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人狼当てゲームのシナリオです  作者: 古月 ミチヤ
後半スタート(メインストーリー)
64/70

悪夢

 5日目の朝。

 狼に襲撃された清水さんが亀の間に移動して、残りは村人だと言い張る5人だけになった。

 村人のカードは4枚しかないので、この中に嘘つきな人狼が混じっているのは間違いないのだが……。


「全然分からないなぁ。ポチ、素直に追放されてくれ」


 太陽さんが困り顔で頼んでくる。


「嫌ですよ。俺は絶対、村人なんですから!! 他の人を追放して下さい」


「それじゃあ、やっぱり緑川か? お前、偽占い師の友達だろう?」


 太陽さんが突っ込むと、緑川は、若草をアッサリ切り捨てる。

 

「違うよ。友達じゃない」


「でも、『昨日は友達の若草がいなくなった』って言っていたよね?」


 俺は鶴の間で声をかけられた時に、そう聞いた。


「覚えてない」


「はぁ? 友達を見捨てる奴の発言とか、信じられないから」


 緑川追放の流れになったが、空君が喉が痛いと言い出した。


「パパー。ジュースが飲みたいよ~」


「そうかそうか。それじゃあ、亀の間に行ってジュースを飲んできたらどうだ? それに、大神君の所に行けば、遊んでもらえるぞ」


 なんと、青葉さんが息子の空君を追放しようとしている。

 彼は大神陣営の疑いが強いプレイヤーだが、空君と一緒に屋敷を出るためには、子どもを追放しないとマズイのだろうか?


 空君は、

「負けたくないよ~」

と渋っていたが、青葉さんが説得して、彼を追放することになった。


「大丈夫だ。お父さんが勝てば、空も勝ったことになるんだから」


「本当に? 負けたら許さないよ」


 話の感じからすると、空君とお父さんは別々の陣営に別れてしまったみたいなので、もしかすると、空君が妖狐のカードを握っているのかもしれない。

 空君は難しい存在なので、俺たちは全員、彼を追放出来るチャンスに懸けた。


 しかし……。

 ゲームは終わらなかった。


 狼に襲撃されたのは、緑川。

 ってことは、狼はやっぱり太陽さんなのか?


   ***


 6日目の朝。

 最後まで残ったプレイヤーは、俺と太陽さんと青葉さんの3人だった。

 青葉さんがすかさず太陽さんを指差して、俺も同意し、決着がついた。


「では、ゲームの結果を発表するニャ~」


 ご機嫌な様子のメイドさんは……。


「村人たちの勝利だニャ~」


ではなく、


「おめでとうございま~す。妖狐陣営の勝利だニャン」


と言い放った。


「えっ?」


 慌てて青葉さんの顔を見ると、申し訳なさそうに持っていた職業カードを裏返す。

 そこに描かれていたのは……狐の絵。


 切実に村人陣営の勝利を望んでいたはずの青葉さんが、村人になりすましていた妖狐だったのだ。

 

 ……だまされた!


 ということは、桜さんが本当の事を言っていたのに、本物の占い師がいなかったせいで、妖狐が生き残ってしまったのか⁉

 だとすると、もう1人の勝者である背徳者は誰だったんだろう?




◇問題1 背徳(負債)人狼の参加者たちの役職を推理してみて下さい。

     分からない部分は空白でも構いません。


 ヒント:大神陣営は、1番最初に仲間内で職業カードの交換を行っていました。



ポチ、桜、太陽、青葉(父)、空君、灰野、バスガイド、清水、若草、緑川、大神、運河割男


職業カード

 <村人×4、狼×2、狂人、妖狐、背徳者、占い師、霊媒師、騎士(各1)>


  ※答えは次のページで発表します。




◇問題2 ワタルの正体は、大神黒子ではありません。

     犬屋敷人狼を利用して、黄崎と紫刃に復讐した本物のワタルは誰でしょう?

    

 (分からない場合は、この問題を保留にして、物語の続きをお楽しみ下さい)

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