表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
攻略対象たちが悪役令嬢の私を熱く見つめてきます!  作者: 夜明けのワルツ
学園初日
6/38

夢の中の夢

王子の誘いを蹴ったあと。


家族だという見知らぬ他人と夕食をともにし、風呂に入って寝る支度をした。


いつまでたっても醒めない夢に、理紗はだんだん不安がつのってきた。


「これって本当に夢なのかしら…」


「なんです? お嬢様」


「なんでもない」


ドロレスがきれいに整えてくれた寝台に横たわり、理紗は思った。


「夢の中で寝るのははじめてかも」


「なんですって?」


「なんでも…。あ、そうだ。なんで私、王子と婚約してるの?」


「なんです今さら。お父上が国に貢献したことへの褒美に、国王様がお決めになったのですよ」


「それって私がいくつの時のはなし?」


「お生まれになるずっと前です。王子がお生まれになられて、こちらのお屋敷に女児が生まれたらというお約束だったのですよ。それがお嬢様です」


「ふーん。やっぱ政略結婚か」


「貴族ですもの。それは当たり前のことです。でもお相手があの見目麗しいエドアルド王子なんですからお嬢様はラッキーですよ」


「…そう?」


「そうですとも!」


婚約を解消したいと言ったことはドロレスには内緒にしよう。たぶんお説教を食らうだろうから。


夢の中で寝たら夢って見るのかな。それともいよいよ目を覚ませるのかな…と理紗はぼんやり考えた。


まあ悩んだって仕方ないよね。


ふぁ、とあくびをして目を閉じた。

目が覚めて会社にいったら友人に言ってやろう。


私、エドアルド王子をフってやったよ…と。……。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ