表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/7

諦メロン

注:思った事を全て文字にしただけの乱文です。目眩や吐き気を感じたらすぐにプレイを中止してください。

「諦めたらそこで試合終了ですよ。」

 安西先生の声に目をさますと、眼前には全日本大食い選手権のロゴと共に油まみれになった汚いテーブル。

 小太りのリポーターに大会への意気込みを求められるも、このままでは自分、視聴者への供物として美味しく頂かれてること必至。秘密警察もなんのその、差し出されたマイクを食いちぎり、どこか危うげなブルースを口ずさみつつ脱出に成功する。

 GHQの追っ手を振り切り、人権派弁護士を盾に退路を求め、北海道は利尻島を目指し南下する最中NHKで偶々にして目にした昨今の食糧事情に憤る。「好きなものを殺す時、君は何を思うのかな。」

 かくして。リベラルな社会を望み、資本主義の怪物を巻き込みつつ、板垣恵介を中心とした人権思想(デモクラシー)の高まりも相まって、超自然主義(オーガニック)の世界へ傾倒していく。

 各界の大物達の汚職を次々と摘発し、政界を追放された所で不死鳥(ノスフェラ・トゥ)の様に舞い戻り、さらには日米修好通商条約を取り付る。虎が翼を得たかの様なその活躍ぶりは、銀の弾丸を飲み込んだ猟犬(パウンド=(フォー)ハウンド)として恐れられた。

 しかし皇后への謁見の折、不平士族たちの反乱により薩摩藩の斥候に脚を射抜かれ万事休す。ひきづる脚で逃げ込んだ樺太にて自刃。ひとり醒めるはずのない眠りにつくも、目覚めた先は閉館時間を過ぎた丑三刻のディズニーランド。

「好きなものを殺す時。君は何といって死ぬのかな。」

 それからの下人の行方は誰も知らない

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ