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BLUE EYE―碧き眼―  作者: 斬谷恭平
第二章【朱の章】
25/39

2-4 全領域

 時間は少しさかのぼり午後二時東京都鏡楼市鏡楼高校校庭--

 この高校はちょっとした山の頂上にある。周りは森に囲まれ、だだっ広い校庭が広がる。自然に囲まれた高校なのだ。

 そして今、翔也と朱鳥は今自分達の通う高校の校門の前に立っている。いつもなら白く無機質な外観の建物がそこにあるはずだった。

 しかしそこにあるのは廃墟だった。

 屋上は消えており、本来教室であろう階が今は屋上となっていた。そこにはかつて教室だったであろう跡は残ってる。

 傾いた黒板。バラバラに解体散らばっている机や椅子。不自然な形、まるで元からそこにはなかったような消え方をしている壁。あの廃墟がかつて自分たちの通っていた校舎であるとは気づかないだろう。

 これらは神眼を持つ者が命を賭して戦った戦場の跡だった。

 暫くその廃墟の様子に口から言葉が出なくなる朱鳥。

 翔也はこの廃墟を見るのは二度目になるので只見つめるだけで、特に感想も出てこない。彼については校舎が崩壊していく様子をその目で見ている。だから今思っていることがあるとすればその時の事なのだろう。

 校舎が廃墟になってから、高校が休校になってからもう何日が過ぎていた。それでも此処は一切変わっていない。不変である。

「こういうのを見ると、今が日常じゃないってしみじみと感じるわね…」

 ずっと閉じていた口を朱鳥は開く。朱鳥は式神厭人との戦いで致命傷を負いずっと眠っていた。激痛の走る夢の世界にいた。

 だから現実がこうも崩壊していることに対して考えが及んでいても、実感はなかった。日常のシンボルともいえる高校が廃墟になっているのを見るまでは…。

「日常って大切なんだな。何か怠惰に過ごしていた自分が悔やまれるよ…」

「よく言うわよ。どうせ後悔はしても反省はできないんでしょ」

「酷いこと言うなぁ…」

 その反応に朱鳥は顔を緩める。

 少しだけ日常を味わえた気がした。

「速く後者が再建されると良いのだけれど、いつになるのかな」

「どうだろうな。暫くはこのままだろ。多分今再建してもすぐに壊れてしまうだろうし」

 そう、今は神眼一族を現在も束ねている武神家と、かつて束ねていた式神家との戦争中なのだ。その舞台は現在の鏡楼市が舞台となっている。

 だからこれからも此処で戦争は行われるのだろう。

「これからどうなるんだろうな」

「それは私も知りたいわよ。でも勝たなければならないのは確実、あいつを何としてでも斬らないと」

 手に力を込める。この前は厭人に倒されてしまい戦いに参戦することはできなかった。今回こそは自らが戦い式神の戦力を削っていく。

 それが武神家次期頭首としての役目だ。そして最終的には勝利を収める。これからの世界のために。

 これ以上式神の手によって沢山の人を死なせるわけにはいかないのだ。

 そんな決意を胸にしていたところに車の音が響く。坂道を上るためにモーターをうならせている。

 どうやらトラックのようだ。しかも一台ではなく数台。その荷台には沢山の資材が積まれていた。

「もしかして再建の目処が立ったのか?」

 思わず驚きの声を上げる。

 確か聞いていた話では暫く再建することはなく、近場の高校へ一時的な転校という処置になるはずだったからだ。

「何か予定が変わったのかな。でもこの資材って…」

 トラックの荷台に積まれている資材。よくよく見てみるとそれは校舎を立て直すにはふさわしくないものだった。

 薄いプラスチックのような見た目の壁。

 学校の校舎につけるにしては小さいガラス戸。

「これってもしかして校庭に仮の校舎でも建てるのかしら」

「あー、それは有り得るかもな。この資材も仮設用の資材とか言われれば納得だな」

 どうやら学校側は生徒を分散させて転校させるという手段は取りやめたようだ。もっとも、よくよく考えてみれば何百人もの生徒を分散させて転校させられるほどの高校はこの近辺にはない。

 地域柄大学の付属高校が幾つか存在するが、数も足りないし教室も不足するだろう。

 よってこのだだっ広い校庭に校舎を建てることが良いかもしれない。

 次々とトラックが土煙を上げながら校門の中へと入っていく。

「思った以上に早くから高校が再開されるかもな」

 トラックが全て入ったのだろう。ガラガラと音を立てながら校門が閉まる。

 カタン--

「え…」

 大気が揺れ始める。いや、空間が揺らぎ始める。

 周囲の空気までもが変わる。とても不快な空気だ。

 体の内側から蝕んでいくような感覚にとらわれる。

 空の色が赤黒く染まってゆく。

 この空間の変化に校庭の中でせっせと働く作業着を着た人たちは気づかない。

「おい、朱鳥」

「来たわよ」

 瞳を朱く染めながらいつの間にか刀を構えていた。どうやらこの不快な空間の変化は気のせいではないようだ。

 殺意のある攻撃。

 カタン--

 再び乾いた音が響く。

 カタン--

 乾いた音が響く度に空間は歪み、空気は体を蝕んでゆく。

「これって獅護神女の子の幻覚と同じやつなのか?」

 この空間の不自然さと体を蝕まれていくような不快感には覚えがある。

 とても似ている。

 あの武神家の廊下で味わった幻覚に。

「同じではないわね、似ているけれど。只このままこの状態でいるのが一番駄目かもしれない」

 刀をきつく握りしめる。

 このままでは相手の世界に閉じ込められてしまう。そうなれば此処で優位に戦いを進めることはできない。式神家の分家筋ともなれば尚更だ。

 敵にとって都合の良いように動く世界。

 此処はそんな理不尽が許される世界だ。

 現実とは異なる。この世界を想像、否創造した者の意思が最大限に発揮される。

「これはね幻覚とは違うのよ。寧ろそれ以上に厄介。幻覚は視せるだけなのだけれど、これは違う」

 次々と周りの風景は変わり続ける。

「全てを変える、あらゆる現象と概念に干渉して自分の都合の良いように作り変える能力。全領域と呼ばれる能力よ」

『流石武神家の次期頭首。私の能力について知っている人なんてほんの一握りのはずなのだけれど、よく知っているわね。関心、関心』

 聴覚を通すことなく、脳に直接話しかける。

「おい、何処にいる!」

 周囲を見渡す。しかし何処にも人の姿を確認することはできない。

 そして遂に空間の変化が止まった。

 体を蝕んでいくような空気、周りに広がる瓦礫が散らばる荒野、赤黒く染まった空。

 どうやら俺たちは全領域へと完璧に取り込まれてしまったようだ。

『ようこそ私の世界へ。これからあなた達を殺そうと思っているのだけれど、準備は良いかしら?』

 ンフフフと笑い声が世界に響き渡る。非常に不快感のある笑い声だ。

「翔也、武器持ってる?」

「ああ勿論だ」

 俺は鞘から蒼い刃の短剣を取り出し構える。

『へ~それがあの短剣なんだ。何か大したことなさそうね。でも、厭人さまから警戒するように言われているからそうね』

 楽しく愉快そうに話を続ける。

『その短剣の概念から変えちゃいましょう』

 カーン--

 乾いた音が世界中に響き渡る。

 それと同時に下の地面から黒い帯が大量に出現し、天高くまで上り続ける。すると今度は上から垂直に下っていき、俺の持つ蒼い刃の短剣に向かっていく。

「翔也!取り敢えず逃げて!」

 朱鳥は瞳をより一層朱く染め上げ唱える。

『我が獄炎よ、我が指示に従い使命を果たせ』

 朱い炎が朱鳥の周りを蠢く。

 刀の刃にその炎を集めていき地面の下に向けて刃を下げる。

「獄炎-昇火-!」

 地面に下していた刃をそのまま点に向け振り上げ、刃に集まった炎を解き放つ。

 その炎は黒い帯と衝突。

 爆音が響き渡り赤黒い空が朱く染まる。

『随分と威力だけは高いね。でも私の世界ではそれすら無に等しい』

 黒い帯が生き物のように動きながら、炎を囲みこむように動く。

 そしてその帯は全ての炎を食らいつくしてしまった。

「やっぱり、全領域では私の力も意味を成さないのね…」

 目の前で自分の生み出した炎が呑み込まれていく様子を見つめる。

 全領域ではあらゆる能力は創造者にとって都合が悪ければ無力化されてしまう。どんな足掻きも無駄なのだ。

 カーン--

 炎を飲み込んだ帯が再び動き始める、翔也の短剣を目指して。

「クソッ、しつけぇなこの黒いの」

 息を切らしながら走り続ける。

 あいつは俺の持つ短剣を先に封じようとした。式神からも警告を受けていたようだ。つまりこの短剣の持つ力がこの全領域を脅かす存在なのだろう。

 だからこそ俺はこれを死守する必要があるのだ。

 とは言ったものの、果たしてこの空間でどれくらい逃げ切れるだろうか…。

 カーン--

 乾いた音が響く。

 それと同時に地面が揺れ始めた。

「な、地震も起こせるのか!?」

 しかしその揺れはすぐに収まった。代わりに空中には巨大な壊れたビルが浮かんでいた…。

「マジかよ…」

 空中に浮かんだビルはそのまま俺に向かって飛び込んできた。

「避けられるわけないだろおおおおおおおお」

「そんなこと言ってる暇あったら走りなさいよっ!」

 腰に衝撃が走ったと思えば俺は空中を飛んできた。

「獄炎-噴火-」

 地面を砕くような衝撃音と一緒に朱鳥も空に吹き飛ぶ。その爆風に乗るように俺も空中を更に飛び続ける。

 飛んできたビルがさっきまで俺のいた場所へ激突する。地鳴りのような衝撃音と土煙が周囲を満たす。

 一方、蹴り飛ばされてしまった俺は地面に転がるように落ちた。

「ぐああ、すっげー痛いんだが…」

 その傍に朱鳥が何の問題もないような顔をしながら着地。

「何、あの巨大なビルにひき肉にされるのが望みだったわけ」

 朱い瞳が無残に転がる俺のほうを見る。

「お前さぁ、前々から少し思っていたんだけど能力使うと性格変わるよな」

「何か言った?」

 ギロリと俺のほうを更に見抜く。

「いや、なんでも…ありません…」

 見られただけで殺されそうだ。

『私を放っておいて随分と楽しそうじゃない』

 赤黒い空の様子が不気味に揺らぐ。

『ま、さっきから地味な攻撃ばかりだったものね。無理もないか…』

「地味とかそういうわけじゃないんだがな…」

 寧ろ迫力が有りすぎて逃げることを考えることで精いっぱいだ。攻撃に転じるにしてもこの世界を創っている本人を攻撃できなければ意味がない。

 そしてその姿はどこにもない。

 つまり八方ふさがりだ。

『ンフフ、もっと凄いのがお望みかしら。それじゃ飛びっきりの夢を見せてあげる』

 カーン--

 赤黒い空に浮かぶ雲が動き始める。その動きとともに雷鳴が生じ音が響き渡っていく。こだまするように雷鳴は増える。

 カーン--

 カーン--

 カーン--

 乾いた音が連続で三回鳴り響く。

『具現化せよ私の想像、具現化せよ私の意思、想像は創造を生み出し想像を超える創造を生み出せ』

 雷鳴の轟音が空に響き渡る。空気を震わせ、赤黒い空に雷が線を描きながら形を作っていく。

 その形は今まで見たことのないような模様だった。丸い円の中に複数の円が描かれそこには大量の文字が浮かんでいた。

「この世界って本当に無茶苦茶ね…。あんな能力を増強させる陣まで作り出せるなんて」

 空に浮かんだ陣は怪しい光を放ち地面を照らし続ける。そしてその光はより一層輝きを増していく。

『世界を滅ぼせ、現象-黙示録-』

 世界に存在するあらゆる音が空間を満たしていく。

「おい、何がおきるんだ朱鳥!」

「私にもわからないわよ!今の状況っていうのはこの世界を作ったやつが能力を増強し続けて、果てにはその能力を暴走させようとしていることよ。そんなことをしたら普通、そいつも無事ではすまないはずなのにっ…」

 為す術も無く只空を見上げる。

『普通?そんな常識がこの世界に通用するとでも思っているの?笑わせないで。そんな常識なんていうのはとうの昔に変えたわよ』

 ンフフフと愉快そうに笑う。

 陣から注ぐ光は更に強まっていく。今では眩しすぎて空を見上げることすらできない。

『それではまずはさようなら』

 光が体を満たし破壊していく。

 激痛が体を満たす。

 その時今までとは別の声が空間に響き渡った。

「こんの根性なし共が、いちいちこの私を働かせるな!」

 ガラスが割れるような音が響く。バキバキと世界を切り裂いてゆく。

『この馬鹿力、まさか神威?』

 この世界の主が初めて驚きの声を上げた。

「あーそうだよ、何か文句でもあんのか。この私にそんな文句があるとすれば、あんたは私の前にひれ伏すだけの価値はあるのかもね!」

 バキン--

 この世界に大きな亀裂が走る。

『ひれ伏す価値ね…。そんなもの願い下げだわ』

 虚勢を張り神威に対抗しようとする。しかしそんなものは意味がない。

「それじゃ、死にな!」

 バキン--

 ついに世界が壊れた。

 この世界を満たしていたあらゆる現象、常識、意思が崩壊を始める。

『はぁ…仕方ないわね。このままでは本当に私が死にそうだし。取り敢えず今日は此処までにしてあげるわ…』

 世界の崩壊が更に加速していく。

 赤黒い空は青い空へと変わり、体を蝕むような空気は体を癒す自然の空気へ、幻の廃墟は消え失せ本物の白い廃墟が現れた。

 気づくと顔にアスファルトの固い感触を感じた。

 目を開けてみるとどうやら地面に倒れてしまっていたようだ。視線を上げて校庭を見てみると、まるで何事もなかったように仮校舎を建てる作業が進められていた。

 重くなっている体を起こす。

 するとそこには何事もなかったかのように建っている朱鳥と、真っ赤なスーツの服を着た女性が立っていた。

「ありがとう。今回は結構危なかったから助かりました」

「これも仕事だからな。やらなければ五月蠅くいう奴らもいるし、全くあんたらには苦労するよ」

 全領域を無理矢理引き裂いた割には何の苦労もなかったような表情で述べる。

 建っているだけで目立つような赤いスーツを着ている人物は神威の人らしい。武神家分家一、理不尽な最強の神威。分家の中でも見た人物は少ないらしい。

 現に梓も会った事はないと言っていた。

「おい、そこの蒼いやつ」

 俺に対して指をさしながら呼びかける。

「あんたは内の御嬢さんを守ってもらわないと困るんだよ。全領域くらい何とかしやがれ」

 と言いながら俺は鳩尾に蹴りを食らった。

 ウゲェとみっともない悲鳴を上げながら空中を数メートル飛び、急こう配なな坂道を数メートル更に転がる。

「ちょっと良い?」

「んー?」

 無残な姿の俺をまるで居ないように会話を続ける二人。

 朱鳥性格変わりすぎだろ…。

 もう少しいたわってくれてもいいのではないだろうか。というか言っていることとやっていることが、あまりにも違うような気が…。あいつ俺のこと本当はどう思ってるんだ?

「あなた翔也なら何とかなるって言っていたけれど、実際何とかなるの?」

「だってあいつは希少な蒼の眼の所持者だろう、何とかできるんじゃないか」

「………」

 沈黙する朱鳥。

 俺もあんな勘に頼った推測が原因でこうも吹き飛ばされたことを考えると、何も出てこない…。

「ん、何か私おかしなこと言ったか?」

「いえ…有効な手段をあなたに期待した私が馬鹿でした…」

 あきれてため息をつく朱鳥。

「それじゃ私は別件の用事があるから、気をつけろよ」

 瞬間、周囲にアスファルトを砕く衝撃音とともに赤いスーツの人物は空に飛んだ。

 そして一面砕かれたアスファルトが散らばっていた。

「うん、さっきはちょっとかなり危なかったわね…、彼女が助けに来てくれなかったら早くも私たち死んでいたわ。もっとも翔也だけは生き残れたと思うけど」

 安堵したような表情で空を見上げる。

 いやだから俺のこの悲惨な現状と、悲惨なことになっている道路は無視かよ!

「さて、取り敢えず敵の気配は消えたし一安心ね」

 朱い瞳を通常に戻し周囲を見渡す。そして道路に転がっている俺のほうへ目を向ける。

「………」

 今更ながら驚いたような表情をしていた。本当に今更過ぎる。

「おい、俺になんか一言ないのかよ」

 激痛が走りまわっている体から辛うじて声を出す。

「ごめん、翔也…気づかなかった…」

 やっぱり気づいていなかったのかよ!

「いや今更ながらなんだけどね、神眼を使っている時の私ってちょっと感覚が麻痺するのよね。とはいっても普段なら今の状況でも気付くことはできたんだけど、さっきはちょっとね…。精神的にしっかり保ってないと全領域のダメージをひきずったままになりそうだったし…。ごめん」

 そういって俺のところに歩いてきて、手を差し伸べる。俺はそれを手に取り体を持ち上げた。

「精神的って、さっきのやつは精神的な問題で乗り切れるものなのか?」

「本来ならば無理よ。でもさっきはあの人が助けてくれたから、全てのダメージを受けずに済んだの。だからこそ、精神的なダメージの部分で済んだというか」

「つまり、次は身体的ダメージが来るところだったのか」

「そうよ。因みに翔也が精神的に無事なのは能力のおかげだと思うよ」

「そうだな、今のところ憂鬱な気分ではないし」

「憂鬱とかじゃないんだけれどね…。ま、良いわ。さてこの後どうしようかしら」

「取り敢えず敵を探すのはどうだ?あるいは対策を練るとか」

「そうね。更に言うとその短剣についてももう少し調べる必要がありそうね」

 そう言いながら俺の腰に刺さっている短剣を指差した。

「どうやら、それが全領域を破るポイントみたいだしね」

 敵は真っ先にこの短剣の概念を書き換えようと襲ってきた。だからこれが重要になるのだろうけれど…。

「でもどうやって調べるんだ?」

「まずは弌人に聞いてみましょう。それをここ最近まで管理していたのは弌人だし、何かしら知っていてもおかしくないわ。それじゃ一旦帰りましょ」

 俺と朱鳥は長い下り坂を降りて武神家に向かった。

 因みに校門の前の道路は爆発が起きた可能様な凄惨な状況になっており、高校の再開が数日遅れる原因となってしまったのだった。

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