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あの日君は輝けなかった

『 《のかっこ内は引用です。社会福祉小六法2013 ミネルヴァ書房刊より。


アナタノネガイハメツボウナノカ

ソノネガイ カナ エテ アゲル 

ジュウセイチカナデル

「 ん、 雪?」


「ようこそ、人類が滅びた未来へ」

「えっ、そんなに変わっているように見えないけれど、あの、あなたは?」

「雪女と魔法使いどっちがいい?」

「まあ、何でもいいや、なんとなく、私がどうなるか分かった気がする。」

「どっちでもいいの?」


「あなたも、決めない方が都合よいでしょう。なぜ人類が滅びたの?」

ゆっくりと一呼吸置き

「日本国憲法第九条が滅びの原因となったの」

「革命と縁遠い国ではないか?」


「革命を起こそうとし、失敗したのは貴方よ。そこに透き通って埋まっている女のかっこしているのはあなたよ。」

「あのー男何だけど?」

「だって、そういう風にしたの私だから」

と言いつつ。ゆっくりと透明で所々白い羽を出す。

徐々に男が女の格好になっていく。ただし、声は男のまま

「えっ、えー、でも、何かおかしくない?」

「埋まっている状態で発見されるのは過去だから」

「なぜ、革命の失敗で人類が滅びる?」



「機械が決める世界になっていたからよ」

「どうして、それで滅びるんだ?」

「日本国憲法九条と反する文があったから」

「その言葉は何?」

「愛する者を命をかけてでも守る」


「どこが変なの?」

「一見、変に見えないかもしれない。だが、考えるのを辞めなければ、矛盾していることに気づいてしまう」

「その矛盾は何」

「戦わないでどうやって大切な人を守るのかしら、命をかけてもそうよ。死んだら愛する者を守っているとは言えないわ。」

「でも、守っていないか?」

「一つしかない命で散ったら、その後は守れないわ」

「うっ、……」

「言葉が出ないようね。不戦の法があるのに愛する者の命を守る戦いを余儀なくされる。大いなる矛盾よ」

「何故、それが起きたんだ?」

「本当に知りたいの、あなたのカクメイの失敗から始まったといったのに?」


「失敗ということは、過去で殺人犯になっていると事だろ」


同時に

「ただし、逮捕されない」


「あら、よく分かったわね」

「でも、過去で家宅捜査はあったのでしょう」

「まあ、神に罰されたで落ち着いていたわね」。

「何だ、それ」

「あなたが色々、置いていったから、マスコミも混乱していたみたいよ、過激な、右翼、左翼の思想がまざっていたから、何だかよく分からん状態のままあなたが発見されたから」

「でも、どうやって、その男だと認識させたんだ?

「それは色々あるのよ」

「まあ、そこは突っ込まないでおくか、どんな思想があったのだ?」


「そうね、レポート用紙に、こんなことが書いてあったりしたわね。

日本国憲法九条をこのように改正する。

交戦権を否定する、但し、挑発、威嚇、示威、煽動の行為により、乳幼児や児童の命を守れない時や命の危機には交戦権を持つ。軍隊は保持する。」

「他には?」

「日本民主王国

日本国籍を有する者は日本皇民であり国民である」


「魔? 呪?


ヒカリノミヲミルモノヤミノアリシコトヲワスレテオモテニデルノハヒカリダケトイチズニシンジンスル」

「何なんだ」

「書いたのはあなたよ」


日本国憲法第九条

 《戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認

『日本国民は、

正義と秩序を基調する国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する。』


2 『前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権はこれを認めない。』


「こんな文があったわね」

 第九条は奴隷になれといっている条文だよな、この条文は相手が攻撃する意思が無いことが前提。軍隊を保持している国家の奴隷になりなさい。

 それに平和という言葉も胡散臭い。平和を安全で安定した社会と変換すればこの条文の胡散臭さがわかる。

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