入隊
今回はかぎかっこいっぱい。セリフばっかりってのは文章が単調になるし、周辺の状態や人物の動作が分かりにくくなるから嫌いなんだけど、セリフ毎に動作や状態を表す文章を入れると無駄に文字数が多くなって読みにくくなるし、逆に会話が分かりにくくなるからそれも嫌だ。どうにか、スマートに文章を書く能力が欲しいものだ。
「ただいま戻りました。協力者は客室に待たせております。」
広瀬が報告する。
「分かった。協力者については私が引き継ぐ。お前たちは休んでくれて構わない。」
有本は2人にそう言って、協力者のいる客室に向かった。
「どうも。ご無沙汰してます。」
有本が客室に入ったとき、そこに居た御門がそう言った。
「久しぶりだね、治くん。随分と大きくなったなあ。ところで、君のお父さんはどうしたんだい?てっきり私は明さんが来たと思っていたのだけれど。」
「父は元気にしていますよ。」
「では何故君が?手紙は正式な征鬼師の召喚状だったはずだよ。」
「ええ、私が今の征鬼師です。父から征鬼師の名を受け継ぎました。」
「そうなのか! へぇ、あの幼かった治くんが今じゃ征鬼師なんて。時が経つのは早いな。」
「一体いつの話をしているんですか。最後に会ったのだって何年も前じゃないですか。」
「ははは、悪かったね。ただ、征鬼師を継ぎ、ここにいるということは、それなりの腕と覚悟があると思って問題ないかい?」
「ええ、そうでなければ、征鬼師とは名乗りません。」
「そうか、ではこれから私は、気のいい知り合いのおじさんから、世界の最後の希望であるDSRTに所属する有本雷蔵1佐として、今代の征鬼師である御門治を扱う。いいな?」
やっと二人名前が出てきた。治くんは連想ゲーム的になづけました。