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普段は少女!?呪いを掛けられた剣聖麗人と共に!!  作者: 犬飼
第二章 戦いの中で分かる事
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【第十五話】 きっといつか

 日が昇のと同時に僚太達は村を出る、暫く馬車を揺らしながら進むとローズが手綱を締めて馬車を止める。

 馬車からシャルロットをおんぶして降りる僚太、背負われる少女は不機嫌そうな顔を覗かせる。


「ちょっと......僚太、わたしはもうへいきだって~」


「はぁ平気な人がそんな顔しないだろぉ」


 僚太の言う通りシャルロットの表情はあまり浮かない、村をでる時にシャルロットは一人で歩けると豪語した瞬間、すぐさま倒れたのだ。

 ローズ曰く典型的のマナ中毒、尚且つここ数日の激しい戦闘での疲労だと言う、たしかに普通の者を相手にしたわけではないのだからしょうがないのは確かだ。


「今更だけど、大罪者ってあと何人いるんだ?」


 その問いかけにシャルロットが反応するが、ローズが会話に割って入る。


「シャルロット様はお静かに__恐らくクロウが討伐を果たしたなら六人かと」


 仮面の男、つまり怠惰なる断罪者の行方はつかめなかったそう、で生きている確率が高いと答えがでたそうだ。

 つまり最悪の事を考えると下手したら七人いることになる、考えるだけで気が遠くなる。


「本当は個々に戦うのって効率悪いんじゃないのか?」


 僚太の何気ない質問をシャルロットが答えようとしてレベッカが答える。


「いや、昨日のアレを見てわかるだろ......戦闘が集中すれば村がなくなるどころの話じゃなくなる」


 苦笑いを浮かべる僚太の背中をシャルロットが強めに叩くと顔を真っ赤にして怒り出した、なんだと思った僚太はレベッカとローズが口を押さえて笑い出した事が気になって二人に聞くと、シャルロットがとうとう吠える。


「う~、もう二人共怒るわよ!!  それに僚太もわたしに聞きなさいよ」


「いや、病人なんだからさぁ大人しくしてろっての......」


 真面目に諭されるシャルロットはしぼんだ風船のように背中へと沈む、それを見ていたローズとレベッカは悪戯な笑みを見せて僚太に。


「あれ、僚太身長のびたんじゃないか?」

「あら、僚太身長のびましたか?」


 僚太は鼻で笑うと答える事はないが眉だけをただ動かしていた。


 屋敷の手前まで来ると多くの資材が積まれて置かれいる事が分かった、あとはレベッカが何とかするらしいが、僚太は内心この世界でレベッカを大量生産すれば困る事がないのではないかと考える、恐らく僚太も疲労でやられてるのだろうか。


「何を俺は考えてるんだ、この人がそんな大量にいたら、この世界は......」


「何を考えてるんだよ、僚太は?」

 

 レベッカは不思議そうな顔をしているが気付かれたらいけないと、よそ見をする僚太に対して疑念を覚えた。


__淡々とレベッカが術式を編み込んで屋敷の修復が終わる頃、僚太は食堂の机を拭いていた、側ではフランカも手伝っている。


 不意にフランカが僚太に尋ねる、そういえばフランカはこの屋敷に来たのは初めてか。

 そしてこの屋敷が壊れた原因を聞くフランカが耳を動かすと尻尾を右に左にワサワサと揺らしながら口を開ける。


 「それで僚太様はクロウしゃんと知り合いだったのですね」


 頷くフランカをよそに、僚太は考えた。

 アルタイトでの出来事で自分自身が心身共に成長できたのか、答えは未だに出ていない、気持ちが焦りに変わってばかりで本当の強さに近づくことは出来たのか。

 日が傾く頃、庭ですっかりぼさぼさになる木を剪定するローズに声をかけた。


「なぁ、あのさ俺って初めに会った時と変わった事ってあるか?」


 それは誰かに認められたい証がほしくて聞いてみたのだが、ローズは手を止めると僚太に体を向けると、その真紅に染まる瞳とは裏腹に優しそうな表情をすると答えてくれる。


「そうですね、技術的な事に関してはまだまだですね......ですが誰よりも諦めが悪くて優しい男の子です、僚太は強いですよそれは私が保証しますよ」


「もし皆が死んだらって思ったら、俺のせいで死んでしまったらって思ったら辛くなったんだよ」


 そう言ってうつむく僚太の顔を除くローズは、袖で僚太の目じりを拭いた。

 

 「僚太にしか出来ない事で、ちゃんと私達は救われましたよ......それにシャルロット様をはじめ皆あなたを頼りにしているんです」


「でも俺は__」


「私は人間が大嫌いでした、自分勝手なクセにいざとなったら逃げる、所詮は口だけの生き物......シャルロット様と僚太、あなたに出会うまでは」


 ローズが僚太の手を掴むと優しくなでる。


「あなたのこの手が何よりの証拠です、なにも努力しない人にはこれほどの証など得ることはできないのですから」


 自分の手を見つめる彼がいったいどんな事を考えたのか、ローズは知る由もない、そんな彼女も僚太のその先を見据えてる人物の一人なのだろう、そしてローズは何も言わずにただ僚太の頭を撫でていた、日が暮れるその時までずっと。

 

皆さん、何時もありがとうございます。


本日無事に十万字にたどり着きました、そこで、ここまで黙ってきましたがぜひ評価して頂ければこの後も継続していける励みになります。 【もうすでに励みにはなってますよ】

あくまでも気持ちですので【お前にはまだだ、もう少し後な】って感じでも当然構いません。

それでは失礼いたします。

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