俺の常識は非常識!?
『木属性』
普通に木属性と言っているが、その本質は生命の持つ力である。
それは、生命力であり気力であり体力であり精神力なのだ。
木属性と言う名称は俺が勝手に呼んでいるもので勿論、転生する前にやってたゲームから取ったものだ。
それらしい理由付けをするなら、植物って生命力すごいじゃん?その中でも木って樹齢1000年を超える物まであるからそれにあやかってって事で。
「と言う事なんだよ!解るだろう?メイジェル」
「どう言う事なのよ!解らないわよ!フィロウ」
意外とノってくれるのは嬉しかったりする。
「僕は四大属性以外の属性は初めて聞くよ」
「ちょっと待て、アディン。四大属性って地水火風の事か?」
「そうだけど……」
「それって、主流なの?」
「主流どころか常識だと思うけど…?」
「はい、授業内容変更して入試の答え合わせしまーす」
20分後
「……なんてこった、これはアレか?俺はちょっと魔力を持ってるだけの常識知らずだからDクラスに来たって事か?」
「ローちんはわたしと同じだね」
「……ミルルとフィロウは別物、ミルルは元から知識が無いだけ。フィロウは一周回ってここに居る感じ」
「それ、言い得て妙だね」
「待って、ローちんって俺?…初めての呼び名だ…」
「…だめぇ?」
ミルルが上目遣いで見つめてくる。
そんな顔をされると、おじさん何でもOKしちゃいます、はい。
「全く構わんよ!」
「やったー!」
「あんたって、ミルルには激甘よね。別にいいけど、授業の続きしないの?」
「じゃあ、俺の呼び名が決まった所で、授業を再開するぞ」
シンクレアに促されて授業を再開する。
「まず君たちには、今まで常識だと思っていたのは全て忘れてもらう」
基本属性の変更から手を付けなくてはならんから時間が足りん足りん。
四大属性から五大属性への変更。
木火土金水、それぞれの本質から説明していく。
「火属性の本質は熱と光で、ぶっちゃけ光は無くてもいいんだ。ちょっとやって見せるぞ?」
手の平に魔力を集め、熱100%光0%で発動すると空気が揺らぎ陽炎が出来る。
『おおー』
「ここから応用になるんだが、火属性の熱は上げるだけが能じゃない。下げる事もできるんだ」
水属性と併せて氷の塊を一瞬で作り出す。
『!!?』
皆の目が白黒している。面白い。
「私があの氷を作ろうとしたら、10分位かかるわね…」
「まあ、こうやって。俺はあの屋敷を作ったわけだ」
「それにしたって、トンでもない魔力ね。正に化け物だわ」
「失敬な!次いきまーす」
軽くつっこみを入れてから金属性の説明をはじめる。
「金属性の本質は結合と分離。そして伝達」
結界魔法やゴーレム等を操るのに適した魔法で、実際にやって見せたら皆、驚きっ放しだった。
他の属性についても同様で実演を交えながら説明していく。
皆の表情が、めまぐるしく変わっていって、なかなか面白かった。
五大属性の説明が終わる頃にはヘロヘロになっていた。
「……今までの常識が根本から覆されすぎて頭がおかしくなりそう…」
「僕も同じだよ。ギリギリ理解するのが精一杯だ」
「他の奴も似たようなもんだ、見ろよ」
ヴェルドに言われて周りを見ると皆、多かれ少なかれ頭を抱えていた。
1人を除いて。
「ローちん、すごーい!ねぇねぇ、もっと教えてー」
皆が頭を抱える中、ミルルだけが元気だった。
「なんで、あの子だけ元気なのよ」
「……多分、魔法についての基礎知識があまり無いのが影響してるんだと思う。
私たちがしんどいのは、知識と現実の差がある所為」
「なるほど」
「おーい、そろそろ休憩終わって、使えるようにしていくぞー」
『ひえー』
授業はまだ始まったばかりだ。
短いですがここまでで。




