「不純」
何よりも純粋に
何よりも真っ直ぐに
あなたを想っていたい
生まれたばかりの子どもが
その目に朝をうつすときのように
転げる星が
その身をくだきながら放つ力のように
あなたと共にいることへの喜びだけを
ただひとつ抱えたままで
あなたの前に立ちたい
噛みしめていたら味のなくなる
甘い言葉なんて捨てていたい
たとえそこに何もなかったとして
記憶よりつよい何かがのこっている
けれど人は
それほど他人を想うようにはできていない
はじめからわかっていたことで
今まで感じられなかったこと
どこまで偉くなってしまったって
そう簡単にはこの手に落ちてこない
掴み取ることもできないものがある
そうは思わないだろうか?
だからいつもあなたには
初めて会ったときのように笑いかけ
二度とは会わないつもりで手を振っている