むかしむかしの和風乙ゲー
「私が何者か気付いていらしゃりましょう?」
壁ドンな体制で顔がやけに近くにある。
どーしてこーなった?
1番苦手な公家ヤンキー、若干まだ京言葉で鼻血吹きそーなイケボなんて設定通り過ぎて辛い・・・
「何の事やら・・・私はしがない町娘です」
目を逸らしつつ答えるも内心は汗ダクダクで先ほどの己の愚行を死ぬほど後悔していた。
起きてまず真の目を盗み街へ出てこれから先の働き口を探そうと思っていた。
そうして目の前に現れたカラフルヤンキー男は喧嘩をしていた。
ちなみに今日は赤色だった。
「ふざけんじゃねー!俺の体のどこにお前さんの財布があるってんだ??」
スリのインネンをつけられてるらしいカラフルヤンキー男はその大きな体格で相手を威嚇し噛み付いていた。
朝から関わりたくない現場である。
そそくさと退散しようとして不意に目の前に先ほどまでカラフルヤンキー男に絡んでいた男たちが立ちはだかった。
「めんどくせぇ男だな。もぅいいや、おい美人な姉さん、あんた金持ってんだろ??」
とばっちり喰った!!
怖いし真はいないしマズいと思う。
「おい、」
色んな意味で・・・
カラフルヤンキーが本当に呆れた顔で男たちを一瞬でのして此方に向き直り頭を下げた。
「悪いな、巻き込んじまって怖い思いさせた」
不意打ちの優しさと聞き慣れたはずの言葉の違和感に思わず余計な一言を放ったのは私のミスだ。
「あれ?京言葉じゃない」
彼の瞳が大きくなったかと思えば直ぐに怖い顔になり壁に追い詰められたのだ。
「しがない町娘はん?」
京言葉は大奥見ての知識なので浅はかですいません。
奥が深過ぎて読み解けないけど日本の京言葉やありんす言葉とか大好きです。
知識を深めたら修正していきたいと思います。