表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLUE EYE―碧き眼―  作者: 斬谷恭平
第二章【朱の章】
35/39

2-14 空港編―其の弎―

 時間は少し遡り、神威が翔也達と別れたところまで戻る。

 神威は空港内に入り、「空港の構造」を確認していた。今回の任務は一様神崎未樹の護衛という名目になっている。

 誠に遺憾で、真に不愉快で、実にやる気がでないのだが、主の赭攣(しづる)から〝強制的〟に指示されたのでやるしかない。

 何故あの神崎未樹何かを護衛しなければならないのか。いっその事、数年前の恨みとしてこちらが殺してしまいたいほどなのに。

 いくら子どもみたいな性格だなんだと言われようが、そんなもんは気にしない。神威の中には理性などと呼ばれるものはあっても無いのと同じ。そんなもの如きに拘束されるほど感情が弱くないのだ。野生の本能ともいうべきか、そういうものに従って生きている。だから空気を読むなんてことはできないし、社会の中で生きるなど全くもって不可能。

 ただこれは神威家の中では至って普通の事。

 一人ひとりが各々の本能に従い生きている一族。

 その常識がない一族が持つ神眼というのは〝最強〟という概念のみが宿るもので、どんな神眼よりも特殊なものだった。そしてその概念の通り、どんな神眼よりも〝最強〟。

 それに太刀打ちできるものは存在しなかった。

 では何故そのような一族が、武神家の分家とならざるを得なかったのか。

 何故どんな神眼よりも〝最強〟と呼ばれるものが、他の神眼に使役されざるを得なかったのか。

 それは朱い髪の神威のように、神威一族は各々が本能で生き社会性がないのだ。無論そんな人間ばかりがいる中で組織などできるわけがなく、やがて内紛も起こってしまう。殺し合いだ。

 その内紛と言うのは、普通の人間の一族を滅ぼし、一つの国を跡形もなく消し去り、一つの地域を地図から消し去った。

 それはもう今から何百年前もの話になるため、史実かどうかは疑われる部分がある。

 ではその時に神威家が滅んだのかと言うとそうではない。

 でなければ此処に神威がいることが不可思議だ。

 此処にいるのだから、その時神威家は滅びなかった。他を犠牲にして残ったのだ。

 どのようにして残ったのか。

 内紛も終盤に差し掛かった時、かといって決着がとうとう視えなくなったその時にある人物がそれに介入してきた。

 それが当時の武神家頭首である。

 その時神威一族の人数はたったの四人のみ。それぞれが独立し、それぞれがそれぞれを殺そうとしていた。決着する気配はない。

 当然である。何百人といた神威一族の殺し合いの生き残りなのだから。神眼の能力は〝最強〟の中でもずば抜けて高い。その四人が殺し合いなどしたらお互い死ぬことはなく、周りだけが巻き込まれて滅んでいくだけ。

 それを見かねたのが武神家の頭首。当時は分家の数もまだまだ少ない状態だったが、交渉術と神眼の扱いにおいて優秀な頭首は次々と他の神眼一族を招き入れ、武神家を強化していた。

 今もある武神家分家のうちの半分以上はその頭首が招き入れたものだ。

 では武神家頭首はどのように神威家をまとめあげたのか。

 それは至って強引だった。

 神威家一人一人を撃破し、一人一人に刻印を刻み、無理矢理争いを止めたのだ。

 神威家は〝最強〟の神眼を所持していたが如何せん、その考え方に策略が一切なかったのだ。本能に従うだけで非常に単調。一方の頭首は知略策略に長けかつ神眼の能力もかなり高かった。高度な策略の前にの神威家は脆弱。〝最強〟は〝非最強〟の基へ下ることでしか〝真の最強〟を発揮できないのだった。

 これが神威家が武神家の分家へと招き入れられた顛末だ。

 因みに、その時に刻んだ刻印は子孫へと遺伝のように引き継がれていく。現にいまも体にしっかりと刻まれ、神威家の憎い歴史を今に伝えているのだ。

 本人にとっては全くもって迷惑。呪いの刻印と言っても良いだろう。

 そして刻印のせいで今の神威一族では、主の使命が第一で意識しなくても武神家のために行動するようになっている。態度であれやこれやと逆らうが、結果的にそれは無意味な行動となるのだ。

 これだけを聞くとかなり拘束されているように感じるが、実はその拘束力が発揮されるのは作戦行動で、常時はそこまで縛られるわけではない。要は殺し合いが絡むことになると刻印が効力を発揮するのだ。

 そして現在。

 朱く長い髪の毛、朱いレザースーツに朱いネクタイを締めている神威は空港ないで知らず知らずのうちに状況把握をしていたのだ。刻印の力で。

 刻印は一体だれの悪趣味化わからないが、(恐らく父親が選んだのだろうが)胸の上部に刻まれている。もう少し腕とか背中とか場所があるのに何故胸を選んだのやら。しかもこ一回刻むと消したり移動したりできず、一生残るのに。

「あーあ、何か今日は色々と最悪だな。敵なんてあらわれないと思うが…あーめんどくせぇ!」

 恐らく本能的にこの任務が嫌で仕方ないのに、強制的にやらされているせいだろう。その憂さ晴らしとして車を吹っ飛ばして運転したのだが、憂さは晴れることなく寧ろ陰りを増すばかり。

 拳をグッと握りしめ鬼の形相で通路を歩く。平常時ならば、普通の女性として見てくれも良いのだがそれどころではない。すれ違う人はそれを見て危機を感じたのだろう、足早にそこを去っていくのだった。

「そう言えば、あいつは確か実家に帰っているっていったよな。それって空港に来る必要あったのか?」

 今更神崎未樹から昨日電話があったことを思い出す。

 ということは此処に来る必要はなく、寧ろ違う場所にいかなければならないはず。しかしそんな連絡は神崎未樹からは一切なかった。ならばこのままで良いのだろうが、それでも確認をしなければならない。

「あー面倒くせぇ。一々こんなことをさせんなよな」

 募ってくるイライラを抑え込みながら携帯電話を取り出し、本家にいる卩弌人(せついちと)に連絡をする。

「………」

 しかし一向につながらない。それどころか呼び出し音すら鳴らない。

 握りつぶしそうになる携帯に気を付けながらゆっくりと画面を見る。

「何で圏外になってるんだよ!」

 床にたたきつけそうになる衝動を抑える。

 すると頭が勝手に回り始め、周囲の状況、圏外になっている理由を考え始めた。刻印は思考力の手助けもする。神威一族が苦手とする謀略を手助けするためだ。

 作戦は神眼未来視を持つ神崎未樹の護衛と輸送。

 護衛の理由は式神家分家から守るため。

 空港は最新設備を整えたしっかりとした作り。

 圏外になるはずはない。

 では一体何が原因で圏外になったのか。

 空港内でまだ圏外についてのアナウンスは出ていない。

 つまり式神家の攻撃と考えられる。

 神眼探索開始………。

 空港全体に神眼所持者がいないかどうか探る。

 駐車場から歩いてくるものが二つ。

 恐らくこれは武神家次期頭首武神朱鳥とその幼馴染の生上翔也(いけがみしょうや)

 探索を続ける…。

 発着場に二つの神眼を感知。

 しかし片方は酷く不安定。

 波打つように、しかし強力な力を感じる。

 他にもいないか探す。

 …………

 三つ発見。

 一つは全領域。

 昨日発見したが逃したばかり。

 残り二つは…。

 詳細不明。

 神器を所有していることしかわからない。

 探索を続ける…。

 …………

 一つ発見。

 駐車場へ入っていく。

 詳細は…。

 武神家分家三、神崎未樹。

「神崎未樹?」

 此処で探索が途切れた。何せ一番苦手とする神崎未樹が引っかかったからだ。

「あいつ、今頃きやがったのか」

 再び表情が険しくなっていく。

 その時、発着場で神眼の大きなうなりを感じた。

 まるで自分を呼んでいるかのような、力の流れ。一面ガラス張りで隔てられている発着場を睨む。そこにはメイド服などというふざけた格好をしたやつと、その前に体中を拘束服を着た不気味な人間が立っていた。

「何だぁあいつ。今まで見たやつより何か違いすぎるぞ」

 観察しながら異質な二人の様子を探る。メイド服の方を見ると既に神眼を使用しているらしかった。その瞳の色は朱、橙、黄の三色。三色であの色となると恐らく捻曲。物を捻じ曲げる神眼だ。そして目の前の拘束されている不気味なやつの色も、朱、橙、黄。

「ん…同じ色の奴が三人?どういうことだ」

 何故同じ種類の神眼が二人も立っているのだろうか。確かに捻曲を二方向から使われれば、戦いにくいことは間違いないがそれは敵も同じはず。とても息が合い、思考までそりが合わなければ逆に弱体化を招く。しかし、そこに立っていると言う事はつまり息がピッタリなのだろう。それならばこちらも最初から本気で戦わなければならない。

「面白そうじゃんか。待っていろ。直ぐにでもそっちに行ってやる」

 その前に、再び刻印が働き状況把握を始めた。強制的に発動したのだ。

 それは空港の様子がさっき以上に異様になったから。

「人が…いなくなってやがる」

 そう、人が一人も空港の中にいない。受付にも、通路にも、椅子にも、どこにも人の姿がないのだ。急いで神眼探索を行う。

 いつの間にか翔也と朱鳥の距離が離れていた。少しずつ離れていく。

「ちっ…あの坊主を一人にするなよな」

 翔也を式神家から守るのも任務の一つ。したがって急いでそちらに向かわなければならないはずだが…。

 急いで発着場の方へ走る。いくら翔也を助けないと行けないとは言え、発着場にいた二人のうち一人の神眼の力が急に強くなったのだ。

 それこそ神威一族に匹敵するほど。それほどの脅威を無視得ることは流石にできない。

 発着場を隔てていたガラスを突進で突き破る。割れたガラスは粉々に砕け、雨のように空港内の床に降り注ぐ。十メートルは下にある発着場のアスファルトに着地する。鈍い音を立ててアスファルトが砕けた。

 そこで止まらず、そのままメイド服と拘束服の二人へ向かって走り続ける。

 瞳は朱と黒の二色。オーロラのようにきらめきながら、怪しい色の線を描きつつ突進していく。

「いくわよ。お人形さん」

 メイド服の女の口が不気味に動く。

 その声に無言で人形が頷いた。

 途端に周囲一面のアスファルトが捻じ曲げられ、砕け、その破片が神威に向かって飛んだ。一つ一つの大きさは拳一つの破片。それが大群となって押しかける。

「ちっ、どんな馬鹿力だ。しかもあの人、もしかして色神妖偽か?確か瀕死だったはずなんだがな」

 神威は突進をやめる。勢いを止めることなく腰を沈め足を止め、アスファルトの上を滑りながら、空に向けて飛び立った。

 その下をアスファルトの破片が勢いよく通り過ぎていく。

「あの気持ち悪いのを先に潰すか。目障りだ」

 アスファルトがすっかりなくなって、土が露呈している地面へ降り立つ。着地と同時に土ぼこりが上がり視界が悪くなる。

「あらあら、これじゃ服が汚れてしまいますわ。でもメイド服と言うのは普通汚れても良い服のはずですから、これくらい良しとしましょう。お人形さんは…ま、汚れても問題ないでしょうね」

 のんびりとした声音でしゃべる。

「てめぇ、式神家の野郎か」

「ンフッ、女性の姿をして随分と乱暴なしゃべり方をするのねぇ。口が汚くってよ」

「良いから答えろ。てめぇは式神家の野郎なのか」

「それはもう、あなたを攻撃した時点でわかってることでしょう?」

「なら話は早い」

 神威は全力で足に力をこめて、目の前の拘束服の人物との距離を縮める。

 が、そこでいきなり空間が不気味に捻じ曲がった。慌てて横に跳びそれをかわす。

 いつもならば、殴りつけて打ち消すが今回は無理だった。想像以上に捻曲の発動が速いのだ。あの速さでは間に合わない。

 捻曲は遠距離攻撃の特性を持つから近距離で戦うのがベストになる。しかし、ああも発動が速いと相討ち、最悪の場合はこちらがやられるだけになってしまう。敵は二人いるのだからそれは駄目だ。二人とも倒さなくてはならないのだから捨て身を想定した攻撃は不可能。

「こうなりゃ、私も遠距離攻撃をするか」

「あら、でも何も持っていないようだけれど。無論拳銃如きでこのお人形はやられたりはしなくってよ。そんな鉄の塊なんて、おもちゃね」

 確かに、拳銃の攻撃などは全て弾かれるだけだろう。

 ならばそれ以上の威力のあるものを使うまでだ。

 此処には人間の作る中でも最大級の鉄の塊が沢山あるのだから!

 神威は近くにある旅客機まで跳躍する。そしてその期待を半分に、強引に踵落としで切断。

 鉄が犇めく悲鳴を上げながら折れる。

「これで、どうだ!」

 神威は両翼のついた前半分を空中で掴み、メイド服と拘束服を着た二人に向けて投げた。巨大な塊が速いスピードで飛ぶ。破壊力は文句なしの威力。

 しかしそれは到達する前に更に真っ二つに捻切られ、二人を避けるように後方へと飛んでいき爆発し巨大な火の塊に変わった。それは他の機体へも衝突し、炎の海を作り上げていく。

「良くってよ、良くってよ、良くってよ、良くってよ!全くもって文句なし!これほどのお人形さんを作れる何て凄いの式神厭人(しきがみあきと)さま!先代の研究の残りを発見して完成までさせるなんて。それと武神家分家一の神威一族。あなたも中々の素質をもっているわね。どう、わたくしのお人形さんにならない」

「はん、そんなのはごめんだね。大体拘束されるのはもう勘弁だ。これ以上体の自由何ぞ奪われたくはない」

 〝最強〟を宿す神眼で睨みつける。

 武神家の刻印ですら嫌だというのに、人形になれという誘いを誰が受けるものか

。死んでも絶対にそんなものにはなりたくない。

「式神厭人の能力か何だかはしらないが、そんなもの私の知ったことではない。気持ちが悪い」

「随分と頭が悪いのね。こんな誘いを受ける機会なんてそうそうなくってよ。あなたの神眼の属性は〝最強〟。それは概念そのものだから、あらゆる可能性を秘めている。概念なんていうのは解釈次第でいくらでも広がっていくのよ。つまりあなたには、地球最強、いえ宇宙最強、ひいては神をも超える存在になるかもしれなくってよ」

 白い歯を見せながら不気味に笑う。眼も吊り上り、まるで目の前にあるおもちゃを欲しがる子供のような眼をしている。しかしそれは背筋が凍るほどの視線だった。

「神?私はそんなもには興味ないね。大体いるかどうかもわからないものを超えるなんて、どうかしているんじゃねぇのか」

「いるかどうかわからない。それもそうね。でもね、神という存在も概念のようなものだから、それは関係ないわ。最強という概念としてあなたが存在しているように、神とう概念の存在がいてもおかしくはないのよ。寧ろ作り上げられるかもしれなくってよ」

「そうだとしても私はそんなものに興味はない」

「そう…それは仕方ないわね。これだけ誘ってさしあげたというのに、無碍にするなんて。こうなれば無理やりにでもあなたを手に入れるまでよ!」

 人形となった色神妖偽が気味の悪い悲鳴を上げる。

 その声が上がるのと同時に、周囲百メートルのアスファルトが空に向けて砕け散る。

「さあ!新しいお人形さんを手に入れるわよ!」

 上空に舞い上がった破片は、空中で捻じられ半分になった旅客機の前に立つ神威に向かって飛ぶ。神威はそれを後ろに倒れている旅客機を持ち上げ壁にすることで防ぐ。

 旅客機に破片が当たり鈍い音が響く。

 全ての破片が落ちたあと、神威は旅客機を再び投げつける。しかしそれは先ほどと同じ様に途中で捻じられ切断。爆発とともに、虚しく二人を避けるようにして後方へ飛んでいくのだった。

「もう一回行くぞ!」

 新しい旅客機に手を付ける。それを再び二つに折り、投げつけた。

「何度同じことをやっても同じですのよ。そんな悪あがきは無駄!」

 旅客機は二人の目前で切断され、二人の横を通り過ぎていく。

 しかし、今度はさっきとちがった。切断された間から神威がでてきたのだ。

「あれだけの捻曲を使えば、次の発生までに時間がかかるはずだ。ならばその隙を狙うまで!」

 燃え上がる地面を走り抜け、一気に人形、色神妖偽まで差をつめる。

 瞳の色が一層濃くなり、そして

『神眼-怪力乱神-!』

 勢いを殺さぬまま、掌底を色神妖偽の顎にくらわす。

 そのまま横蹴りを入れ、火の海の中へと吹き飛ばした。

 ベキィと嫌な音をたて、火の海を転がっていく。そのままピクリと動かなくなった。

「はん、これでどうだ。てめぇのお人形さんはもう使えなくなったぜ」

 人形を失ったメイド服の目の前に立つ。しかしその表情は変わっていない。寧ろ余裕だ。

「ンフッ、そんな矮小な攻撃で私のお人形さんが壊れるわけないでしょう。さぁお人形さん!行くわよ!」

「んああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 人形となった色神妖偽は起き上がる。最強の神威の攻撃を受けても起き上がってしまう。人形だから。

 どんなに壊れようとも人形として機能するならば問題はない。人間としての機能を満たしていなくても十分なのだ。

「んあああああああああああああね、『捻死』」

 神威は慌ててその場所を飛び退く。

 さっきまで神威の居た場所が捻曲の嵐と化した。光が曲がるほどの捻じれが生じる。

 それは下の地面を削り、直径五メートルの半球を作り出した。その時に出た土くれは分子レベルまで捻じ砕かれ、風の中へ散っていく。

「何度やってもダメか。きりがねぇな」

「そろそろ諦めがついたかしら?そろそろ私の元へ下っても良くてよ」

 手招きをしながら神威を誘う。式神家の元へと。

「そう言えば、てめぇの名前を聞いていなかったな。式神家分家のどこのやつらなんだ」

「そうでしたね。わたくしの名前は四季神杭(しきがみくい)、式神家分家四の四季神家人形操作の神眼を持つものよ」

 人形操作。

 初めて聞いた神眼の種類だ。なるほど、だから色神妖偽が人形なのか。

 しかし、何故瞳の色が同じなのだろうか。人形操作ならば、人形操作の色があるはずだ。

「さて、次はあなたのお名前を教えてくれてもいいんじゃなくて?名前と言うのは本来自分から名乗るものでしょう」

「そうだな。私の名前は神威炎欺(かむいえんぎ)。お前を炎の海の中へと放り込んでやるよ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ