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1.むかしむかしの和風乙ゲー

和風前編。

目の前に現れた忍のしんを見て怒涛に押し寄せた前世の記憶が告げる。


乙ゲー世界に主人公転生した。



「私は貴女に仕えます忍でございます」


チュートリアル案内人である真のこの発言で始まる私が大いにハマったゲーム。

名前は思い出せないが内容はハッキリ覚えている。


攻略対象は4人。


1人目はこの国のバカ様。

いや。若様。

藤平龍成ふじひらたつなり

甘々に育てられたおかげで大きな子供になってしまい主人公にその傍若無人な振る舞いを叱責され目が覚め恋に落ちる。

前髪は目にかかるくらい肩まで流れる黒髪をハーフアップした髪型。

瞳は黒。

豪華な着物を着崩している。



2人目は家臣の嫡男にしてバカ様の乳母兄弟。

武良興臣むらおきおみ

恐ろしく堅物な男で少しのミスも許さない、主君には絶対的な忠誠心を見せ絶大な信頼を得ている。

主人公に息を抜く場所も必要だと諭され心を救ってくれた事により恋に落ちる。

日も通さない紫よりの黒髪短髪。

瞳はハニーブラウン。

シックな色合いの着物を肩苦しく着こなす。



3人目は旅の女形。

夏目奏なつめかなで:本名・奏治郎そうじろう

孤独な幼少期を過ごし深く人と関われず軽い付き合いしか出来なくなっていたチャラ男。

主人公の自分に向ける真摯な姿に何かが吹っ切れ恋に落ちる。

日に焼けた様なオレンジ色の腰まである髪を首あたりで束ねている。

瞳はローズピンク。

花魁よりの派手な女物の着物をアレンジしてオシャレに着こなしている。



4人目は全てが謎の異色ヤンキー。

あおい

由緒正しき公家の家柄に生まれるも名を捨てその日暮らし喧嘩に明け暮れる日々を過ごす。

家に縛られた自分と本来の自分の矛盾を笑ってどちらも本人なのだと言ってくれた主人公に恋に落ちる。

日により髪色が変わる名前の通り異色ヤロー。

瞳はダークブラウン。

前をはだけさせて雑に来ているが着物自体は品がある公家らしい衣装。






「あー・・・いや、無理っす辞退します」


自分、攻略する体力ないっす。と思い出した記憶を引っ張り出せば魅力の欠片1つもない攻略対象データが頭に並んだ。


「??・・・詳しくお話しさせて頂きますのでその団子屋で座りましょう」


団子・・・仕方ない。

お腹もすいたしこれからの事を考えなくてはいけないからと言い訳をしつつ団子に釣られとりあえず席につく。


「さぁ、お選びください」


お品書きと共に攻略対象選択の言葉を放った真に顔を上げた時、全ての判断を誤った感覚に陥った。

視線を上げたその先には個々に思い思いに座る攻略対象の姿があったのだ。


「恐るべし矯正力」

ありがとうございました。

また明日1話投稿頑張ります!

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