説得
まだ誰一人名前が出ていないので分からないかもしれませんが、これから登場するキャラクター含めて、ほとんどが某有名キャラクターをもじったものです。性格やキャラクター性は全然合ってませんが。
「粗茶ですが。」
「ご丁寧にどうも。」
「いただきます。」
広瀬と祝は、御門と名乗る男に客間に案内されていた。
「お二方は私になんの御用があってこられたのですか。」
御門が問う。
「まずはこれを。DSRTの有本1佐からの預かりものです。お読みください。」
そう言って、広瀬はビジネスバッグから取り出した封筒を御門に渡した。
「分かりました。同行しましょう。身支度をしますので少々お待ちください。」
手紙を読んだ御門はそう言って席を立った。
「先輩、いったいあの手紙には何が書かれてたんですか。」
助っ人として来てほしいと説得しに来たはずだが、何の説明もせずについていくと決まったため、祝は広瀬も知る由がないだろうにそんなことを聞いていた。
「さあな。だが、御門さんが納得するだけのことが書かれてたんじゃないのか。説得する手間が省けてよかったじゃないか。」
広瀬は茶を啜りながらそう答えた。
「それはそうですけど、うぅ~。先輩はなんかよく分かんないけどきっと合理的すぎるんですよ。何かこう、もうちょっと何か思うことがあるでしょ!」
言いたいことをうまく言葉にできないのか、祝はうなっている。
「深く考えすぎじゃないのか。」
「先輩は浅すぎるんですよ。せっかく一時間以上も山登りをしたのに……。」
祝は今日の仕事の意義を見出せなくてうなっている。
「お待たせしました。支度が終わりましたのでいつでも……おや?どうかされましたか。」
身支度を終わらせてもどってきた御門は、うなっている祝をみて不思議がった。
タイトル詐欺です。まったく説得していません。というか、もう三話なのに未だレギュラーメンバーそろってないどころかプロローグからさして話が進んでいない。一応、ストーリー的には悪い鬼たちを謎の仏パワーでやっつけようという話にする予定です。