夕方ラジオ
日常のなかに
笑っちゃうほど
明るく
元気な声が
言葉が
小さなラジオから
聴こえて
言葉を
心の真ん中に
向けて
気前よく発信
してくれた人がいて
その人が
ラジオの向こうで
泣いていた
嗚咽で
メッセージがことごとく
濡れてしまって
時間は次へと
容赦なく動いて
あの日流れた音楽
くだらないジョーク
切ない思い
が
急速に
逆戻りして
こみあげて
こちらも
もらい嗚咽
永遠はない
当たり前のことが
信じられなくて
これも
くだらないジョーク
だったりはしないかと
粘着質な期待をして
明るく
裏切られて
ありがとうございました!
と
明るい声で
その人は
言葉を置いた