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淡彩に轍/詩集その2

「不純」

作者: 浅黄 悠

何よりも純粋に

何よりも真っ直ぐに

あなたを想っていたい


生まれたばかりの子どもが

その目に朝をうつすときのように

転げる星が

その身をくだきながら放つ力のように


あなたと共にいることへの喜びだけを

ただひとつ抱えたままで

あなたの前に立ちたい


噛みしめていたら味のなくなる

甘い言葉なんて捨てていたい

たとえそこに何もなかったとして

記憶よりつよい何かがのこっている


けれど人は

それほど他人(ひと)を想うようにはできていない

はじめからわかっていたことで

今まで感じられなかったこと

どこまで偉くなってしまったって

そう簡単にはこの手に落ちてこない

掴み取ることもできないものがある

そうは思わないだろうか?


だからいつもあなたには

初めて会ったときのように笑いかけ

二度とは会わないつもりで手を振っている


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