お見舞い
このお話は同じシチュエーションでのもとで書いております。
『まじめな子編』
ピンポーン
「はぁ、はい……」
テレビドアホンに返事をして、のろのろと起き上がり、ボタンを押した。
「はい? どなた……え? 鈴木さん……?」
「あ、は、はい……。お見舞いに……」
「あぁ、ありがとう……ちょっと待ってね今開けるから……」
しばらく待つと、ドアのインターホンが鳴った。
がちゃり
「こ、こんにちは……」
「わざわざ来てくれたの?」
「はい。その……心配になってしまいまして……」
「ありがとう。……上がっていく?」
「い、いえいえ!! きょ、今日は本当に見舞いに来ただけなので!! こ、これを!!」
「?」
両手に持たれた袋が俺の前に突き出された。
「あ、ありがとう……」
「あのなかに……」
「え?」
「あ、いえ!! そ、それじゃぁお邪魔しちゃ悪いので失礼します!!」
俺がそれを受け取ると、鈴木さんは頭を下げてそそくさと離れていった。
「……なんだったんだ?」
がさがさと中を確認すると、一枚のメッセージカードが入っていた。
『体調が良くなったらデートしてください!!』
そんな言葉が記されていて、早く直さなきゃと気合が入った。
『ツンデレ編』
ピンポーン
「はぁ、はい……」
テレビドアホンに返事をして、のろのろと起き上がり、ボタンを押した。
「はい? どなた……あれ? 三上さん……?」
「早く出ないよ!! せっかくお見舞いに来てあげたのに……」
「えぇ……。頼んでないけど……」
「なんでもいいから開けてよ!!」
「ちょっと待ってね今開けるから……」
しばらく待つと、ドアのインターホンが鳴った。
がちゃり
「遅いわよ!!」
「どうしたんだよ?」
「どうしたって、あんたが風邪ひいたっていうから来てあげたんじゃない」
「頼んでないけど」
「はい」
「?」
両手に持たれた袋が俺の前に突き出された。
「なにこれ?」
「お見舞い」
「え?」
「まったく!! 心配させるんじゃないわよ!! 割と元気じゃない。じゃぁね!!」
俺がそれを受け取ると、三上さんは少しだけうれしそうに帰っていった。
「……なんだったんだ?」
がさがさと中を確認すると、一枚のメッセージカードが入っていた。
『これでも食べて早くよくなってよね!! 寂しいじゃない……』
そんな言葉が記されていて、早く直さなきゃと気合が入った。
『気になる後輩編』
ピンポーン
「はぁ、はい……」
テレビドアホンに返事をして、のろのろと起き上がり、ボタンを押した。
「はい? どなた……ん? 立花?」
「お見舞いに来ました」
「え? あ!! な、なんで……」
「会社の人に聞いたんです」
「ちょ、ちょっと待ってね今開けるから……」
しばらく待つと、ドアのインターホンが鳴った。
がちゃり
「来ちゃいました」
「あ、わざわざありがとう……」
「いえいえ。先輩がいないと寂しいですから」
「そんなことないだろ」
「先輩はわかってないですねぇ……」
「?」
両手に持たれた袋が俺の前に突き出された。
「なにこれ?」
「はいせんぱい!! これでも食べて早くよくなってくださいね」
「え?」
「じゃぁ……待ってますね」
俺がそれを受け取ると、立花は帰っていった。
「……なんだったんだ?」
がさがさと中を確認すると、一枚のメッセージカードが入っていた。
『好きな人が早く元気になりますように』
そんな言葉が記されていて、早く直さなきゃと気合が入った。
お読みいただいた皆様に感謝を!!




