ゆめ
ゆめを、
見た。
怖いゆめ?
ううん。
悲しいゆめ?
ううん。
楽しいゆめ?
ううん。
・・・どんなゆめ?
君がいる。
どんな、ゆめ?
いつもの、まいにち。
・・・幸せなゆめ。
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文字数が足りないので、少しおまけの物語です。
少女は、毎日夢を見たいと願っていました。
それでも、どうしても、夢を見ることはできませんでした。
「ねえ、ママ。夢を見るにはどうすればいいの?」
「うーん。あのね、見たい夢の絵を描いてまくらの下に置いておけばいいんだよ」
「わかった!」
そうして少女は、頑張って絵を描きました。
「できた!」
その絵には綺麗なお花畑の上に少女と少女の家族が座ってお話をしているところが描かれています。
少女はその夜、絵をまくらの下に置いて布団に入りました。
翌朝__。
「ママ、やっぱり夢見れなかったよ」
「あらそうなの?」
少女の母親は少女の持っている絵を見て、
「どんな絵をまくらの下に置いたの?」
と尋ねました。
「こんな絵!」
少女は自慢げに昨日買えた絵を広げました。
「そうねえ。きっとね、神様がね、ああ、この子は十分に幸せだ。毎日が夢のようだから夢は見なくても平気だろう。って思ったんじゃないかしら」
「ふうん、神様もちょっと意地悪だね」
少女は口を尖らせて言いました。
「・・・今度、ピクニックに行こうね。こんな花畑のところに」
母親はそう提案しました。
「うん!」
読んでくださってありがとうございました。