2日目
朝になると、イチサクの姿が消えていました。
急いで人狼を見つけださなければ、どんどん犠牲者が増えてしまいます。
村人たちは、追放会議を始めました。
『ターン1』
ナナ「きゃ~、狼に食べられちゃったのは、1番年上のイチサク先輩だったのね~」
ヨミ「せっかく会えたのに……許せない。私は占い師だから、狼役を見つけてやるわ。ちなみに、サンサクは白よ」
ミルク「あの……私も占い師なんだけど……ニサク先輩が白でした」
イツカ「へぇ。2人の占い師がいるってことは、どちらかが狂人なのかな?」
ニサク「だとしたら、どっちも狼ではなさそうだから、わざわざ追放する必要は無いってことか。一応、ミルクちゃんの白出しは合っているから、僕は彼女を信じるよ」
サンサク「ヨミの占いだって当たっているよ。一体、誰に投票すればいいんだ⁉ 早くイチ兄の仇をとらないと」
『ターン2』
ナナ「また村人を犠牲にするわけにもいかないし……どうしよっか」
ヨミ「だったら、グレーの人を追放するのはどう?」
ミルク「そうしましょうか?」
イツカ「今、グレーなのは私かナナだけど……さっきから、ナナの発言が不自然な気がするんだよね」
ニサク「そういえば、やたらテンションが高かったような……。ナナちゃんって、こういうキャラだったっけ?」
サンサク「イベントがあると、やたら張り切るんだよ。でも、分かりやすい奴だから、図星かもしれないし……。なんにせよ、俺はナナには投票しずらいなぁ」
『ターン3』
ナナ「それって友達だから? それとも、もっと深い意味が……ううん。なんでもない。私はただの村人だからね。みんな信じて~」
ヨミ「あら? 役職は言わないんじゃなかったの?」
ミルク「確かに怪しい気がしますね」
イツカ「ナナでいいんじゃない?」
ニサク「了解」
サンサク「……困ったな」
『投票結果』
ナナとサンサクがイツカに投票しましたが、それ以外の4人がナナに投票したため、彼女が追放されました。
ナナ「テンションが高くなっちゃうのは、楽しいからに決まってるじゃん。できれば別の役職が良かったなぁ」
『夜のターン』
残念ながら、村にはまだ人狼が潜んでいます。
今夜は誰が襲われてしまうのでしょう?
ニサク「あれ? ゲームが終わらないってことは、ナナちゃんが狼じゃなかったのか……」
サンサク「やっぱりそうか。俺は信じてたぞ」
人狼「ガルルルル」
一同「⁉」




