プロローグ
初めての投稿なので、拙いところも多いと思いますが、生温かい目で見てやってください。
「せんぱーい。この階段どこまで登るんですかー?もう疲れましたよー。」
「情けないぞ祝!」
長々と続く石段に弱音を吐く後輩に広瀬は喝を入れる。しかし、実際長い。かれこれ1時間近く登り続けているだろう。広瀬自身も終わりの見えない石段に辟易していたところだった。
「本当にこんなところに強力な助っ人っていうのがいるんですかねー。助っ人なんていませんでしたって報告しに引き返しましょうよ。」
「さあな。でも、この山の頂上にある寺の住職を連れてこいという命令がある。仮にいなかったとしても、頂上までいかずに引き返すのは職務怠慢じゃないか?」
「それはそうですけど。でも、僕らがこうして時間を食ってる間にも、鬼たちが暴れているかもしれないんですよ。それだったら居るかも付いて来てくれるかも分からない助っ人を探しに延々と山登りをするより、さっさと下りて鬼の襲撃に備えたほうがいいですって。それに住職が助っ人っていうのもなんか信じられないんですけど。」
「まあそういうなよ。ほら、寺が見えてきたぞ。」
「げえっ!まだこんなに……。」
「終わりが見えただけいいじゃないか。」
お読みいただきありがとうございました。ゆっくり気長に執筆したいと思いますのでこれからもよろしくお願いします。