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奥底の気持ちのほんの少し手前

作者: 佐伯 梓

もしも君が誰かに殺されたのなら


僕がそいつを殺して僕も君と同じ場所で


同じ様に死のう


良く分からないけどきっとみんな


その気持ちを愛と呼んでいる


僕もその気持ちを体現するよ


人を殺すような恋をした


胸と頭が煮え返る様な恋を


僕と君は一緒になるんだ


それは多分此処じゃない何処かかもしれないけど


こんなに素敵なことはない


誰にも邪魔をされない


野良猫も捨て犬も


大統領も総理大臣も


彼らもあの子も


寄り付かないくらいに愛し合おう


僕ら二人だけの世界で


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