 不意打ちとは言え確かに彼女の言う事も一理有るのだ、これが大罪者ならば

僚太は二度、いや三度は死んでいたであろう。

 シャルロットには慈悲があるが奴等にはそれが無いのだ、気を緩めばすぐさま殺される。


「ごめん、気をつけるよ」


 僅かな謝罪を聞いたシャルロットは今度こそ本当に微笑むと手を差し伸べる、

掴むと僚太は勢いよく立ち上がる。

 


____日が落ちる頃、一通の手紙が屋敷へと届いた。

内容を確認するシャルロットは僚太にクロウを呼ぶように指示をする、暫くして寝起きで眉を吊り上げるクロウが現れる。

 シャルロットは黙ったままクロウに手紙を渡すと、クロウは静かに口を開く。


「そうか......わかった」


 僚太がクロウから手紙を奪い取ると内容を確認する、聖堂都市アルテラで大罪者並びに調律士ローエンを確認、至急対処願う。

 その文字で僚太も黙り込む、シャルロットは手を打つとクロウへと確認。


「俺はきっちりと野郎に落とし前をつけるつもりだ」


「ええ、知ってるわよ、それがあなたと交わした約束でもあるし」


 ローエンの情報は入ったらいち早く教える、それもクロウがこの屋敷にとどまっていた理由の一つでもある。

 そしてシャルロットに対して頭を下げるクロウ、その光景が僚太の目に焼き付く、あの男が頭を下げた。


「シャルロット・ルリエ・アルカナハート......頼む、俺に力を貸してくれ、こいつは俺がやる事だが、大罪者とローエン同時に相手はできん」


 少しだけ眉を傾けるシャルロットはクロウを見つめる。


「言わせてもらうけど、これはわたし宛の手紙、クロウが言わなくてもわたしは行くわよ、それにローエンは初めからあなたに任せるつもりだったし」


「すまん、感謝する__」


「む~、なんか嫌ね!! そもそもあなたにはみんな世話になってるのよ......行かないわけないじゃない、手でもなんでも貸すわよ」


 それがシャルロットの本心だ、僚太がシャルロットを好きになった理由がここにあった。



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