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小説 読まれない理由 分析 解析  作者: とある執筆者
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キーワードからみる「なろう」の実態

作品検索には、ジャンルや検索用のタブを付けることが可能で、自身も検索の際には頻繁に利用しています。

複数のタブを設定できるので、ここで出てくる数字が全てとは到底言えません。多重タブや類似タブを複数ということもあり得ますし。

ただ一つの参考程度としていただければと思います。


まず最初に一つ、質問を投げかけます。

 小説家になろうのサイト内について、一番多い小説ジャンルは「ファンタジー」である。

なろう=異世界ものと感じる程に多いので、投稿総数から見ても圧倒的にファンタジーが多いものと私は思っていました。


実際に書籍化されるのもファンタジー物が多いと感じますし、私自身が好きなのこともあり、多くの作品が日々投稿されていると感じていました。

なろう内では筆者が個別に設定するキーワードもありますが、小説としてのジャンルというものがありますので今回はこちらを用いて調べてみました。……結果、自分の予想を大きく裏切られた内容となりました。


2/16現在情報

 小説ジャンル検索「ハイファンタジー」

 ヒット数 53,890


ふむ。さすがに多いです。こんなにもあるのかと、驚きました。

では、視点を変えてみます。


 小説ジャンル検索「ファンタジー以外を全チェック」

 ヒット数 492,697


圧倒的にハイファンタジー以外の投稿作品が多いのです。恋愛に分類される「異世界」の作品も大分類ではファンタジーに属する可能性もありますが、それでも作品数は20,000弱でしかありません。

なろうに投稿された小説全体から、異なる世界で展開されるファンタジー要素を含むとされる小説は約74,000作品となり、全投稿作品数からすると13%に過ぎないという結果。

40%~60%はあると予想していた自分からすると、意外な数値でした。この結果はどう感じましたか?


また、興味深い数値として、完結率と更新率があります。

完結率に関してはファンタジー作品が、19.41%に対しそれ以外の作品が11.58%と差があります。

思い立ったら綴るようなエッセイ等は完結という概念そのものが存在し得ないと思われますが、圧倒的に数が少なかったので、誤差として含ませてしまった数値としています。


そして更新率ですが、過去一年以内。過去三か月以内と調べました。

           過去一年以内     過去三か月以内

ファンタジー作品   20.66%        7.82%

ファンタジー以外作品 27.20%        7.79%

ファンタジー作品よりもそれ以外の作品の方が更新率は高いという数値でした。

ここからは、私個人の勝手な憶測や予測という部分が含まれる見解です。


1、ファンタジー作品とは、書き始めるハードルは低い気がします。

ゲームなどで見聞きした街の風景、時代背景を引用しやすいですし、極論を言えば「剣と魔法の世界」というと中世ヨーロッパに近い文明レベルというようなテンプレ化している部分もあるように思えます。

それに引き換え、例えばSF物や歴史物。創造世界物などは、時代背景や文化・文明などから設定を考えなくてはならず、初心者執筆者には非常に困難な作業となると思われます。


2、ファンタジー作品は、多くの人に受け入れられやすいジャンルなのではないかと思います。

異国の歴史物や、専門用語や宇宙理論を知らないと分かりにくいSF物。好みが大きく分かれる作品は万人からの支持を得るのは困難でしょう。

ロボ好きの男子が女子に対してガン〇ムの魅力をいくら熱心に説いても、伝わらないでしょう。

つまりファンタジーには「剣と魔法とバトル」という男子好みの要素と、「颯爽としたイケメンキャラとのロマンス」という女子受けする要素が含まれている。もしくは含ませることが比較的容易なのだと思います。

もちろん内容によっては、ダークファンタジーや熱血ファンタジー物。女性目線からの恋愛物もありますので、一概には万人受けするとは言えないでしょうが。

多くの人の指示を受けやすい。→エタらない。に繋がっている部分があるように感じます。

誰にも読まれず評価されない作品を書き続けるのは、鋼の心でも折れそうになる。そんな気がします……。


3、書き始めるハードルが低いがために、執筆が止まりやすい。

時代背景は適当、俺ツエーの爽快感ある小説を書きたかった。

突然に異世界召喚されて、「勇者さま! 魔王を倒してください」から、チートスキル&ハーレム。

執筆者の望む内容は十分理解できるのですが、物語としての最初から最後までの一貫性を持ち続けることがいかに難しいかを執筆が進むにつれて痛感されているかと思います。

俺ツエーはすぐに実現可能なのですが、読者を楽しませ惹き付け続けるのはとても難しいと気が付いた時……。筆が進まなくなる。


何を書いているのかよくわからなくなってきていますが、私が言いたいことは一つだけです。


小説を執筆するのであれば、完結させましょう!


準備をしっかりすれば、小説として完結させることは十分可能です。作品を楽しみにしている方が何処かにいる。それであれば期待に応えてあげませんか?

また完結させることで、自らも成長に繋がる……筈です。


あなたの作品が読める日を楽しみにしています。

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