小説を書く上で、注意するべき点
小説を書く上で重要な部分は幾つもあります。
極論ですが、言い方を変えると『幾つかしかない』とも言えると思います。
それらをおさえられていない作品は……、やはり読まれない作品となってしまっているのだと考えています。
なろう内では、脚光を浴びている人には更に多く方から見られる傾向が強いサイトです。運営もアクセス数を増やしたいために、良い作品ほど全面に出しますからね。
結果、デビュー作品と読まれない作品では、評価やPVという点で雲泥の差が出来上がります。
反対意見は多分にあると思われますが、個人的な感想としては
『執筆しながら評価を上げていかないと、絶対に読まれる作品にはなれない』
ということ。
まず完成させ、その後加筆修正という過程をたどろうとするのであれば、やめた方が良いと私なら言います。
第一に、モチベーションが続かず、エタる可能性があること。
第二に、完結していても評価が低い作品を誰が好き好んで読みにくるのか? という疑問が付きまといます。既に『大したことのない作品だと判断された作品』なのだと先入観が働くからです。
第三に、完結してからの修正の方が伏線や人間関係が絡まり合い、非常に困難であること。
第四に、読み手の受けや反応を意識せずに書くので、独りよがりの内容になる可能性が高くなること。
前の方でも書いておりますが、タイトルとあらすじは大変重要です。読み手の入る門とも言える部分であり、その作品に入るかどうかの判断をされる部分だからです。
その次に重要なのは、やはり第一話でしょう。
小説本編の顔とも言える部分ですし、ここに人物紹介を持ってくる意味がわかりません。プロ級の腕前があるorお金を出して書いてもらったのであれば目立たせることも可能でしょうが、文字だけの紹介(ネタバレ含む)なんてのは、人通りのある通りから一歩下がった所に店を構えるようなもの。
殆どの人にとって、無意味となるでしょう。
そして最近、一話目を読むとあるその程度作品の評価が想像出来てしまいます。
そしてやはり重要な冒頭ですので、どうでもいいシーンは後に書くべきです。
例えば……。
・安らかに主人公が死ぬシーン。
これを書くのであれば、その前にあったはずの激戦のワンシーンや、仲間が死ぬ(死にそう)になった場面を描くべきです。
・終始自己紹介で終わる。
ここは日本国東京市。18歳の普通体形。彼女なし。一般人だ。
こんなの読みたい人は誰もいません。自己紹介を書くのではなく、物語の中で紹介すれば良いのでは?
また、最初にいくら書いたとしても愛着のない段階でのこれら情報は、無価値だと思っています。
・場面がコロコロ変わりすぎ。
第一話で場面変更が2回以上なるのであれば、修正すべきです。
読み手は世界観を全く知らずに読み始めています。そんな読み手を置いていくような場面変化は、最低限に留めるべきです。
良く分からない白い空間から、良く分からない戦場に行って、良く分からない街に居たりする。
さっぱりここが何処で、どういった設定なのかが分からなくなります。
サスペンスやミステリーの小説ではよく言われていますが、「冒頭に死体を転がせ」というのはつまり「読み手を引き込むシーンを書き込め」ということ。
映像と小説では、光の三原色と色の三原色のように似てはいても全く異なるのです。
それらを理解して重要な部分を押さえる。まずここから始めるべきでしょう。
ある程度読まれ、エタラず完結させられれば、それは自信につながります。
書き進める上で、新たなアイデアが生まれているかも知れません。
上記の内容が最適とは言えませんが、「小説が読まれない」と感じるのであれば、少し照らし合わせてみてください。
ご自身の小説アクセス解析で、部分別の解析を見てください。
第一部分と第二部分。そこに表れる数値の差。これが第一話だけ読み、飽きて帰った人数になります。
言い方を変えると、タイトルやあらすじでは引き込めた方々でしたが、第一話を読んで「つまらなさそう」と判断されたということです。
もう一度言います。
第一話に何を書かれていますか?