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初投稿作品です。

稚拙な文章ですがぜひご容赦ください。

「お~い、桜華~」


 そう呼ばれて振り向くと同じクラスの友人、遠坂拓人と時任紳也がいた。


「何だよ、2人そろって」

「おまえも今日からやるんだろ、FLO」

「ああ、その話か。もちろんだ」


 2人が言うFLOとは正式な名前は「FreeWorldOnline」今日の夕方からサービスが開始されるVRMMOのゲームのタイトルだ。

 おれたち3人はゲーム好きでいろんなゲームをやっていてFLOを楽しみにしていた。タイミングよく今日で学校は夏休みに入るので、夏休み中は集中してFLOをやろうという話になっていた。

 夏休みの宿題?

 ラッキーなことにうちの学校は夏休みに宿題は出ない。

 まあ、その分休み明けのテストで点取らないと終わるが…


「ハマるのはいいけど、勉強はしっかりしろよ。特に拓人な」

「うぅ!そのことは触れないでくれ。今から気分が落ち込む…」


 ちなみにおれと紳也は勉強は出来る方だ。問題があるのは拓人だけだ。


「あっ!そうだ、桜華は誰かとパーティー組んだりするの?」

「いや、おれはソロで行こうと思ってるよ」

「パーティー組んだ方が楽だと思うんだけど…まあ、桜華だしね」

「何だその言い方は…まあいいや、キャラメイクの時間もあるし早めに帰るか」

「そうだね。じゃあまた後でね」

「まてまてまて、人落ち込ませてその後はスルーかよ!」


 そう言って拓人が文句を言ってきた。忘れてたわ…


「まあそんなことどうでもいいじゃないか」

「どうでもってな…」

「そうそう、ログインしたら中央広場ね」

「了解。じゃあな」

「おい!」


 拓人は無視だな。

 次会ったときに文句を言うだけだろう。

 いつも通りいつも通り。

 さて帰るか。



「ただいま」

「帰ったか桜華」


 帰ったおれを出迎えたのは祖父だった。


「夏休みはゲームするのもいいが鍛練は怠るなよ。それと来週、天宮のとこの道場と今年も合同訓練があるからな。忘れるんじゃないぞ。」

「分かったよ。あと、夕飯は作っておくから食べといてよ」


 うちはいろいろな武術を教えている道場でおれも昔っからいろんなことをじいちゃんに叩き込まれた。

 天宮の道場とはこの街にあるうちとは別の道場のことだ。

 そこの師範と同級生らしく、とても仲がいい。

 そこの孫もおれと同じ学校の生徒でしかも生徒会長だ。

 そして、うちは両親が共働きで夜まで帰ってこないので必然的におれが料理担当になってしまっている。


「ゲームをやりすぎるんじゃないぞ」

「分かってるよ」


 全く、心配しすぎなんだよなあ。

 夕飯の支度を終えると時間は16時30分。

 キャラメイクするとちょうどサービス開始ぐらいかな。

 自室に行き、VRギアを頭につけてベットに寝転がり、目を閉じてゲームを起動する。


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