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プロローグ

スペースの使用ミス、誤字脱字の修正。

読みにくい気を、<気>に修正、あと主人公の性格が予定してたのと違いえらいエキセントリックで攻撃的になってたのでこれも修正。

 ……【おっす! オラご<ポチ>「ふぁ~、オハヨ……」

今日も世界で2番目に素晴らしい(私調べ)なナイスボイスで目覚め、軽く体を解しリビングに降りて行く。


「おはよう、母さん。父さんはもう道場?」

「あラ、おはよウ。パパならドージョーに行ったわヨ」

「じゃ、私も道場に行くから、悟兄ぃと菜人(さいと)、叩き起こしておいて」


 英国生まれの英国育ちな元英国人の、母の微妙に発音が怪しい日本語に送られ私こと御神楽 空は道場に向かう。


 さて、お気付きの方はお気付きだろうけど、長男が悟、長女の私が空、次男が菜人。

かの日本の誇る世界的作品、父はその直撃世代でその時代のほぼ全ての子供が目指した様に父もまた、 例の気功波の練習をし、激しい怒りに目覚める練習の日々を送った。

ここで普通の子供なら現実がどうのと何処かで諦めるのだが父はとことん諦めることなく


「才能がある人間で50年かかるなら、まだまだ諦める時間じゃないし自分の世代で駄目なら子が孫が、その先の世代がきっと行き着いてくれる!」


 と、洋の古今東西、得物のあるなしに拘らずあらゆる武術・格闘技に傾倒し自宅に道場を構えるまでに至った。

そして、子供たちにも物心がつく前からの徹底した教育により私たちもまた、道を同じくすることとなった。


「父さん、おはよう」

「ああ、おはよう。今日も空が1番か、じゃあ柔軟から始めようか」

「ええ、わかったわ」


 私が兄弟で1番乗り、当然ね。なにせ1番なら2人きりでトレーニングできる時間ができ、道場だと母の邪魔も入らない至高の時間がすごせるのだから、本当ならもっと早く起きたいくらいなのだ。


 わりと遅れて合流した2人も交えて朝のトレーニングも終わり、そろそろシャワーや朝食のことを考えると微妙な時間になったので


「じゃ、朝食の準備とかもあるから私、先に上がるね」

「「「よろしく~」」」


母が朝食の準備してるんじゃ? って? いや、ほら、母さんはあの国の人だし……


 シャワーや朝食もすませ部活もやっている2人は先に家を出、私もそろそろ学校に行く時間が近づいてきた。


「もう少ししたら出ないといけないから父さん! 愛娘に行ってらっしゃいのキs「ソラちゃん、そろそろ出かけないと遅刻しますヨ?」

「……はぁい、行ってきます……You Vixen (この雌狐)

父には聞こえないように細心の注意で一言投下するも

「えエ、行ってらっしゃイ……You home wrecker(この泥棒猫)


 くっ! さすが私とかわらない年齢で一目ぼれした父に酒に睡眠薬を盛って……いや、これ以上は考えちゃ駄目だ。とにもかくにも、ほぼ強引に無理やり責任を取らせて押しかけ嫁入りした真性の雌狐だけあって我が母ながら手強い、手強すぎる。とりあえずは諦めて学校に行ってきます……


途中で友人に合流し学校に行きいつもとかわらない生活を過ごし、帰る時間を迎える。


「空~!今日はどっか寄ってく~?」


帰る用意をしていると、友人の美咲が声をかけてくる。


「あ~ごめん、今日は悟兄ぃも菜人も部活で遅いから早く帰って父さんと2人きりでトレーニングするからまっすぐ帰るわ」

「はぁ~、まったくアンタ相変わらずファザコン拗らせてるわねぇ……」

「だれがファザコンよ! 私はファザコンでも拗らせてもないわよ!」


 まったく失礼な話だ。正直な話、私は父を内心1人の男性として意識している、だからファザコンじゃない! 単に法的にも世間的にも倫理的にも障害があって、なにより父さんと呼ばないと父が悲しそうな目で見るので仕方なく父と呼んでいるだけだ!

そんなどうでもいいようなよくないような話をしながら帰り道を歩く。途中、いかにものなナンパが近づこうとする度、殺気を飛ばして撃退していると


「まさかナンパ集団もこんな見た目で中身はファザコン残念娘な超武闘派とは思わないでしょうね……」


 と、呆れる目で見てくる。


「ウチの家族に殲滅されることからみたら私に殺気とばされる方がマシでしょ?」


 実際、私にストーカーした人が父に滅殺されたとか、しつこく言い寄ってきていた先輩が悟兄ぃに関節を破壊されたやら、私に紹介を頼んだ菜人の友達が消えないトラウマを植えつけられたやら嘘か真実(まこと)かは知らないがそんな噂が枚挙にいとわない。


 と、いってもウチの男連中もかなり人気はあるんだけど。

うちの兄弟は父が日本人、母が英国人のハーフで兄はブラウンの髪にヘーゼルの目でいかにもなハーフ顔で長身、弟がライトブラウンの髪にグレーの目で顔は西洋寄りで幾分長身、私が金髪碧眼で童顔かなり和顔寄り。和顔な以外は母に似たのか高校生にもなって未だギリギリ140cm超えの身長と武術には邪魔にしかならない無駄な胸に引き寄せられて不要な男がワラワラ沸いてうっとおしい事この上ない。

まあ小動物と思って近寄れば痛い目に遭うんだけどね。

そんなうちに互いの家への分かれ道に差し掛かったので


「んじゃ、また明日ね。明日までにはファザコン治療しときなさい」

「ファザコンじゃないっての! また明日ね~」


 美咲と別れ、後は急いで父のもと、ないし家に急いで帰るだけだ。今日は2人は部活で遅い、母は道場には入らないので父を独り占めできる! 今日は良い日だ! とウキウキしながら家の方に力強く1歩を踏み出した。





 ……なのになんでいきなり地面に穴が開くかなぁ……多分、最後に私が考えたのはそんな感じ。







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